IVVとは?株価・配当金や構成銘柄・今後の見通し/予想を徹底解説
つみたてNISAやiDeCoなどの制度により、投資を身近に考える人が増えました。
日本に住んでいると、どうしても日本株に目を向けがちですが、日本株以外にも世界の経済を牽引する米国株や中国株などにも投資できます。
ただ「GAFAMのようなアメリカ企業に投資してみたいけど、やり方が分からない」と悩んでしまっている方も多いのではないでしょうか?
そこでおすすめなのが、IVV(iShares Core S&P 500 ETF)という上場投資信託(ETF)です。
この記事ではIVVの特徴や今後の見通し、IVVへ投資できる証券会社を紹介します。
米国株のETFへ投資を検討している方は、参考にしてみてください。
人気の米国株ETF「IVV」に投資するなら、CFD取引のできるIG証券がおすすめです。
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IVVとは?
銘柄名 | IVV(iShares Core S&P 500 ETF) |
運用会社 | ブラックロック(BlackRock) |
基準価格 | 414.78米ドル |
資産総額 | 5.82億米ドル |
直近配当利回り | 1.27% |
経費率 | 0.03% |
上場する証券所 | ニューヨーク証券取引所(NYSE)アーカ市場 |
取り扱う証券会社 | IG証券やSBI証券 |
IVV(iShares Core S&P 500 ETF)とは、BlackRock社が提供するS&P500指数への連動を目指しているETFです。
上場投資信託とは、複数の企業が一つのパックのようになっているものです。
上場投資信託の中でもIVVは、バンガード社が提供する米国株式市場のパフォーマンスを示すS&P500指数への連動を目指すETFのことを指します。
また、S&P500とは米国の主要業種を代表する500銘柄で構成されており、米国の大型株式が大部分を占めています。
プロに預けて投資する投資信託にもS&P500に連動するものもあり、投資信託には取引手数料が1%ほどかかりますが、IVVの経費率は0.03%とかなり低く設定されています。
指数連動型だと、経費率が高いからといってパフォーマンスに影響が出るわけではありませんので、取引手数料が安いETFでコストを抑えて投資するのがおすすめです。
IVVのようにS&P500に連動するETFは、経済大国であるアメリカ企業を詰め合わせられているため、安定感があり投資家に非常に人気の高くなっております。
IVVの特徴
人気の米国ETF「IVV」には、次のような特徴があります。
- 純資産額が多い
- リスク分散ができる
- 取引にかかる運用コストが安い
以下で詳しく解説します。
純資産額が多い
IVVの純資産額は約3000億米ドル(日本円で33兆円)です。
これは同じくS&P500をベンチマークとして運営しているVOOよりも1.5倍ほどの数字となっています。
純資産額が大きければ大きいほど、経費率を低く抑えられるメリットがあります。
また、一人投資家が抜けたからといって、それだけで価格が乱高下する心配もないので、純資産額は大きいに越したことはありません。
リスク分散ができる
「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。
これは、壊れやすい卵を一つの容物に入れて落としたら全部、割れてだめになるから、別々のカゴを用意しておきなさいという意味で、投資にも同じことが言えます。
投資に置き換えてみると、1銘柄に資金の大半を集中させると、その銘柄が値下がりにしてしまった時に、損失が大きくなるということです。
このことから、投資をする際は分散投資をしてリスクを抑えることが大切になります。
といっても分散投資をするためには、数多くの企業の決算や世界情勢の流れを確認するのは、時間がかかってしまいます。
特にサラリーマンで投資をしている人は、十分な時間が取れず全てが中途半端になってしまう可能性も。
そこで、IVVのような多くの企業が一つの詰め合わせになっているETFに投資することで、リスク分散が自動でできます。
というのもIVVは、投資対象となる企業がアメリカを代表する500社であり、パフォーマンスが下がったりすると自動的に組み換えもしてくれているためです。
自分一人で分散投資できないのであれば、IVVは強い味方になるでしょう。
取引にかかる運用コストが安い
先ほどもありましたが、指数連動型だと、経費率が高いからといってパフォーマンスに影響が出るわけではありませんので、できるだけ安いものを選択しましょう。
IVVはブラックロック社が手がけているETFであり、0.03%と破格の手数料の低さです。
ちなみにIVVに投資をお考えの方は、IG証券で口座開設しておくことがおすすめです。
レバレッジをかけることで少額から取引を開始でき、「売り」から取引開始できるので下落相場からでも収益を狙えます。
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IVVの価格動向
ここまでIVVの特徴について解説しました。
続いては、2021年以降と設定来のIVVの価格推移について紹介します。
2021年以降の価格推移
2021年のIVVの株価推移です。
2020年前半に蔓延したコロナショック時に世界中の経済が滞ってしまいました。
しかし、その後アメリカではFRB(アメリカの中央銀行制度の最高意思決定機関)は大規模な金融緩和を行い、2021年の前半にS&P500に採用されている企業の株価が大きく伸びました。
金融緩和によってアメリカ経済は急回復したものの、このままだと大規模な金融緩和を続けるとインフレを引き起こす可能性もあるため、金融緩和を縮小するテーパリング実行や金利上昇の懸念がちらつき株価が下落する場面も出てきています。
ただFRBは毎月の発表で「インフレは一時的なものである」という見方を示すたびに株価は上昇し、トータルで見ると年初から右肩上がりに推移しています。
設定来の価格動向
こちらは2000年の設定来の株価推移です。
IVVは設定から10年間はリーマンショックの影響もあり株価を伸ばせずにいましたが、2013年あたりから今に至るまでの10年間弱、右肩上がりで推移しています。
しかし2017年あたりからS&P500に採用されているハイテク企業などの業績が好調になり、大きく株価を伸ばしました。
その後も、コロナウイルスの蔓延などで株価が下落することもありますが、FRBが大規模な金融緩和を行い、株価は数ヶ月で急回復。
IVVは設定来の最安値から見ると2021年の価格は5.5倍ほどになっているので、長期で運用して利益を出すことが大切であることがわかります。
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IVVの今後の見通し・価格予想
IVVやアメリカ経済の今後の見通しについて、直近では次のような要因が重要視されています。
- コロナウイルスの感染状況の悪化
- テクノロジー業界の交流
- 中小小型株の上昇
以下で詳しく解説します。
コロナウイルスの感染状況の悪化
2020年の初めに感染が拡大した新型コロナウイルスの影響で、世界中のほとんどの国で経済が成長しませんでした。
しかし、2021年にはワクチンが普及し始め、感染者数が減少気味になり、経済が順調に回復していたのですが、新たな変異株の出現し、感染が再拡大するなどの悪いニュースもあります。
今後も新型コロナウイルスにの影響で世界の景気回復が鈍化するのであれば、株式市場にも悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
テクノロジー業界の興隆
新型コロナウイルスによって外出自粛する方が多く、仕事や授業、飲み会などもリモートで行う方が増えました。
飲食店や鉄道会社などは利用者が伸び悩み、成長が大きく鈍化してしまいましたが、S&P500が構成しているハイテク企業の業績は好調となったところも多く、株価も上昇しました。
コロナが終息したあとでも資本主義を崩さない限り、イノベーションの根幹にあるハイテク企業は成長すると見込まれるので、IVVはさらに株価を伸ばしていくでしょう。
中小小型株の上昇
近い将来、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、シェアリングビジネスなど、テクノロジーが進化することで我々消費者にとって便利なサービスが増えました。
一般的に、新たなサービスはGAFAMのような大企業から発明されることは少なく、ベンチャー企業が作っていることが多くあります。
つまり、大企業には真似できないイノベーション力が中小小型株にあり、今後の経済成長の鍵を握っていることになります。
そのため、安定はしているものの急激に株価が上昇しない大企業に多く投資しているIVVによりも短期間で爆発的に株価を上昇させる可能性がある中小小型株に投資する方も出ています。
その結果、大企業に投資する方が増えず、IVVの株価が伸び悩んでしまうことも考えられるでしょう。
ただし、大きく成長する可能性もある一方、新しいサービスがうまく行かず株価も急落してしまう可能性がある中小型株に投資する際には、注意が必要です。
また新しいサービスがを発表し株価が上昇すると、IVVの構成元であるS&P500に採用されたり、GAFAMのような大企業に買収されてさらに大企業が成長することもあるので、長い目で見ればIVVは成長を続けられるでしょう。
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IVVに投資できる証券会社
実際にIVVを取引するにはどの証券会社を選べばよいのでしょうか?
ここでは、特におすすめな2社(IG証券とSBI証券)をピックアップして紹介していきます。
CFD取引ならIG証券
IG証券はイギリスの証券グループである「IGグループ」が手掛ける日本向けの証券会社です。
IG証券のおすすめポイントは以下の通りです。
- CFD(差金決済取引)によるETFを取り扱っている
- レバレッジ取引ができる
CFD取引だと、下落相場でも利益を出せるので、リスクヘッジとして優秀です。
一般的にレバレッジ取引は、自分が持っていないお金まで投資に回すことになるため、ギャンブル性が高く危険であると言われています。
しかし適切なレバレッジをかけることは、現時点では資金量が少ない方でも効率よく利益を狙えるのでおすすめです。
もちろん、自身の許容範囲を超えない程度で取引してください。
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また、IG証券で人気のノックアウトオプションを解説した記事もぜひあわせてご参照ください。
現物取引ならSBI証券
取引方法 | 現物取引 |
取引手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%)最低手数料:0ドル上限手数料:20ドル(税込22ドル) |
最小取引単位 | 1株 |
非課税制度 | NISA枠で米国ETFを購入可能 |
公式サイト | SBI証券公式サイト |
関連記事 | SBI証券の評判 |
SBI証券は、株式会社SBI証券が運営する大手ネット証券サービスです。
手数料が安いことや金融商品の豊富さなどが魅力で、初心者だけでなく上級者も利用しており、現在では600万人以上に利用されています。
取扱商品については、国内株はもちろん、外国株や投資信託、債券、さらにFXにも対応しています。
SBI証券のおすすめポイントは以下の通りです。
- ETFの買付手数料が業界内最安水準
SBI証券は米国株・米国ETFの買付手数料が業界最安水準となっており、特に少額取引の場合は手数料がかかりません。
またIVVなど一部の米国ETFは、取引金額に関わらず買付手数料が無料になっています。
- 非課税枠を使って米国ETFに投資できる
SBI証券では非課税制度のNISAを使って、米国ETFに投資することが可能です。
またNISAは5年間非課税で運用できるので、その期間をフル活用して時間による分散投資をおこなえば、節税しつつ価格変動リスクも抑えられます。
個人取引量がNo1のSBI証券では、各種手数料が無料になっており低コストで取引を進めることができます。
非常に人気の証券会社ですのでIVVを実際に保有したいという方は、SBI証券にて口座開設しておきましょう。
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なお、上記2社は両方口座開設した方が効率的に資産運用ができますので、詳しくは「複数口座開設するメリット」の記事をご覧ください。
IVVへの投資方法
続いてIG証券を例にして、実際にIVVへ投資する方法を紹介します。
- IG証券で口座を開設する
- 口座に投資資金を入金する
- IVVへ注文を入れる
以下で詳しく解説します。
IG証券で口座を開設する
まずは、IG証券にアクセスして画面右下にある「口座開設はこちら」から口座を開設しましょう。
口座に投資資金を入金する
口座の開設が終わったら、資金を入れましょう。
入金方法は「クイック入金」と「ベストレシーバー入金」があります。
クイック入金は、提携金融機関のネットバンキングを用いた入金方法で、即時に入金が反映されます。
また、三井住友銀行とPayPay銀行以外は振込手数料がかかりません。
提携金融機関は以下の通りです。
三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、PayPay銀行、楽天銀行、ソニー銀行、住信SBIネット銀行、ゆうちょ銀行
ベストレシーバー入金は、ユーザー一人一人に発行させるみずほ銀行の専用振込先口座のことです。
その口座に対して、ATMや金融機関窓口、ネットバンキングから振り込めます。
クイック入金に提携している金融機関の口座をお持ちなら、即時入金ができ振込手数料も無料(三井住友銀行とPayPay銀行を除く)なのでクイック入金の利用がおすすめです。
IVVへ注文を入れる
口座に資金を入金したら、IVVに投資してみましょう。
まずはIG証券にアクセスして、トップページから取引システムにログインします。
取引システムを起動したら、サイドバーの中からETFを選択します。
続いて検索窓を用いてIVVを検索・表示し、取引可能な状態にします。
最後にIVVのチャートを確認したのち、以下の項目を設定して注文を入れましょう。
注文方向:売り注文/買い注文
注文方法:成行/指値・逆指値/IFD/IFO
ロット数:最小1ロット
スリッページ許容値
両建ての有無
なお、IG証券の株価指数CFDでは、最大10倍までレバレッジを掛けることができます。
それによって少額資金でも効率よく利益を狙うことができますが、レバレッジを上げ過ぎるとリスクも高くなるので、リスクを取り過ぎることのないように上手く調整しましょう。
手順が理解できた方は、IG証券で実際に口座開設して、取引を開始してみましょう。
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IVVに関するよくある質問
ここまでで具体的な投資方法まで解説しました。
以下ではIVVに関する質問にお答えします。
IVVに投資するなら現物取引とCFD取引はどちらがいいですか?
どちらにもメリットデメリットがあり、万人におすすめできる取引方法はありません。
そのため、両者のメリット・デメリットを洗い出し、どちらが自分に当てはまるのか考える必要があります。
CFD取引のメリットとして挙げられるのは、レバレッジをかけれらることで資金が少額しかなくても利益を高められることです。
また、売りから入ることもできるので、株価が下落しているときでも利益を出せます。
ただ、裏を返せば自分の予想とは反対に株価が推移してしまった場合、少額しか資金がないのに損失額が大きくなることも考えられます。
現物取引はレバレッジをかけられないので、投資効率は悪くなりますが、損失も最小限で抑えられます。
IVVのようにS&P500に連動しているETFは、長期的に見ると株価は上昇する可能性が高いため、20代や30代の方は現物取引でコツコツ購入するのも良いでしょう。
このように両者は特徴が異なるので、自身の投資目的や性格などに合ったものを選んでください。
IVVに投資して利益が出た場合、税金はどのようになりますか?
IVVへ投資して利益が出た場合、売却益、配当益とも申告分離課税の対象となります。
税率は20.315%(所得税15.315%、住民税5%)です。
また配当益については、日本で課税される前にアメリカで10%の税率で源泉徴収されます。
なお、SBI証券などのNISA枠でIVVに投資すると、売却益・配当益とも国内では課税の対象外になります。
IVVへはいくらから投資できますか?
IVVの基準価格は、2023年4月19日時点で基準価額は416.02ドルであるため、日本円に換算すると約50,000円から取引できます。
日本の株式では100株単位で取引をしますが、米国株は1株単位で購入できるため、資金力の少ない初心者向けとも言えます。
ちなみに、IG証券ではCFDによる証拠金取引が可能なので、25%の12,500円程度からでも取引できます。
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IVVのまとめ
今回は米国ETFの一つであるIVVについてご紹介しました。
S&P500への連動を目指すIVVは、大型銘柄に分散投資しているので、近年高いパフォーマンスを発揮しています。
また直近ではデルタ株の感染拡大やテーパリングなどの懸念材料があるものの、GAFAMなどの勢いを見れば、長期的には大きな障害になることはないでしょう。
このようにIVVは長期的にみると成長が見込めるETFです。
この記事を通してIVVに興味を持った方は、下落相場でも利益を狙えるCFD取引もしたい方ならIG証券、現物取引ならSBI証券に口座を開設して、IVVに投資してみましょう。
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また、ETF投資に興味のある方はVWOやBND・SPYの記事もぜひチェックしておきましょう。
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