Vol.15
国別、地域別、産業分類別の指数や、先進主要国やエマージングなどマーケットタイプ別の指数など、多岐にわたってカテゴリー分け、ジャンル分けした多数のインデックスを提供しているMSCIは、環境・社会・ガバナンス(ESG)を投資プロセス全体に積極的に組み入れるよう世界の投資家に求めています。
この度、ESG考慮を目指すために取るべき具体的で実行可能なステップを解説したフレームワークである「MSCI Principles of Sustainable Investing(MSCI持続可能性投資の原則)」を公表しています。このフレームワークは、ESGの完全な統合を実現するための3つの中心的柱で構成されていて、下記の呼びかけを行っています。
投資戦略:アセット・オーナーは、全体的な投資戦略および資産配分の組み立て、モニタリング、修正の各プロセスにESGの考慮を一体化するべきとしています。
ポートフォリオマネジメント:ポートフォリオ・マネージャーは、個別証券のセレクション、ポートフォリオの構築、リスクマネジメント、投資成果の配分、顧客へのレポーティングを含む全体のポートフォリオ管理プロセスにおいて、ESGを考慮すべきで、ESG政策目標(カーボン排出削減目標、他)を明確にして、評価すべきとしています。
投資リサーチ:企業を評価して、ポートフォリオ・マネージャーに投資推奨を行うリサーチ・アナリストは、基礎的な企業分析の段階においてESG(企業のESG格付けを含む)を考慮をすべきとしています。
以上、参考になれば幸いです。
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