ETN(指標連動証券)とは?メリット・デメリットや人気銘柄・証券会社を紹介
ETF(上場投資証券)は知っていて、すでに投資をしている方もいると思いますが、「ETN(指標連動証券)」は知らない方が多いと思います。
ETNは「Exchange Traded Note」の頭文字を取ったもので、「上場投資証券」または「指標連動証券」と呼ばれます。
ETNは2011年に第一号が登場し、裏付け資産がない債券として注目を集めています。
この記事では、ETNの特徴やETFとの違い、人気の銘柄を紹介します。
- ETNは、証券取引所に上場しているため、取引時間中は株価がリアルタイムに変動する
- ETNは裏付けとなる資産がないため、トラッキングエラーが少ない
- 発行会社の信用リスクがある
- 信用取引ができるので下落相場でも利益を出せる
- ETNに投資するならLINE証券が人気
専門用語がいくつか出てきましたが、この記事で初心者の方にも詳しく解説するので、安心してください。
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ETN(指標連動証券)とは?
ETN(Exchange Traded Note)は、上場債券・上場投資証券などの有価証券の一つです。
ETF(Exchange Traded Fund)と同様の特徴があり、具体的には以下のとおりです。
- 特定の指標に連動するように作られた金融商品
- 証券取引所に上場
特定の指標というのは、TOPIXやS&P500、商品、農産物などが挙げられます。
特定の指標をベンチマークにすることで、委託費用や購入手数料を比較的抑えることができるのです。
また、1日1回しか動かない投資信託とは違い、企業の株価やETFと同じように証券取引所に上場しているため、取引時間中は株価がリアルタイムに変動します。
しかし、ETFと違う点もあります。
ETFとの違い
ETNとETFの最も大きな違いは、「資産の裏付けがない」ことです。
うまく想像できない方もいると思いますので、詳しく解説します。
例えばS&P500に連動するETFを保有する場合、そのETFはS&P500の構成銘柄を実際に保有してファンド内へ組み入れています。
一方で、S&P500に連動するETNの場合、信用力の高い金融機関が信用力を担保にしてS&P500に連動するように債券(Note)を発行しています。
そのため債券を発行する金融機関が経営破綻してしまった場合、元本は戻ってこないこともあります。
このようにETNとETFは実際に銘柄を保有しているかどうかの違いがあります。
ETNには発行体の信用リスクはあると解説しましたが、ETNにはもちろんメリットもあります。
ETN(指標連動証券)の特徴|メリット
ここからはETNのメリットについて紹介します。
- リアルタイム取引や信用取引ができる
- トラッキングエラーが小さい
- 現物投資が難しい指標にも投資できる
以下で詳しく解説します。
リアルタイム取引や信用取引ができる
ETNは証券取引所に上場しているため、市場が開いている間であればリアルタイムで取引できます。
よく一緒に比較されるETFも同じくリアルタイムで売買できますが、投資信託は1日1回証券取引所が閉まったあとに計算される基準評価額の値がベースとなります。
また、ETNでは「信用取引」も可能です。
信用取引とは、手持ち資金の約3.3倍まで取引可能な投資手法であり、買い注文だけでなく、株価が下落したら利益が出る売り注文(空売り)もできる取引方法です。
利益を出す取引方法が多数あることがETNのメリットだと言えるでしょう。
トラッキングエラーが小さい
ETNはトラッキングエラーが発生しにくいのがメリットです。
トラッキングエラーとは、ベンチマーク(例えばS&P500やTOPIXなどの指標にするもの)とETNの株価の乖離のことを指します。
ETFでは裏付けとなる資産を実際に保有しているため、株式の組入れ比率や売買コスト、配当金などが出るため、トラッキングエラーがどうしても発生してしまいます。
一方でETNは裏付けとなる資産を保有しておらず、発行体である金融機関がベンチマークへの連動を保証しています。
トラッキングエラーが発生しにくいため、ETFよりは自分の思い通りの運用成果を手に入れやすくなるでしょう。
現物投資が難しい指標にも投資できる
現物投資が難しい指標にも投資できるのがETNのメリットです。
何度も紹介しているように、ETNは裏付けとなる資産を保有していません。
そのため、実際保有するのが難しい農産物やボラティリティ(VI)、新興国の株式などの指標にも投資できるのです。
たとえば最近値上がりしている原油の価格に連動するETNもあります。
原油がまだ値上がりすると思ったら買い注文で、ピークアウトして下落すると思ったら売り注文(空売り)をすることで、利益を出せるのです。
ETNへの投資をお考えの方は、スマホから簡単に口座開設申し込みが完了するLINE証券から投資を始めてみましょう。
ETN(指標連動証券)の特徴|デメリット
ここからはETNのデメリットについて解説します。
- 発行会社の信用リスクがある
- 銘柄の選択肢が少なく流動性が低い
以下で詳しく解説します。
発行会社の信用リスクがある
発行会社の信用力が担保になっているところがデメリットになります。
というのも、ETNは発行会社の信用力によって発行されている債券なので、仮に発行会社が倒産したり、財務状況が芳しくない場合にはETNの価格が大幅下落してしまうためです。
最悪の場合には、無価値となるリスクがあります。
ベンチマークとなる指標を選ぶのももちろん大切ですが、発行会社の財務状況などをきちんと見極めてから投資を行いましょう。
ただし、このような信用リスクを低減するため、東証に上場しているETNの発行体には、一定水準以上の信用力を求められています。
例えば会社の財務状況や第三者の信用格付を見て、ETNを発行するのにふさわしいか判断します。
万が一財務状況が悪化しても、すぐに是正勧告を行うので、すぐに倒産してしまうといったことは起きにくいでしょう。
銘柄の選択肢が少なく流動性が低い
現物投資が難しい銘柄に投資できるものの、銘柄の選択肢が少ないのも事実です。
ETNは2011年に東証で第一号が上場し、少しずつ銘柄数は増えていますが、ETFと比べると多いとは言えません。
また、ETFと比べて投資対象とする投資家が少ないため、流動性が低い傾向にあります。
流動性が低くなると、価格が乱高下しやすくなったり、希望の価格で売買できなかったりすることも。
ただ今後銘柄数が増えたり、現物投資が難しい銘柄に投資をしたい人が増えると、流動性が高くなるでしょう。
ETN(指標連動証券)の人気銘柄
ここからは、ETNの人気銘柄を5つご紹介します。
- NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN(2038)
- NEXT NOTES S&P500 配当貴族(NR)ETN(2044)
- NEXT NOTES 東証REIT(ドルヘッジ、ネットリターン)ETN(2066)
- スマートESG30総合(ネットリターン)ETN(2071)
- iPath ブルームバーグ・コモディティ指数トータルリターンETN (DJP)
では、それぞれの銘柄について詳しく解説していきたいと思います。
NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN(2038)
こちらのETNは、野村證券が発行会社として運用しており、東京商品取引所・原油指数2倍の値動きを目指しています。
ETNの中では出来高が大きく、希望価格での売買が成立しない恐れはほとんどありません。
最近は原油の値段が高くなっていることから価格が上昇し、年初来株価上昇率は182.5%となっています。
NEXT NOTES S&P500 配当貴族(NR)ETN(2044)
こちらのETNは、米国を代表する株価指数であるS&P500の構成銘柄のうち、25年以上連続して配当金を増やしている銘柄で構成される「S&P500 配当貴族指数(課税後配当込み)」(米ドル建て)との連動を目指しています。
25年以上連続して増配しているため、財務状況がよく、安定した収益が得られている企業ばかりが選定されていることが分かります。
NEXT NOTES 東証REIT(ドルヘッジ、ネットリターン)ETN(2066)
野村證券が発行しているこちらのETN。
「東証REIT指数」を対象に投資しながら、為替リスクを回避するために米ドル建てで投資を行います。
そもそもREIT(不動産投資信託)とは、多くの投資家から集めた資金や銀行から借り入れた資金を用いて不動産を購入し、その不動産から得られる賃貸料収入や売却益を投資家に還元(分配)する上場投資信託のことです。
不動産投資をしてみたいけど、まとまった資金がない方や大きなリスクを背負いたくない方におすすめです。
スマートESG30総合(ネットリターン)ETN(2071)
価格 | 11,740円(2023/8/15) |
連動対象 | ジャパンESG 30 |
信託報酬 (税込)/年 | 0.935% |
運用会社 | 三菱UFJ M・S証券 |
購入できる証券会社例 | LINE証券、SBI証券、松井証券、楽天証券など |
自己資本利益率を示すROEが高く、今後も高ROEが見込まれる企業で構成された「iSTOXX MUTB ジャパンクオリティ150インデックス」があります。
そのうち、将来のESGリスクを定量化した「ESGリスクレーティングスコア」の高い上位30銘柄で構成される「iSTOXX MUTB ジャパンESG 30インデックス(ネットリターン)」との連動を目指しているETNです。
高収益率かつ今後の投資の中心になる可能性もあるESG面でも問題がないため、安心して長期保有できるETNだと言えるでしょう。
iPath ブルームバーグ・コモディティ指数トータルリターンETN (DJP)
価格 | 33.14USD(2023/9/15) |
連動対象 | Bloomberg Commodity Index Total Return |
信託報酬 (税込)/年 | 0.70% |
運用会社 | BarclaysBank |
購入できる証券会社例 | 楽天証券など |
米国 NYSE Arcaに上場している海外ETN。
『 Bloomberg 商品指数 (配当込み) 』に連動する投資成果を出すよう設計・運用されています。
エネルギーや貴金属を始め、植物油など個人では投資しづらい商品を幅広く取り扱っています。
2020年3月以降右肩上がりで推移しており、今後も成長が期待できるでしょう。
これらの銘柄への投資をお考えの方は、ぜひスマホで簡単に投資できるLINE証券で口座開設しておきましょう。
ETN(指標連動証券)の人気証券会社
実際に上記のような銘柄を使ってETNに投資するには、どの証券会社を選べばよいのでしょうか?
ここでは、ETNの投資に人気の証券会社をピックアップして紹介します。
LINE証券
名称 | LINE証券 |
最低投資金額 | 100円 |
取引手数料 | 55円~1,070円 |
公式サイト | LINE証券公式ページ |
関連記事 | LINE証券の評判 |
現代においてほとんどの方が使用している有名メッセージアプリであるLINE。
そんなLINEから提供されているのが株式投資アプリランキングでもNo1で紹介されているLINE証券です。
20代投資家が選ぶスマホ利用で使いやすい証券会社ランキング1位に輝いたり、1年で31万口座の開設があるなど、勢いがあります。
今回紹介した日本のETNはすべて取り扱いしています。
注文画面も非常にわかりやすく、注文方法の説明もしてくれるので初心者の方であっても安心です。
また、LINE PayとLINEポイントにも対応しているので、普段からLINEのサービスを使っている方はお得に投資できます。
キャンペーンも充実しており、口座開設+クイズの正解で3,000円分の株を獲得できたり、株をセール時間内で安く買える「株のタイムセール」を不定期で開催したりしています。
SBI証券
名称 | SBI証券 |
最低投資金額 | 100円 |
取引手数料 | 100万円まで無料 |
公式ホームページ | SBI証券の公式サイト |
関連記事 | SBI証券の評判 |
ETNに投資をするのであれば、SBI証券もおすすめです。
SBI証券は、「国内株式アクティブプラン」なら1日の取引が100万円まで手数料無料で売買できます。
ETNは1株単位で取引できるので、100万円を超えないように調整しやすいです。
また、「スタンダードプラン」を選択すれば、5万円までの取引であれば手数料55円と業界最安値水準で取引できます。
取引手数料×1.1%のTポイントを貯めることができ、貯めたTポイントをさらに投資に回せるため余りがちなポイントも有効活用できます。
1日で100万円以上取引する方は、こちらのスタンダードプランをおすすめします。
また、SBI証券はETNだけでなくETFや国内株式、IPOや米国株など、豊富な商品ラインナップを実現しています。
スマホで簡単に取引できるうえ、投資情報や動画セミナーなどが無料で利用できるサービスもあります。
まだ口座をお持ちでないという方は、この機会に口座開設をしましょう。
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松井証券
証券名 | 松井証券 |
最低投資金額 | 100円 |
取引手数料 | 対象銘柄によって異なる 買付手数料無料もあり |
公式ホームページ | 松井証券の公式サイト |
関連記事 | 松井証券の評判 |
ETNを使ってデイトレードをする場合、松井証券もおすすめです。
松井証券では1日に50万円以下の取引であれば手数料無料ですが、50万円を超えると他のネット証券と比較して割高な手数料がかかります。
ただ一日信用取引という返済期限が当日のデイトレード専用の信用取引を利用すれば、どれだけ取引しても取引手数料は無料です。
また、一般的に信用取引をするには金利などの手数料もかかりますが、1回の約定代金が100万円を超えると、取引手数料以外も無料になります。
さらに現物取引であっても、25歳以下の取引手数料を無料としています。
このように松井証券では手数料体型に力を入れており、デイトレードをする方や25歳以下の方におすすめです。
楽天証券
名称 | 楽天証券 |
最低取引額 | 100円 |
取引手数料 | 0円(100万円まで) |
公式ホームページ | 楽天証券の公式サイト |
関連記事 | 楽天証券の評判 |
普段から楽天のサービス(楽天市場や楽天モバイル)を利用している方は、楽天証券がおすすめです。
楽天証券の取引手数料もSBI証券と同じで、1日100万円までの取引手数料であれば無料です。
ETNも豊富に取り揃えており、「iPath ブルームバーグ・コモディティ指数トータルリターンETN (DJP)」に投資をしたい方は、楽天証券での口座開設が必須です。
また、株や投資信託の取引をする度に楽天ポイントが加算されるのが強みです。
手数料コース「超割」なら投資信託の残高3,000万円以上で、国内株式手数料が割引きされ、ポイントの還元率は2倍になります。
獲得した楽天ポイントは楽天グループの楽天市場や楽天トラベルなどで使えたり、投資信託に1ポイント=1円として利用できます。
ETN(指標連動証券)のよくある質問
ここまでETNのおすすめ証券会社を紹介しました。
以下ではETNでの取引を開始するにあたって、よくある質問にお答えします。
投資信託やETFとの違いは何ですか?
投資信託は1日1回の価格変動しかありません。
一方でETNやETFは株式と同じようにリアルタイムで取引できるのが大きな違いです。
ETNとETFの主な違いは「裏付けとなる資産があるかないか」です。
ETFはベンチマークとしている指標の現物を保有しているため、裏付けとなる資産があります。
反対にETNでは現物を保有していないので、裏付けとなる資産がありません。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、この記事で紹介したものを参考にして選択していただければと思います。
NISAに対応していますか?
ETN(指標連動証券)は、NISA対象商品の一つです。
対象となるETNの取り扱は、金融機関によって異なるので、対象商品の詳細や取り扱い等については各金融機関に問い合わせをする必要があります。
NISA口座で購入したETNについては、非課税で運用、売却できます。
NISAについては他に「ジュニアNISAとは」「NISAにおすすめの証券会社」「NISAの始め方」などの記事がありますので、興味のある方は是非チェックしておくことがおすすめです。
ETN(指標連動証券)のまとめ
この記事では、ETNの概要やおすすめの証券会社について解説しました。
- ETNは、証券取引所に上場しているため、取引時間中は株価がリアルタイムに変動する
- ETNは裏付けとなる資産がないため、トラッキングエラーが少ない
- 発行会社の信用リスクがある
- 信用取引ができるので下落相場でも利益を出せる
- ETNに投資するならLINE証券が人気
どの証券会社にも一長一短があるので、自分が納得する証券会社の口座を実際に開設するのが良いでしょう。
ただ、最初の証券会社をどうしたら良いのかわからない人は、この記事を参考にして、LINE証券の口座を開設しておきましょう。
口座開設キャンペーンとして、簡単なクイズに正解すると3,000円分の株をゲットできます。
ぜひこの機会にLINE証券の口座を開設しておきましょう。
Media Argo公式LINEでは、投資家のみなさまにとって有益な情報を随時配信していきます。
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