【株式投資】仕手株とは?特徴・事例や見つけ方/見分け方を徹底解説!
株式投資では、株価が急上昇する場合があります。
上昇中に買い注文を入れると、大きな利益獲得が期待できます。
しかし、そこには大きな落とし穴が仕掛けられている場合があるのです。
巨額な資金で特定の銘柄を一気に購入し、相場を操作する「仕手株」によるものかもしれません。
相場を意図的に操作する「仕手株」には大きなリスクが潜んでいるので、注意する必要があります。
この記事では、仕手株の仕組みや見分け方を徹底的に解説します。
過去の事例も交えてお伝えするので、ぜひチェックしてください。
- 仕手株とは巨額な資金を用いて相場を操作された株のこと
- 仕手株の操作手順は「玉集め」「玉転がし」「ふるい落とし」
- 株価が安い銘柄は仕手株のターゲットになりやすい
- 発行済株式数が6,000万株未満の銘柄は要注意
- 株式投資を始めるならLINE証券が使いやすい
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仕手株とは
仕手株とは、巨額な資金を用いて相場を操作された株のことです。
数日で株価が2、3倍になるなどの急激な価格上昇は魅力的ですが、万が一仕手株の場合には、急激な下落により大きな損失が発生するリスクがあります。
株価が変動する材料がないにもかかわらず急騰している銘柄は、仕手株となっている可能性が高いでしょう。
仕手株は、以下のような3つの手順で操作されているのです。
- 玉集め
- 玉転がし
- ふるい落とし
まずは仕手株の操作手順を把握し、株価の乱高下を見極める知識を持ちましょう。
玉集め
仕手株は大量の資金を運用して操作するため「仕手筋(してすじ)」という集団を作りだします。
仕手筋は操作する銘柄を決めたら、市場の銘柄をゆっくりと時間をかけて買い占めていくのです。
一気に買い占めると投資家に気づかれる恐れがあるため、少しずつ買い占める必要があります。
このような仕手筋による特定銘柄の買い占めを「玉集め」と呼びます。
玉転がし
株の買い占めが十分できたら、一気に大口の買い注文をいれることで株価を急上昇させます。
株価が急上昇すると、個人投資家の注目を集め、買い注文が徐々に増えていきます。
株価が急に上昇したことで「重大な情報が発表されるのでは?」と考える投資家が増え、買い注文が増加するのです。
このような動きは「提灯買い」と呼ばれ、株価を主導する大口投資家に便乗して買い注文を行うことを指しています。
ふるい落とし
個人投資家が「提灯買い」を始めると、仕手筋は集めていた株をすべて売却します。
これにより、仕手筋は大きな利益を獲得することが可能です。
大量の株が売却されることで株価は大暴落し、個人投資家は大きな損失が発生します。
このような株価の下落は「ふるい落とし」と呼ばれ、ふるい落としを行った後で再び「玉集め」を行い、相場を変動させることもあるのです。
仕手株の見つけ方/見分け方
仕手株を見分けるには、以下3つのポイントに注意しましょう。
- 株価が安い銘柄は狙われやすい
- 発行済株式数が6,000万株未満の銘柄は要注意
- 不安定な新興株は株価を操作しやすい
それぞれの注意点について、詳しく解説します。
株価が安い銘柄は狙われやすい
株価が安い銘柄は低コストで買い集められるので、狙われやすい傾向にあります。
たとえば、株価が100円の場合、100万株集めるには1億円ほどの資金しか必要ありません。
株価が5,000円の場合には、1億円用意しても集められるのは2万株ほど。
100万株集めるには、50億円必要になります。
株価が安いほど少ない資金で買い集めることができるため、仕手筋に好まれるのです。
株価が500円以下の銘柄は「低位株」と呼ばれ、仕手筋に狙われやすいので注意しましょう。
発行済株式数が6,000万株未満の銘柄は要注意
発行枚数が少ない株式も狙われやすい傾向にあります。
株式の発行枚数が少なければ、買い占めるのは簡単です。
発行枚数5,000万の株に比べると、1億発行されている方が買い占めるのは難しく、多くの資金が必要になります。
そのため、発行枚数が少ない銘柄は仕手株のターゲットになりやすいのです。
目安として発行済株式数が6,000万株未満の銘柄は注意しましょう。
不安定な新興株は株価を操作しやすい
新興株のような不安定な銘柄も仕手株になりやすいので、注意しなければなりません。
新興株とは成長途中の規模が小さい企業の株を指し、成長が期待できる反面、不安定なのが特徴です。
売上が少ない新興株は、1つの商品がヒットすること急激に利益を上げる場合がありますが、ヒット商品が売れなくなると大きく売上を落としてしまいます。
つまり、常に不安定な相場変動が繰り返されているので、買い占めによる相場変動に気づかれにくいのです。
そのため、株価を操作しやすい新興株は、仕手筋に目をつけられやすくなります。
仕手株を見つけることでリスクを減らしながら株式投資をすることができます。
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仕手株の事例
ここからは、過去に実際に起きた仕手株の事例を紹介します。
紹介する仕手株の事例は、以下の2つです。
- ルックホールディングス(8029)
- フルッタフルッタ(2586)
それぞれの事例での特徴を詳しく見ていきましょう。
ルックホールディングス(8029)
アパレル事業を中心に行うルックホールディングスは、株の世界で語り継がれるほど有名な仕手株の事例があります。
その仕手株は、2003年〜2004年にかけて発生しました。
2003年時点で1,000円前後を推移していた株価は、2004年に一時10,000円を超える急上昇が起こったのです。
1年間で約10倍となりましたが、この期間に新商品が大ヒットしたなどの株価を大きく変動させる原因はありませんでした。
好材料がない状況で株価が10倍になるのは、あきらかに不自然です。
この急上昇は、仕手株によりものと考えて間違いないでしょう。
株価が10倍になった直後から下落が始まり、2005年ごろには2,000円台に落ち着きました。
約半年で4分の1にまで下落したことで、多くの投資家が損失を抱え込むことになったのです。
フルッタフルッタ(2586)
フルッタフルッタは、アサイーやアマゾンフルーツを用いた健康食品を販売する企業です。
価格が急激に変動したのは、2020年の6月〜7月末にかけてのわずか2ヶ月間です。
2020年6月1日時点で株価は160円を推移していましたが、7月9日にはなんと906円を記録しました。
約5倍の上昇となり、多くの投資家が喜んだことでしょう。
しかし、この上昇は一時的なもので、最高値を記録して以降、急激に下落し始めたのです。
当時のフルッタフルッタは、発行済株式枚数が約454万株で、時価総額は7億円と、仕手筋の標的になりやすい条件ではあります。
仕手筋の仕業と断定することはできませんが、可能性はかなり高いといえるでしょう。
株式投資で使いやすい証券会社
ここでは、株式投資で使いやすい証券会社を紹介します。
使いやすい証券会社は、以下の3つです。
それぞれの特徴を詳しく解説します。
LINE証券
取り扱い銘柄 | 国内株式(現物・信用・IPO・ETF・単元未満株) 投資信託 CFD |
取引手数料 (国内株・現物取引の場合) | 55~1,070円 |
非課税制度 | つみたてNISA iDeCo |
その他の主なサービス | LINEアプリの「ウォレット」で取引可能 LINE Payでの入金 LINEポイント投資 |
詳細 | LINE証券の公式サイト |
関連記事 | LINE証券の評判 |
LINEアプリのウォレットから取引できる手軽さがLINE証券の魅力です。
口座開設もLINEアプリから簡単にできるため、書類郵送などの手続きは必要ありません。
スマホで本人確認書類を撮影し、アップロードするだけで口座を開設できます。
さらにLINE証券には、いちかぶ(単元未満株)という商品が用意されており、最低100円から投資することが可能です。
入金方法ではLINE Payを選択でき、すぐに反映されて手数料はかかりません。
貯まったLINEポイントは、1ポイント=1円として入金できるので、コツコツ積立投資を始めるのに最適です。
こういったLINE関連サービスを活用して投資できるのが、LINE証券のメリットといえるでしょう。
SBI証券
取り扱い銘柄 | 国内株式(現物・信用・IPO・ETF・単元未満株など) 外国株式(米国・中国・韓国・EFTなど) 投資信託 先物・オプション CFD 他 |
取引手数料 (国内株・現物取引の場合) | 55~1,070円 |
非課税制度 | NISA つみたてNISA ジュニアNISA iDeCo |
その他の主なサービス | Tポイント投資 クレカ積立 経済分析・マーケットレポート |
詳細 | SBI証券の公式サイト |
関連記事 | SBI証券の評判 |
国内株や外国株、先物オプションなど、SBI証券には豊富な金融商品がそろっています。
NISAやつみたてNISA、iDeCoといった非課税制度にもすべて対応しているため、税金を抑えて長期投資を始めることが可能です。
さらに、投資信託は2,600本を超える銘柄数で、Tポイントを利用して投資できます。
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そのほかにも「経済分析・マーケットレポート」や「マーケットニュース」といった投資情報が充実しており、知識を身につけながら利益拡大を目指せます。
知識や経験が少ない方は学習しながら投資ができるSBI証券が使いやすいので、公式サイトを確認しておきましょう。
\ 国内株式個人取引シェアNo.1 /
松井証券
取り扱い銘柄 | 国内株式(現物・信用・IPO・ETF・単元未満株など) 外国株式(米国・ETF) 投資信託 先物・オプション |
取引手数料 (国内株・現物取引の場合) | 1日の約定代金の合計50万円まで無料 100万円まで1,100円 200万円まで2,200円 ※100万円増えるごとに1,100円加算 |
非課税制度 | NISA つみたてNISA ジュニアNISA iDeCo |
その他の主なサービス | フリーコール 豊富な情報ツール 株アプリ |
詳細 | 松井証券の公式サイト |
関連記事 | 松井証券の評判 |
松井証券は手数料を抑えて取引できるのが魅力です。
1日の約定代金が50万円までは手数料無料で取引でき、50万円から100万円までは1,100円の手数料です。
以降は100万円増えるごとに1,100円増えるわかりやすい料金プランとなっています。
無料の取引ツールが充実しており、銘柄選びに役立つのも特徴の1つです。
さらに、投資信託で発生する信託報酬は「現金還元サービス」として投資家に還元されます。
取引コストを抑えて長期的に投資できるため、ほかの証券会社よりも多くの利益が期待できるでしょう。
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仕手株に関するよくある質問
仕手株に関するよくある質問を紹介します。
代表的な質問は、以下の3つです。
- 仕手株とは?
- 仕手株で稼ぐことは可能?
- 仕手株のリスクは?
1つずつ詳しく見ていきましょう。
仕手株とは?
仕手株とは、巨額の資金を用いて株価が操作された銘柄のことです。
企業の株価が上昇するには、新商品が大ヒットや、将来性が期待できる新プロジェクトが始動したなどの好材料が影響しています。
何もない状況で株価が数倍、数十倍になるのは仕手株の影響と考えられるでしょう。
仕手株で稼ぐことは可能?
仕手株をうまく利用すると、大きな利益をあげることは可能です。
しかし、人為的に操作されている仕手株の変動を見極めるのは非常に難しく、企業の財務状況や経済状況はほとんど参考になりません。
価格の乱高下が激しいので、投資初心者だけでなく経験者にもおすすめの方法とはいえません。
急な大暴落で損失を抱えるリスクがあることを理解しておきましょう。
仕手株のリスクは?
仕手株は価格変動が激しく、急な上昇で知識や経験が少ない投資家を誘い込みます。
急上昇している銘柄を見つけたら、「今がチャンス!」と直感的に感じてしまい、大金を投資する人がほとんどです。
これこそが仕手株における最大のリスクといえます。
個人投資家が気づいた頃には最高値付近を推移しており、それ以上価格が上昇するとは考えづらいでしょう。
つまり、急な下落により大きな損失が発生する場合がほとんどなのです。
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仕手株のまとめ
この記事では、仕手株の仕組みや見分け方について解説しました。
巨額な資金を用いて相場を操作する仕手株を、投資初心者が見極めるのは簡単ではありません。
株価が安い銘柄や発行枚数が少ない銘柄は、狙われやすい傾向にあります。
投資する銘柄を選ぶ際には、仕手株のリスクも考慮しておきましょう。
この記事の内容をまとめると、以下の通りです。
- 仕手株とは巨額な資金を用いて相場を操作された株のこと
- 仕手株の操作手順は「玉集め」「玉転がし」「ふるい落とし」
- 株価が安い銘柄は仕手株のターゲットになりやすい
- 発行済株式数が6,000万株未満の銘柄は要注意
- 株式投資を始めるならLINE証券が使いやすい
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