米国VI(VIX指数先物)とは?ETFのCFD取引方法や価格動向・見通しを徹底解説
米国株が暴落すると、価格が上昇する米国VIという金融商品を知っていますか?
S&P500が下がったときに上がる恐怖指数で、リスクヘッジに非常におすすめな商品です。
今回は米国VIの特徴や見通しについて解説します。
- 米国VIはVIX指数先物に連動した金融商品
- ロスカットされなければ利益を出しやすい
- S&P のチャートを確認して投資ができる
- 短期トレードに向いている
- VIX指数に投資するならIG証券がおすすめ
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米国VIとは?
商品名 | ボラティリティ指数(VIX) |
ティッカーシンボル | CBOE |
公表開始年 | 1993年 |
関連記事 | VIX指数とは? |
米国VIとは、S&P500のVIX指数の先物に連動しているCFDです。
VIX指数とは、「ボラティリティインデックス」の略でS&P500の価格が下落したときに価格が上昇する指数のことで、投資家の不安や恐怖が反映されているため「恐怖指数」とも呼ばれています。
ボラティリティとは価格変動のことを指し、VIX指数の場合は将来の価格変動をベースに算出されています。
つまり、S&P500のチャートを下がってきたら、米国VIのようなVIX指数の金融商品に投資をすることで、利益が狙えると言えるのです。
米国VIの特徴
まずは米国VIの特徴を解説します。米国VIは少し特殊な指数のため、特徴を理解していないと投資で失敗する可能性があります。
米国VIの特徴は以下になります。
- 米国VIの値動きを確認してから投資ができる
- リスクヘッジができる
- CFD取引と相性が良い
米国VIの値動きを確認してから投資ができる
米国VIの投資は米国VIの動きを確認してから投資をすることが可能です。
米国VIは一度上がると徐々に下がっていく傾向があるため、米国VIの価格がかなり上がった段階でCFDをするのがおすすめです。
CFDでは価格が上昇すると予想する時は買い注文、価格が下落すると予想するときは売り注文を出します。
つまり、米国VIの価格が上昇し少しずつ下がり始めた時点で売り注文を出すことで、利益を出すことができます。
また、S&P500が下落すると米国VIの価格が上昇するため、S&P500で資産運用している方はS&P500の価格が下落している段階で米国VIのチャートを確認すると良いでしょう。
ロスカットがなければ勝ちやすい投資方法
米国VIは経済が安定すると10ドルから15ドルになるの幅で推移するという仕組みがあります。
経済不安が続くのは今まででほとんどなく、一時的に経済不安が来ると、その後安定します。
つまり、ロスカットさえされなければ、勝ちやすい投資方法だと言えるのです。
勝率は算出できませんが、一度下がり始めると、徐々に下がり続けるだけなので、そのタイミングで注文を出すのがおすすめです。
CFD取引と相性が良い
米国VIはCFD取引と相性が良いと言われています。
そもそもCFD取引とはどのような取引なのかわからないという方もいるでしょう。
CFD取引とは「差金決済」とも言い、証券会社に証拠金を預けて、株価指数や、株価指数先物、債券先物などの始値と終値の差で利益を出す取引のこと
価格が上昇すると予想するときは買い注文、下落すると予想する場合は売り注文を入れる
例えば、10万円を証拠金に100万円を借りて、110万円の買い注文を出し、実際に上がったとします。
そうすると、10万円の利益を得ることができます。
逆に、100万円で売り、90万円になったら買い戻すという買い注文出した場合、この場合も10万円の利益を得ることができるのです。
また、売りと買い両方で狙うことができるため、現在保有している銘柄全体が下落気味のときに一時的に反対の注文を出すことで、利益と損失が相殺できるため、損失を減らしたり逆に利益を出すということができます。
特に米国VIは米国株式市場や米国株式指数の価格と相対的な動きをみせるため、CFD取引に向いているといえるのです。
米国VIの価格動向
米国VIはVIXチャートで価格の動向ができます。2021年までの価格推移と2021年の価格推移を解説します。
2021年まで
2021年までの価格推移は価格が10ドル〜15ドルの間で推移していることが多いですが、何度か価格が急騰していることがわかります。
2018年は2回の世界同時株安によりVIXの価格が急騰し、VIXショックと呼ばれています。
2月は1月のアメリカの雇用統計で、予想よりも時給が高かったため、米連邦準備制度理事会の利上げのペースが上がると考えられてことで、金利が大きく上昇し、株価が急落しました。
10月はアメリカで長期金利の上昇や中国景気の減速により上昇したと考えられています。
2019年に起きた高騰はトランプ前大統領が米中貿易問題に関するつぶやきをTwitterでしたことによるものでした。
2020年3月にはコロナショックで株価や株価指数が急落したため、VIXが急騰したのです。
ただし、米国市場は新型コロナによる影響は一時的なものだったため、その後株価や株価指数は安定し、VIXも価格が20〜30ドルで推移しました。
2021年以降
コロナショックによる急騰は一時的なもので、米国株式市場や株価指数は安定していたため、コロナショックが起きた2020年3月頃と比べると比較的ボラティリティは安定していると言えます。
2021年にまた米国株式市場にマイナスな影響がある問題があれば、VIXが急騰する可能性があるでしょう。
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米国VIの今後の見通し・価格予想
米国VIの今後の見通しや価格予想について考えました。
- 米国VIは災害や海外の情勢によって左右されるため予想しにくい
- S&P500や米国株式市場が下がり始めたら米国VIを確認すること
- 新型コロナウイルスによっては価格が急騰する可能性あり
米国VIは災害やアメリカの情勢によって左右されるため予想しにくい
米国VIはS&P500に連動していたり、米国株式市場の影響を受けており、さらにそのS&P500や米国株式市場は災害やアメリカの情勢によって左右されるため、価格が予想しにくいです。
アメリカで大災害が起きてS&P500や米国株式の株価が下がることで、米国VIの価格が上がることがありますが、いつ起きるかわからないため、こまめにアメリカの時事に関する情報などを確認したり、S&P500の価格変動を確認すると良いでしょう。
S&P500や米国株式市場が下がり始めたら米国VIを確認すること
S&P500や米国株式市場の株価が下がると米国VIの価格が上がり始めるため、S&P500や米国株の値動きを確認する必要があります。
VIXは一度あがるとそのまま価格をキープするのではなく、徐々に下落していくため、S&P 500の価格が下落してきたら、米国VIの価格を確認し、上がることを期待して投資をするのではなく、下がり始めに取引を始めるのがおすすめです。
つまり、ロングではなくショートでトレードということになります。
米国VIは投資の方法として先物オプション、ETF、CFDがありますが、海外の先物オプション取引ができるがところが少ないです。
さらにETFはショートでポジションを持つことができないため、ショートで取引をするとなるとCFD一択になります。
S&P500が下がり始めたら米国VIのチャートを確認すると米国VIの価格が上がっている可能性が高いです。
その米国VIの価格が下がり始めたらショートでポジションを取るようにしましょう。
新型コロナウイルスによっては価格が急騰する可能性あり
現状、新型コロナウイルスのワクチンができているため、コロナショックのときよりは新型コロナに関する話題が薄く、米国株式市場やS&P&500への影響も一時的なものでした。
ただし、今後新型コロナの変異種でもっと感染力が強くワクチンの効果がないものが発生したり、アメリカの経済に悪影響を及ぼすほどまた感染者数が増えるなどするとまた価格が高騰する可能性があるでしょう。
投資タイミングを逃さないためにも、早いうちにIG証券に口座開設して好機を逃さないように準備しておきましょう。
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米国VI(VIX指数)に投資できる証券会社
米国VIに投資できる証券をいくつか紹介します。
IG証券
取引方法 | CFD |
取扱銘柄数 | 約17,000種類(日本、米、欧含む) |
取引手数料 | 米国株:2.20セント/1株 |
取引時間 | 商品による |
提供サービス | CFD、FX、バイナリーオプション、ノックアウトオプション |
詳細 | 公式サイト |
関連記事 | IG証券の評判 |
IG証券はイギリスのIGグループが運営している証券会社で、日本での知名度はあまりありませんが、世界的には有名な大手取引所です。
レバレッジをかけて効率的に取引ができる
そのため、少ない資金で効率的に利益を狙うことができるのです。
IG証券はCFD取引に力を入れておりレバレッジをかけて取引をすることが可能です。現物取引のように購入するわけではなく、証拠金をかけてポジションをたてることで、10倍までレバレッジがかけられます。
デモ口座で練習できる
IG証券ではデモ口座でCFD取引の練習ができます。デモ口座は口座開設前から利用ができるため、デモトレードしてから口座開設が可能です。
投資前にデモトレードができない証券会社が多いため、デモ口座があるのは非常に嬉しいポイントです。
そのため、投資をしたことがない初心者の方でも安心してトレードに望むことができます。
IG証券はCFDに特に力を入れており、様々な金融商品でCFDを行うことができます。
ただしIG証券でVIX指数に投資するならば米国VIという名称ではなく、「EUボラティリティー指数」という名前のため注意しましょう。
取り扱い銘柄は日米欧など17,000銘柄以上も取り扱っており、CFD以外にもFXやバイナリーオプションなどさまざまな取引を行うことができるのでおすすめです。
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GMOクリック証券
取引方法 | CFD |
取扱銘柄数 | 700以上(合計) |
取引手数料 | 無料(CFD) |
取引時間 | 商品による |
提供サービス | 現物取引・信用取引・投資信託・先物オプション取引、FX、CFD、株BO、債券、貸株 |
詳細 | 公式サイト |
関連記事 | GMOクリック証券の評判 |
GMOクリック証券はGMOグループの証券会社で、手数料が安く、多種多様な商品の取引が可能なため、人気の高いネット証券です。
国内株式や投資信託だけでなく先物オプション取引、CFDなど豊富に取り揃えており、取引ごとにパソコンやスマホアプリなどの取引ツールがあるため、効率的に取引が可能です。
CFDでは米国VIの取り扱いもしているため、CFDでの取引がおすすめです。
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サクソバンク証券
取引方法 | CFD |
取扱銘柄数 | 2万以上(合計) |
取引手数料 | 無料 |
取引時間 | 商品による |
提供サービス | FX、CFD、先物、FX・貴金属オプション、外国株式オプション、外国株式、外国ETF/ETN |
詳細 | 公式サイト |
関連記事 | サクソバンク証券の評判 |
サクソバンク証券はデンマークのサクソンバンクA/Sというオンライン銀行を運営している企業の傘下である証券会社です。
取引方法が豊富
サクソバンク証券はFXやCFDが、外国株式、先物取引、FX・貴金属オプション、外国株式オプション、ETF/ETNなどさまざまな取引ができます。
銘柄も20,000以上取り揃えているため、FXやCFDで効率的に取引がしたいという方にもおすすめです。
取引ツールがカスタマイズ性が高く本格的な取引におすすめ
サクソバンク証券は「SaxoTraderGo」と「SaxoTraderPRO」という2つの取引ツールを提供しています。
どちらも高機能なツールですが、「SaXoTraderPRO」はカスタマイズ性が高いため、本格的に取引をしたいという方におすすめです。
サクソバンク証券は外国株式やCFDなど豊富な商品や銘柄、ツールを提供しているため、様々な取引を行うことができます。
サクソバンクでは米国VIという名称ではなく、ETFやETF、CFDでのVIX関連銘柄があり、CFDではProshares短期VIXやVelocity Shares、Ipath S&P500VIXなどとなっています。
米国VIはCFDでの取引が可能となっているため、効率的な取引が可能です。
SBI証券
SBI証券はネット証券口座開設数No.1の証券会社で、手数料の安さと豊富な取扱いで圧倒的な人気を誇っています。
他社ではできない取引が可能
SBI証券ではPTSや貸株サービスなど他社では取り扱っていない商品を多数取り扱っています。
また圧倒的な取扱数を誇るため、さまざまな金融商品に投資をすることができるため、分散投資ができるのもおすすめポイントです。
NISA枠を使って非課税で投資ができる
米国VIは現物での取引になります。現物の取引はNISA枠での取引が可能なため、NISAで取引をすればどんなに利益を出しても非課税となり非常にお得です。
非課税枠を使って最大限利益を得たいという方に非常におすすめです。
また、手数料の安さもトップレベルで、最近ハイパーSBIという取引ツールが無料で使えるようになったため、さらに利用しやすくなっています。
SBI証券では米国VIという名称ではなく、VIX短期先物指数でETFでの取引となります。
他社ではできない取引などさまざまな取引を行いたい方や、初めて投資をするという方におすすめの証券会社です。
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なお、これらの証券会社は複数口座開設しておいた方がたくさんのメリットがありますので、既に他の口座をお持ちの方もぜひ機会にもう一つの口座を持っておきましょう。
米国VIへの投資方法
米国VIへの投資方法を紹介します。今回はIG証券での投資までの流れです。
- IG証券に口座開設をする
- 本人確認書類を提出する
- 入金する
- 買い注文を出す
IG証券に口座開設をする
IG証券の公式サイトからログイン/口座開設しましょう。
口座開設申込みは3分で完了します。
画面に従って名前やメールアドレス、ユーザー名、パスワードなど必要な情報を入力します。
生年月日や性別、電話番号などを入力し、送信します。
本人確認書類を提出する
口座開設は本人確認書類が必要なため、スマートフォンか郵送で提出します。それぞれで提出書類が異なるため自分がスマートフォンで提出できるか、郵送での提出か確認してください。
スマートフォン | ・現住所のマイナンバー確認書類 |
郵送 | ・マイナンバーカード+本人確認書類1点 ・マイナンバー通知カード+本人確認書類2点 ・マイナンバー記載の住民票の写し+本人確認書類1点 |
マイナンバー確認書類について | ・マイナンバーカード ・マイナンバー通知カード ・マイナンバー記載の住民票の写し(発行3ヶ月以内) |
本人確認書類 | ・運転免許証 ・保険証 ・パスポート ※所持人記入欄があるもの |
入金する
本人確認が完了したら入金をします。入金方法は日本円か米ドルでの入金かで方法が異なります。
日本円 | 米ドル |
---|---|
クイック入金 三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、 楽天銀行、PayPay銀行、ソニー銀行、 住信SBIネット銀行、ゆうちょ銀行 ※法人口座はPayPay銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行、ゆうちょ銀行 | みずほ銀行の以下の口座に振り込む方法 銀行名:みずほ銀行 支店名:麻布支店 口座種別:USD 口座番号:9104676 口座名義:IG Securities Limited SWIFTコード:MHCBJPJT |
ベストレシーバー入金 みずほ銀行銀行の専用口座に銀行振込をする方法 |
クイック入金はIG証券のHP上から入金する方法です。この方法であれば即時で反映するため、日本円での入金はクイック入金がおすすめです。
米国VIは米ドルでの取引になるため、銀行振込で振込みましょう。
注文を出す
入金をしたら注文をします。
CFDで「ボラティリティー指数」と検索すると出てくるので注文を入れます。
売り注文か買い注文か選び、ロット数と、注文レートを設定し、「注文発注」を押します。
約定すれば、利益が得られます。
取引手順がわかった方は、ぜひIG証券で口座開設して実際に取引をはじめてみましょう。
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米国VIに関するよくある質問
最後に米国VIに関するよくある質問をまとめました。
何口から注文を出せるの?
米国VIやVIX関連銘柄の注文は1口から注文が可能です。
その銘柄によって1口の金額が異なりますが、大体数千円であることが多いため、10倍のレバレッジを書ける場合は数千円で数万円の取引ができます。
レバレッジをかけることで少額で効率的な取引が可能ですが、ロスカットや追加証拠金を求められるリスクもあるため注意しましょう。
レバレッジはどれくらいかけられるの?
レバレッジの倍率は証券会社によって異なりますが、IG証券は10倍のレバレッジをかけられます。
米国VIはボラティリティ指数というもので、現在26ドル程度です。日本円に換算すると、3568円程度です。
取引は1口からできるため、1口あたり3500円程度ということになります。
現在1口あたりの金額がそこまで高くありませんが、例えば、証拠金を10万円用意したとします。
そうすると100万円分の取引ができるのです。
今回の場合、CFDの取引になるため、100万円分のボラティリティ指数の売り注文を出し、90万円になったら買付をするという注文を出し、約定すると10万円の利益となります。
なぜ米国VIはCFDのほうがいいの?
米国VIはS&P500とは相対的な動きをしており、S&P500が急激に下がると突然上がるという恐怖指数となっています。
現物取引で長期保有しつづけることも可能ですが、いつ起こるかわからない価格高騰までずっと保有しつづけることになります。
米国VIの場合、一度急騰すると後は徐々に下がり続けていくため、あらかじめ価格が下がり始めたのを確認してからCFDで注文を出すのが望ましいのです。
なお、CFD取引をするならIG証券がおすすめです。
約17,000ものCFD取引の銘柄を取り扱っており、スプレッドも業界最狭水準ですのでCFD取引をするなら口座開設しておいて間違いはないでしょう。
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米国VIのまとめ
米国VIはS&P500や米国株式市場が下がっているとき、つまり投資家が不安や恐怖を感じているときに価格が上がるため、リスクヘッジに向いている指数です。
そのため、S&P500が下がってきたと思ったら米国VIに価格を確認し、下がり始めたタイミングでCFDで取引を行い、リスクヘッジを行いましょう。
- 米国VIはS&P500と連動した恐怖指数
- S&P500や米株が下がっているときに上がる
- S&P500や米国株価が下がり始めたら取引をするのがおすすめ
- 恐怖指数に投資するならIG証券がおすすめ
取り扱い銘柄が多く、口座開設前にデモ口座で練習可能なIG証券がおすすめです。
この記事を読んで米国VIが気になった方は、IG証券の口座開設を申し込みましょう。
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