つみたてロボ貯蓄とは?手数料や評判/口コミ・デメリット・銘柄について詳しく解説
最近ではロボアドバイザーなど、仕事で普段忙しい方でも将来に向けて、手間をかけずに投資できるサービスが人気を集めています。
そういったサービスの一つに、PayPay証券が手がけている「つみたてロボ貯蓄」があります。
今回はその「つみたてロボ貯蓄」についてメリット・デメリット、実際に使っているユーザーからの評判/口コミなどをご紹介します。
簡単で手間のかからない投資サービスを探している方はぜひ最後までお読みいただき、利用するサービス選びの参考にしてみてください。
- つみたてロボ貯蓄は、PayPay証券オリジナルの自動積立サービス
- 厳選された米国株や米国ETFに対して、1,000円から積立・分散投資ができる
- つみたてロボ貯蓄を利用しても、取引コスト以外に利用料などは発生しない
- PayPay証券では日本株も取り扱っているが、つみたてロボ貯蓄では対象外
- 追加コストがかからず自由度は高いが、手間のかかる部分もあるのがデメリット
つみたてロボ貯蓄は、少額から始められるPayPay証券の自動積立サービスです。
PayPay証券でつみたてロボ貯蓄にチャレンジしましょう。
つみたてロボ貯蓄とは?
サービス名 | つみたてロボ貯蓄 |
運営元 | PayPay証券 |
投資対象 | 米国ETF BDC 米国ETF |
最低積立金額 | 1,000円 |
取引コスト | スプレッド:基準価格×0.5% 為替スプレッド:片道35銭 つみたてロボ貯蓄自体は無料で使用可能 |
公式サイト | PayPay証券公式サイト |
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「つみたてロボ貯蓄」とは、分配金や配当金を受け取りながら自動積立ができる、PayPay証券オリジナルのサービスのことです。
1,000円から積み立てることができ、投資資金が少ない方や投資初心者でも利用しやすいサービスとなっています。
また投資対象は米国市場上場の個別株やETFなどであり、複数の銘柄に対しても積み立てられるので、将来性のある米国株式市場に対して長期・積立・分散投資が可能です。
ちなみにサービス名に「貯蓄」と入っていますが、実際にはれっきとした米国株投資であり、元本割れリスクも当然伴うのでその点には注意が必要です。
つみたてロボ貯蓄のメリット
PayPay証券のつみたてロボ貯蓄には、次のようなメリットがあります。
- 少額から自動積立ができる
- 自由度が高い
- つみたてのシステムを使っても追加の手数料は発生しない
少額から自動積立ができる
つみたてロボ貯蓄の投資対象は米国個別株とBDC※、米国ETFの3種類で、これらは多くの他社の場合、米国個別株とBDCなら1株単位、米国ETFなら1口単位で取引されています。
そのため例えばApple社に投資するのであれば、他社では最低でも2万円弱(1株165ドル)の資金が必要になります。
しかしつみたてロボ貯蓄では、最低取引単位が株数ではなく1,000円となっており、Apple株はもちろんどの米国株やETFに対しても少額から自動で積み立てることが可能です。
※BDCとは「Business Development Companies」の略で、未上場企業や新興企業等に対して資金供給を進めるために認められた法人のことです。
自由度が高い
同じように自動で投資できるサービスにロボアドバイザーがあり、その場合はAIがポートフォリオを組み立ててくれてより手間がかからないのですが、一方で提案されたポートフォリオを自由に変更できないというデメリットもあります。
例えば投資パフォーマンスを上げたいので、債券を含む銘柄に投資したくないと思っても、ポートフォリオから自分で外すことができません。
一方でつみたてロボ貯蓄の場合は、ポートフォリオを自分で組む手間はかかりますが、どの銘柄に対していくら積み立てるのかを自由に設定することができます。
また、最初にポートフォリオを組み立ててしまえば、あとは自動で積立・分散投資をおこなってくれます。
つみたてのシステムを使っても追加の手数料は発生しない
ロボアドバイザーの場合は、AIに運用を任せる分の利用手数料が発生し、自分で投資するよりどうしてもコストがかさんでしまいます。
「おいたまま買付」は、取引口座に自ら入金するのではなく、投資資金を入金連携先の現金残高から自動で引き落とすサービスのことです。
つみたてロボ貯蓄で「おいたまま買付」を利用して、ひとつの積立名(積立対象にしている銘柄のセット)の積立額合計が2万円未満となる場合は、そのひとつにつき110円の送金手数料を求められます。
一方でつみたてロボ貯蓄では、少額で「おいたまま買付」を利用した場合を除いて、取引手数料以外のコストが別途発生することはありません。
つみたてロボ貯蓄のデメリット
一方で、つみたてロボ貯蓄には次のようなデメリットもあります。
- 日本株は対象外で、投資できる銘柄が少ない
- 分配金・配当金の自動再投資はできない
日本株は対象外で、投資できる銘柄が少ない
PayPay証券では米国株だけでなく、日本株も取り扱っています。
しかし、つみたてロボ貯蓄の場合は日本株が投資対象から外れており、米国株や米国ETFなどにしか投資することができません。
また、米国株などの取扱銘柄数は以下の通りで、同じく米国株を扱う他社と比べると選択肢が少なくなっています。
ただ取扱銘柄が少ないということは、「投資対象を選定する際の手間を減らせる」という捉え方もできるので、投資初心者など人によってはこの点もメリットと言えるかもしれません。
分配金・配当金の自動再投資はできない
ロボアドバイザーでは、投資対象から分配金・配当金が出た場合、自動で再投資してくれる機能が備わっていることが多いです。
しかし、つみたてロボ貯蓄では自動再投資の機能がなく、分配金・配当金は預り金として取引口座に入金される仕組みになっています。
このようにロボアドバイザーと比べて、何もかもおまかせで運用できるわけではありません。
以上、つみたてロボ貯蓄のメリット・デメリットをご紹介しました。
つみたてロボ貯蓄は”ロボ”と名に入っていますが、ロボアドバイザーと比べると裁量でおこなう部分の多いサービスとなっており、それを利点と捉えるかどうかは人それぞれ変わってくることでしょう。
つみたてロボ貯蓄に興味を持った方は、よく仕組みを理解して、ロボアドバイザーなど他社のサービスとの比較もしつつ、利用するかどうか検討してみてください。
つみたてロボ貯蓄の始め方・口座開設方法
それではここで、つみたてロボ貯蓄の実際の使い方を、順を追ってご紹介していきます。
- PayPay証券で口座を開設する
- つみたてロボ貯蓄のスマホアプリをダウンロードする
- 積み立てる銘柄と積立額を設定する
- 積立名を設定する
- 引き落とし先や積立頻度などを設定する
STEP1:PayPay証券で口座を開設する
まずはPayPay証券公式サイトにアクセスして、無料での口座開設を申し込みましょう。
口座開設申し込みから取引開始までの手順は、以下の通りです。
- メールアドレスの登録
- 申し込みフォームの入力(個人情報の入力)
- 本人確認書類のアップロード
- 自宅に届いたID・PASSでアプリにログイン
なお本人確認書類として利用できる種類は「個人番号カード」、「運転免許証」、「健康保険証」、「住民票の写し」、「在留カード」などです。
申し込みの際はあらかじめ手元に用意しておきましょう。
STEP2:つみたてロボ貯蓄のスマホアプリをダウンロードする
口座開設が完了したら、つみたてロボ貯蓄のスマホアプリをダウンロードしましょう。
アプリはiOSとAndroidのどちらにも対応しており、タブレットでも利用可能です。
なおPayPay証券のアプリは、現物取引用のものやCFD取引用のものなど複数あるので、他のアプリと間違えないように注意しましょう。
STEP3:積み立てる銘柄と積立額を設定する
つみたてロボ貯蓄のアプリにログインできたら、取扱銘柄の中から投資したい銘柄を選んで、1回あたりの積立金額を設定しましょう。
またつみたてロボ貯蓄では、投資する銘柄を複数まとめてフォルダのように管理できるので、積立のセットをつくってそれに名前を付けましょう。
STEP4:引き落とし先や積立頻度などを設定する
投資する銘柄が決まったら最後に、入金方法・積立頻度・最初の積立日・積み立てる目標期間を設定しましょう。
入金と積立の方法は、以下の2種類から選択できます。
- 取引口座に振り込み、その現金残高から自動積立
- 銀行などから引き落として買付【おいたまま買付】
なお「おいたまま買付」を利用する場合は、条件によって最小積立金額が大きくなったり、先ほど紹介した通り送金手数料がかかったりするため、あらかじめルールをよく確認しておきましょう。
また積立頻度は毎週・毎月・毎年から選択でき、積立日の設定ルールは積立頻度に応じて以下の通りとなっています。
- 毎週:月曜~金曜のいずれかの曜日で設定(毎週〇曜日)
- 毎月:日付で設定(毎月〇日)
- 毎年:月日で設定(〇月〇日)
以上の設定が完了すれば、あとは指定した銘柄に対して自動で積立が開始されます。
やや設定する項目が多く煩雑に見えるかもしれませんが、一度設定してしまえば、あとはそれほど手間がかかりません。
仕組みを理解できたら、まずはPayPay証券で口座を開設して、つみたてロボ貯蓄で米国株などへの少額積立にチャレンジしてみましょう。
つみたてロボ貯蓄の評判/口コミ
続いて、実際につみたてロボ貯蓄を利用しているユーザーからの声をピックアップして、ご紹介していきます。
先日引き落としが出来なかったPayPay証券のつみたてロボ貯蓄、よーやく開始できました!!
GAFAMも毎月1,000円なら購入出来る。
これで私も株主( *´艸`)
Twitter
「GAFAM」は米大手IT企業のGoogle・Apple・Facebook・Amazon・Microsoft、これら5社の総称で、いずれも株価が高額になっています。
しかしつみたてロボ貯蓄なら、GAFAMのような株価の高い米国株にも少額から投資できるので、その点を評価する声が多く見られます。
初心者には分かりやすくていいと思います。
銘柄の組み合わせも自在で、オリジナルの投資信託をやってる感じで良いです。
気分はファンドマネージャーです。
Google Playストア
つみたてロボ貯蓄はロボアドバイザーと違い、自由に投資したい銘柄を組み合わせることができます。
多少の手間は取られますが、不要だと思う銘柄には一切投資せずに済むのは大きな利点だと言えるでしょう。
一方で、次のようなネガティブが評判・口コミもありました。
PayPay証券の日米株アプリとつみたてロボ貯蓄のアプリは連動、合算されないんだ…
てっきり合算されるんだと思ってた。
日米株アプリの方で気になる銘柄買い増ししていこうかな。
Twitter
PayPay証券では、取扱商品ごとで以下のようにアプリが分割されています。
- 米国株・日本株現物取引用アプリ
- つみたてロボ貯蓄用アプリ
- IPO・PO用アプリ
- 日本株CFD用アプリ
- 10倍CFD用アプリ
また、つみたてロボ貯蓄だけを利用するなら問題ありませんが、複数のアプリを併用する場合は、それらの情報が連動しないことに対して不満の声が上がっています。
実際に皆さんが利用する際も、複数の金融商品とアプリを併用するなら、保有する銘柄の管理に注意が必要になるでしょう。
ここでは3つの評判・口コミをご紹介しましたが、PayPay証券の利用を検討する際は、ぜひこういったユーザーの生の声も参考にしてみてください。
つみたてロボ貯蓄のよくある質問
最後に、つみたてロボ貯蓄についてよくある質問を3つご紹介して、それらにお答えしていきます。
- スマホアプリでなくパソコンからでも利用できますか?
- つみたてロボ貯蓄のアプリから現物取引用の「PayPay証券」アプリへ、保有する株を移し替えられますか?
- 自動積立を途中で一時的に止めることは可能ですか?
スマホアプリでなくパソコンからでも利用できますか?
パソコンからは残高照会と、保有している銘柄の売却が可能です。
積立の設定はアプリからでしかできません。
つみたてロボ貯蓄のアプリから現物取引用の「PayPay証券」アプリへ、保有する株を移し替えられますか?
2つのアプリは連動していないので、両者の間で株式を移動させることはできません。
自動積立を途中で一時的に止めることは可能ですか?
例えば株式市場の様子を見ながら、今は買い付けるタイミングではないと判断したら、アプリから自動積立を休止することができます。
また、積立の再開もアプリから簡単にできます。
人気のロボアドとして評判のWealthNaviについては、「ウェルスナビの評判」「ウェルスナビの始め方」の記事で詳しく解説されていますので、是非ご参照ください。
つみたてロボ貯蓄のまとめ
今回は、PayPay証券の「つみたてロボ貯蓄」についてご紹介しました。
- つみたてロボ貯蓄は、PayPay証券オリジナルの自動積立サービス
- 厳選された米国株や米国ETFに対して、1,000円から積立・分散投資ができる
- つみたてロボ貯蓄を利用しても、取引コスト以外に利用料などは発生しない
- PayPay証券では日本株も取り扱っているが、つみたてロボ貯蓄では対象外
- 追加コストがかからず自由度は高いが、手間のかかる部分もあるのがデメリット
つみたてロボ貯蓄はPayPay証券が提供している、少額から利用可能な自動積立サービスです。
投資対象は米国株や米国ETFであり、他のネット証券なら手を出しづらい高単価な銘柄に対しても、1,000円から積み立てていくことが可能です。
初心者でも始めやすいサービスとなっているので、この記事を通して興味を持った方は、ぜひPayPay証券で口座を開設してつみたてロボ貯蓄を始めてみましょう。