仮想通貨ファクトム(FCT)は終わり?売れない?将来性や今後の見通し/価格予想を解説
ファクトム(FCT)はブロックチェーンの技術を活かして、あらゆる電子データの記録・保管することを目的としたユニークなプラットフォームです。
結論から言えばあまり将来性が高いとは言えない仮想通貨の1つです。
今回はそんなファクトムについて、なぜ将来性が高いとは言えないのかその理由や、今後の見通しなどを解説していきます。
- ファクトムは、ブロックチェーン技術によって電子データを記録・保管できるプラットフォーム
- 2020年4月に開発を担当していたファクトム社が解散している
- 2021年前半における仮想通貨市場全体の強気ムードの中ですら、ファクトムは無反応だった
- ファクトムは将来性が高いとは言えないため、長期投資・短期投資ともにおすすめしない
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ファクトムとは?特徴を解説
仮想通貨名 | ファクトイド(通称:ファクトム) |
シンボル | FCT |
現在の価格(2023年11月現在) | — |
時価総額(2023年11月現在) | — |
時価総額ランキング(2023年11月現在) | — |
購入できる主な取引所 | ー |
※現在は流動性の低さから価格追跡が行われていません。
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ファクトムは2015年につくられた、ブロックチェーン技術を活用して電子データを記録・保管できる分散管理型プラットフォームです。
ファクトム上で使用される通貨は正式には「ファクトイド(FCT)」と言うのですが、プラットフォームの名称と同じく「ファクトム」の通称で呼ばれています。
またファクトムには、主に次のような特徴があります。
- 様々な電子データを安全に分散管理できる
- 2つのプロジェクトが注目を集めていた
- 過去には大企業や国と提携している
1つずつ説明していきます。
様々な電子データを安全に分散管理できる
ファクトムは、電子データを分散管理によって安全に記録・保管することを目的としたプラットフォームです。
既存の一極集中型の管理方法は、その1カ所が攻撃されるだけで情報の漏洩や改ざんにつながってしまうリスクがありますが、分散管理をおこなうファクトムならそのリスクを軽減することが可能です。
またファクトムでデータを保管することによって、管理コストの削減も期待されています。
2つのプロジェクトが注目を集めていた
ファクトムは主に、次の2つのプロジェクトが注目を集めていました。
医療記録管理システム「dLoc」
dLocは医療現場のカルテ、出生証明書、手術への同意書など、医療機関ごとにバラバラに管理されていた書類を電子データ化して、それを安全に管理、かつどの医療機関からでも簡単に情報を引き出せるような仕組みをつくろうというプロジェクトです。
住宅ローンデータの管理プロジェクト「ファクトムハーモニー」
ファクトムハーモニーは住宅ローンの市場のデータをデジタル化して、ブロックチェーン技術によって安全に管理、かつ使いやすいものにしようというプロジェクトです。
ただ2023年現在は情報の更新がないので、これらのプロジェクトがどれだけ実用化に向けて歩みを進めているのか判然としません。
過去には大企業や国と提携している
ファクトムはこれまで、次のような企業などと提携してデータ管理に関する事業を展開していました。
- 過去にファクトムとの提携が報じられた主な企業・団体
報道時期 | 提携企業・団体 | プロジェクト概要 |
---|---|---|
2017年6月 | ビル&メリンダ・ゲイツ財団 | アメリカの住宅ローン市場を管理するため、 ファクトムを導入しようとした |
2018年11月 | マイクロソフト | データ管理のための技術提携 |
2019年9月 | 米国エネルギー省(DOE) | アメリカの送電網を保護する技術実験に参加 |
このようにファクトムは順風満帆に事業を進めているように見えましたが、2020年4月にファクトムの開発を担当していたファクトム社(Factom, Inc.)が運用資金不足のため解散することとなってしまいました。
そこからメディアでもファクトムのことがほぼ取り上げられなくなり、現状それらのプロジェクトが継続しているのか判然としません。
なおファクトム社(Factom, Inc.)とは別にオープンソースの開発を手掛ける「Factom Protocol Operators」は存続しているため、プロジェクトの進捗はわかりませんが、一応ファクトムそのものは存続して開発も続けられてはいるようです。
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ファクトムのこれまでの価格推移
続いてファクトムの今後の見通しを考察する前に、まずはこれまでの価格推移を振り返ってみましょう。
2023年までの価格推移
下の画像は、2016年1月から2023年までのFCT/USD週足チャートです。
ファクトムは2017年にいわゆる「仮想通貨バブル」の中で、大きく高騰しています。
しかし2018年初めにバブルが崩壊した後は、ほとんど目ぼしい動きがありません。
※2023年11月時点では海外取引所での上場も廃止されている取引所が多く、現在の値動きは把握できないようになっています。
ビットコイン・イーサリアムとの比較
上の画像はファクトム(青ライン)、ビットコイン(赤ライン)、イーサリアム(緑ライン)の2017年から2021年7月時点までのチャートを重ね合わせたものです。
2020年末から2021年前半は仮想通貨市場全体が非常に活況で、チャートからわかる通りビットコインやイーサリアムは2017~2018年のバブル時最高値を大幅に更新しました。
また、ビットコインやイーサリアムに限らずメジャーな通貨は軒並み高騰して史上最高値を更新したり、高値を更新するまではいかなくてもある程度の高騰を見せたりしています。
しかし、そんな市場の強気ムードに対してもファクトムはほぼ無反応です。
このことからファクトムは現状、世界中の投資家からの関心が非常に薄いことがわかります。
※2023年11月時点では海外取引所での上場も廃止されている取引所が多く、現在の値動きは把握できないようになっています。
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ファクトムの今後の見通し
ファクトムの今後には、次のような要素が影響してくると見られています。
なおここで解説する4つの要素は、いずれもファクトムの将来性に対してネガティブにはたらくものばかりとなっています。
- ファクトムを扱っている取引所が少ない
- 時価総額や日々の取引高が小さい
- 市場全体の動きに反応していない
- プロジェクトの進捗状況が見えない
詳しく説明していきます。
ファクトムを扱っている取引所が少ない
TradingView、CoinGecko、CoinMarketCapの仮想通貨情報メディア3社のマーケット情報によると、2021年の段階でファクトムが上場している取引所は世界中でたったの6社しかありませんでした。
- ビットレックス
- Liquid
- qTrade
- POLONIEX
- UPBIT
- UNISWAP(分散型取引所)
また、現在は上記取引所での上場廃止されている状況です。
ただそれでもメジャーな通貨と比べると、圧倒的に上場先が少ないのは一目瞭然です。
また、先ほど述べた通り開発元のファクトム社が解散したというネガティブな要素があることから、今から大手取引所などが新規上場に向けて動くことも考えにくいでしょう。
なお、他の国内取引所についてはおすすめ仮想通貨取引所の記事をご参考ください。
時価総額や日々の取引高が小さい
上場先が少ないため当然、ファクトムの時価総額や日々の取引高も非常に少ないです。
CoinMarketCapによると、2021年ではファクトムの時価総額等は次のようになっていました。
項目 | ファクトム | (参考)ビットコイン |
---|---|---|
時価総額ランキング | 744位 | 1位 |
時価総額 | 1,460万ドル | 7,890億ドル |
24時間の取引高 | 7,010ドル | 346億ドル |
またファクトムは2023年時点で、価格・時価総額ともに把握できないため、現時点では他の仮想通貨に大きな遅れをとっている状況です。
市場全体の動きに反応していない
ファクトムはあまり取引所に上場しておらずまともに取引されていないので、値動きもほとんどありません。
また先ほどビットコイン・イーサリアムとの比較チャートでお見せした通り、2021年は仮想通貨市場全体が活況で多額の投資資金がさまざまな通貨に流れこんできていたのですが、そんな絶好のチャンスですらファクトムは無反応でした。
プロジェクトの進捗状況が見えない
2023年現在、仮想通貨は3,000種類を超えているとも言われており、さまざまな通貨が日夜プロジェクトや開発を進めて覇権を争っています。
また、ユーザーや投資家の信用を得るため、それらの進捗は逐一詳細な情報が発信されています。
一方でファクトムは、2017~2019年頃は様々な情報が飛び交っていたものの、2020年4月にファクトム社が解散して以降、プロジェクトが進行しているのかほぼ分かりません。
以上4つのネガティブな要素から、現時点ではファクトムの将来はとてもではありませんが明るいとは言えないでしょう。
また将来性が低いため、長期目線でファクトムに投資することはあまりおすすめしません。
なお、これから仮想通貨への投資を始めるのであればファクトムよりも、例えばビットコイン、イーサリアム、エンジンコインのように、開発やプロジェクトが日々進められ、その情報を常に得られるものへ投資する方がおすすめです。
ビットコインは「2021年版ビットコインの見通し」、イーサリアムやエンジンコインは「2021年最新版おすすめのアルトコインランキング」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
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また、仮想通貨取引所の手数料に関する記事もご参照ください。
ファクトムの今後の予想まとめ
今回は、ファクトムの今後の見通しなどを解説しました。
- ファクトムは、ブロックチェーン技術によって電子データを記録・保管できるプラットフォーム
- 2020年4月に開発を担当していたファクトム社が解散している
- 2021年前半における仮想通貨市場全体の強気ムードの中ですら、ファクトムは無反応だった
- ファクトムは将来性が高いとは言えないため、長期投資・短期投資ともにおすすめしない
- これから投資するならファクトムよりも、手数料無料のCoincheckの取引所でビットコインやパレットトークンへの投資がおすすめ
ファクトムは、電子データの記録・保管を主目的としたユニークなプラットフォームです。
他の仮想通貨やプラットフォームとうまく差別化されて、以前はプロジェクトも順風満帆なように見えていましたが、2020年4月にファクトム社が解散して以降、プロジェクトに関して音沙汰がありません。
また、2021年における仮想通貨市場全体の強気ムードの中ですら無反応なほど、投資家からの関心が薄れてきています。
こういったことから2023年現在、ファクトムへの投資はまったく推奨できません。
なおこれから投資を始めるなら、ビットコインやイーサリアムといった将来性の高い通貨に低コストで投資できるCoincheckの利用がおすすめです。
さらにCoincheckは今、7月末に新規上場したばかりのパレットトークンが活発に取引されているので、ぜひこのタイミングに口座をつくってみてはいかがでしょうか。
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