NISAで米国株は投資はおすすめ?メリット/デメリットや特徴・証券会社を紹介
ネット証券でだれでも株式投資ができるようになって久しい昨今、成長著しい米国企業への投資が人気を集めています。
また米国株投資は、非課税制度のNISAを利用しておこなうことも可能です。
そこで今回は米国株やNISAに興味を持っている方に向けて、NISAを利用して米国株投資をするメリット・デメリット、またそれが可能なおすすめネット証券などをご紹介していきます。
- 非課税制度のNISAでは、国内株だけでなく米国株にも投資できる
- NISAを使えば、売却益と配当益が非課税になる
- 1株単位で売買できる米国株なら、NISAの非課税枠を有効活用しやすい
- NISA口座は、損益通算と損失の繰越控除ができないのがデメリット
- NISAを使って米国株に投資するなら、SBI証券が人気
後ほどNISAを使って米国株に投資できる証券会社を3社ご紹介しますが、その中でも特に人気なのはSBI証券です。
SBI証券は累計口座開設数が600万口座を超える人気のネット証券で、米国株の品揃えも充実しています。
口座開設はネットを通して簡単にできるので、この機にSBI証券で節税しながらの米国株投資を始めてみましょう。
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NISAで米国株に投資できる?
NISAとは、毎年決まった非課税投資枠が設けられ、その枠の中で投資した上場株式や投資信託から得られる譲渡益(売却益)や配当金・分配金が非課税になる制度のことです。
つみたてNISAやiDeCoといった他の非課税制度と比べると非課税となる期間が短いのですが、一方でNISAは対象商品が広く、個別株も対象となっています。
また対象となる個別株には国内株だけでなく、米国株などの外国株も含まれます。
そのため米国株の現物取引ができる証券会社では、NISAを利用した米国株投資が可能な場合が多いです。
比較項目 | NISA | つみたてNISA | iDeCo |
---|---|---|---|
年間の投資上限 | 120万円 | 40万円 | 職種などで異なる |
対象商品 | 個別株(外国株含む) ETF REIT 投資信託 | 金融庁が認めた投資信託・ETF | 投資信託 定期預金 保険 |
運用期間 | 5年 | 20年 | 加入から60歳まで |
関連記事 | NISAとつみたてNISAの違い | つみたてNISAの始め方 | iDeCoの始め方 |
NISAでの米国株投資のメリット
NISAを利用した米国株投資には、投資家にとって次のようなメリットがあります。
- NISAを使えば、売却益と配当益が非課税になる
- ボラティリティが安定している米国株は、NISAとの相性が良い
- 1株から買える米国株なら、限られた非課税枠を最大限活用して分散投資ができる
- 証券会社によっては取引手数料がお得になる
NISAを使えば、売却益と配当益が非課税になる
NISAの最大のメリットは、年間120万円の枠の中で投資したものについては、売却益と配当益に対して非課税になることです。
米国株に投資すると、通常は売買によって得た利益と配当金に対して、それぞれ約20%の税金が課されます。
しかしNISAの枠を利用して投資した場合には、それらが課税されなくなります。
ボラティリティが安定している米国株は、NISAとの相性が良い
世界中の投資家から資金が流れ込んでくる米国株は、国内株と比べるとボラティリティ(価格の変動率)が安定しています。
そのため、米国株は短期投資よりも中長期的な投資に適しており、また5年という中期的なスパンで非課税となるNISAとも相性が良いと言えるでしょう。
1株から買える米国株なら、限られた非課税枠を最大限活用して分散投資ができる
先述の通り、NISAでは非課税となる枠が年間120万円までと定められています。
さて、そこでNISAで国内株に投資することを考えると、国内株の基本的な取引単位は100株(1単元)なので、その120万円の枠を最大限活用することは難しいと言えるでしょう。
しかし米国株なら1株から投資できるので、細かく様々な銘柄に投資することによって、その枠を最大限活用することが可能です。
証券会社によっては取引手数料がお得になる
証券会社を利用して米国株や米国ETFに投資する際は、当然ながら取引手数料がかかってきます。
しかし中には、NISAを使って米国株に投資するなら、手数料を割り引いてくれる証券会社もあります。
例えばSBI証券なら、NISAを使って海外ETF(米国・中国・韓国のETF)に投資すると、買付手数料が無料になります。
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NISAでの米国株投資のデメリット
一方で、NISAを活用して米国株に投資した場合、次のようなデメリットもあります。
- 外国税額控除制度を利用できなくなる
- NISA口座では損益通算と損失の繰越控除ができない
- NISA口座は1人1口座しか開設できない
外国税額控除制度を利用できなくなる
米国株に投資して配当金を得られた場合、通常はアメリカで10%、日本で約20%の「二重課税」が生じます。
そこで確定申告時に外国税額控除を申請すると、二重課税を解消して、アメリカで課された分の税金を取り戻すことができます。
しかしNISAを利用して米国株に投資すると、国内では課税されずそもそも二重課税にはならないので、外国税額控除を利用できずアメリカでの税金10%がそのまま課されることになります。
NISA口座では損益通算と損失の繰越控除ができない
米国株に限らず、非課税制度を利用せず投資した場合は、損益通算や損失の繰越控除が可能です。
しかしNISA口座を利用して投資した場合、そもそも非課税なので、損失が出ようともNISA口座内での損益通算や繰り越しはできません。
またNISA口座での損失や利益を、一般口座や特定口座と損益通算することもできません。
NISA口座は1人1口座しか開設できない
こちらも米国株投資に限ったデメリットではありませんが、NISA口座はすべての金融機関を通して1人につき1口座しか開設できません。
また、NISAとつみたてNISAもどちらか一方しか利用できません。
なお、途中でNISA口座を利用する証券会社を乗り換えることは可能ですが、その場合は手続きに手間と時間を要し、また手続き中はNISA口座を使えなくなります。
こういったことからNISA口座を開設する際は、どの金融機関を利用するか、また本当につみたてNISAでなくてNISAでよいのかを最初によく検討する必要があります。
つみたてNISAとNISA、その両方において特におすすめの証券会社は各種手数料が無料になっており取引コストを抑えることが可能なSBI証券です。
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NISAで米国株に投資できる人気の証券会社
米国株を扱っていて、かつNISA口座で投資できる証券会社はいくつかありますが、今回はその中からおすすめのものを3社ご紹介します。
SBI証券
米国株の取扱銘柄数 | 個別銘柄:4,463銘柄 ADR:262銘柄 ETF:339銘柄 |
取引手数料 | 約定代金×0.495%(税込) (最低0米ドル~上限22米ドル) |
為替手数料 | 1ドルあたり25銭 |
関連サービス | 米国株式・ETF定期買付サービス 米国株式版NISA枠ぎりぎり注文 米国貸株サービス「カストック」 ロボアドバイザー |
公式サイト | SBI証券公式サイト |
関連記事 | SBI証券の評判 |
- 累計口座開設数600万口座を超える国内ネット証券最大手
- NISA口座で海外ETFに投資する際は、買付手数料0円
- 定期買付で「NISA枠ぎりぎり注文」を使えば、年間120万円の枠をフル活用できる
SBI証券は累計口座開設数が600万口座を超える、国内ネット証券の最大手です。
その人気の秘密は充実したラインナップとリーズナブルな手数料にあり、米国株についても国内ネット証券でトップクラスの品揃えを誇ります。
また、米国株の定期買付や貸株などの関連サービスも充実しており、定期買付サービスにはNISA口座をフル活用できる「NISA枠ぎりぎり注文」もあります。
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DMM株
米国株の取扱銘柄数 | 個別銘柄:1,265銘柄 ADR:118銘柄 ETF:113銘柄 |
取引手数料 | 一律0円 |
為替手数料 | 1ドルあたり25銭 |
関連サービス | 米国株を信用取引の担保にできる (NISA口座の米国株は除く) |
公式サイト | DMM株の公式サイト |
関連記事 | DMM株の評判 |
- 米国株の取引手数料が、約定代金にかかわらず一律0円
- 米国株を信用取引の担保にできる(NISA口座の米国株は除く)
- 日本株と米国株を同じアプリで取引できる
DMM株は、DMM.com証券が手がける株式投資サービスです。
取扱銘柄ではSBI証券や楽天証券に劣りますが、取引手数料が銘柄や約定代金に関わらず一律0円なのが大きな魅力となっています。
また、NISA口座内の米国株は除かれますが、保有する米国株を国内株信用取引の担保に充てられるネット証券初のユニークなサービスも提供しています。
楽天証券
米国株の取扱銘柄数 | 個別銘柄:4,554銘柄 ADR:326銘柄 ETF:392銘柄 |
取引手数料 | 約定代金×0.495%(税込) (最低0米ドル~上限22米ドル) |
為替手数料 | 1ドルあたり25銭 |
関連サービス | 投資情報メディア「トウシル」 海外メディア「バロンズ・ダイジェスト」 |
公式サイト | 楽天証券公式サイト |
関連記事 | 楽天証券の評判 |
- 米国株の取扱銘柄数が国内トップクラス
- 手数料コースを超割コースにすると、取引手数料の1%がポイントバックされる
- 無料で得られる米国株式情報が充実している
楽天証券は、SBI証券と並んで品揃えと手ごろな手数料に定評があるネット証券で、米国株の品揃えではSBI証券を上回ります。
また楽天証券はポイントサービスが充実しており、国内株式の手数料コースを超割コースにすると、国内株だけでなく米国株に投資する際も取引手数料から1%のポイントバックを受けることができます。
なお貯まったポイントは、国内株式(現物)などの購入に使えます。
NISAでの米国株投資に関するよくある質問
最後に、NISAを利用して米国株に投資することに関して、よくある質問を3つご紹介します。
- NISA口座で米国株を購入しようとした際、誤って枠の限度額を超えるとどうなりますか?
- NISAでの非課税枠を使いきれなかった場合、その余りを翌年に繰り越せますか?
- 通常の口座で保有している米国株をNISA口座に移し替えられますか?
NISA口座で米国株を購入しようとした際、誤って枠の限度額を超えるとどうなりますか?
非課税枠を超える注文をしようとした際の対応は、証券会社ごとで異なります。
そもそも注文を受け付けないところもあれば、一旦そのまま注文を受け付けて通常の口座に自動で移されるところもあります。
詳しい仕様は、利用しようとしている証券会社のQ&Aなどで確認しましょう。
NISAでの非課税枠を使いきれなかった場合、その余りを翌年に繰り越せますか?
年間120万円分の非課税枠は、翌年に繰り越すことができません。
毎年その限られた枠を有効活用できるように、しっかり計画を立てた上で臨むようにしましょう。
通常の口座で保有している米国株をNISA口座に移し替えられますか?
通常の口座(一般口座・特定口座)で保有している株式を、NISA口座に移し替えることはできません。
どうしても移し替えたい場合は、一旦通常の口座にある株式を売却して、NISA口座を用いて買い直しましょう。
NISAに関しては、「つみたてNISAのデメリット」「ジュニアNISAとは」をご参考ください。
NISAでの米国株投資のまとめ
今回は、NISA口座を用いて米国株に投資することについてメリット・デメリットなどをご紹介しました。
- 非課税制度のNISAでは、国内株だけでなく米国株にも投資できる
- NISAを使えば、売却益と配当益が非課税になる
- 1株単位で売買できる米国株なら、NISAの非課税枠を有効活用しやすい
- NISA口座は、損益通算と損失の繰越控除ができないのがデメリット
- NISAを使って米国株に投資するなら、SBI証券が人気
経済成長の続くアメリカ企業の株は、日本人投資家からも投資対象として人気を集めています。
また米国株は1株単位で売買できるので、年間の利用枠が決まっているNISAと相性が良いと言えます。
米国株投資に興味がある方は、ぜひNISAを利用して投資することも検討してみましょう。
なおNISAを使って米国株に投資できる証券会社の中で特におすすめなのは、ネット証券最大手のSBI証券です。
SBI証券は米国株の取扱銘柄数が多く、自動買付や貸株などの関連サービスも充実しています。
口座開設は無料でできるので、まだ米国株投資用の取引口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会にSBI証券で口座を開設しましょう。
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