NFTfiとは?NFTのレンディングプラットフォームの使い方を徹底解説!

NFTfi
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NFT(非代替性トークン)は自由な売買が可能であり、投資や転売の手段としても注目を集めています。

しかし実際のところは、NFTであれば何でも簡単に売買が成立するのではなく、例えば株や法定通貨、仮想通貨などと比べると、流動性に乏しい投資対象となってしまっています。

その問題を解消するために登場したのが、NFTのレンディングプラットフォーム「NFTfi」です。

NFTfiは2021年10月末に、デジタルアートのNFTを担保として約140万ドル(約1.6億円)の融資がおこなわれたことで、一時大きな話題になりました。

今回はそんなNFTfiについて、仕組みや特徴、実際の使い方などをご紹介していきます。

この記事の要点
  • NFTfiは、NFTを担保にして仮想通貨の貸し借りができるプラットフォーム
  • 現実の質屋と違って、個人がお金(仮想通貨)の貸し手になることもできる
  • 貸付金額や貸付期間などのルールは、当事者である個人同士で決めることができる
  • 貸付に使える通貨はイーサリアム(wETH)またはダイ(DAI
  • 貸し手になるなら、イーサリアムはbitFlyer、DAIはGMOコインなどで調達できる

NFTfiで貸し手になるならイーサリアムまたはDAI、借り手になるなら担保とするNFTが必要になります。

貸し手としてイーサリアムを用意する場合は、bitFlyerが使いやすいです。

口座開設は無料で出来るので、まだイーサリアムの取引が可能な口座をお持ちでない方は、この機会にbitFlyer公式サイトを確認してみましょう。

bitFlyer
目次

NFTfiとは?

「NFTfi」は、NFTを担保にして仮想通貨を借りたい人と、仮想通貨を貸し出して利息で稼ぎたい人をマッチングしてくれるプラットフォームです。

担保にできるNFTは例えばゲームのものであれば「Axie Infinity」や「The Sandbox」「CryptoKitties」、デジタルアートであれば「Hashmasks」「CryptoSkull」、その他にはメタバースでのアバターにできる「Meebits」などがあり、これら以外にも数多くのNFTに対応しています。

また貸し借りに使える仮想通貨は、「イーサリアム(wETH)」と「ダイ(DAI)」の2種類があります。

ちなみにGameFi(ゲームとDeFiを掛け合わせたもの)のように、NFTとDeFiを掛け合わせたもの全般を広義的に「NFTFi」と呼ぶことがありますが、今回はそちらではなく、レンディングプラットフォームの一つである「NFTfi」についてのみ紹介していきます。

NFTfiの特徴

さてNFTのレンディングプラットフォームであるNFTfiには、次のようなユニークな特徴があります。

NFTfiの主な特徴
  • NFTに流動性を生み出すことができる
  • 個人が貸し手と借り手のどちらにもなれる
  • 貸し借りの条件設定をユーザー同士でおこなうことができる

NFTに流動性を生み出すことができる

NFTは実用目的としてだけでなく、投資対象や転売の手段としても用いられています。

しかしその時に問題となるのが、NFTの流動性の低さです。

例えば仮想通貨であれば常に売買の需要があるため、ほぼ確実に望んだタイミングで売買することができます。

ところがNFTの場合はNFTそれぞれが1点物なので、例えばゲームアイテムのNFTを持っていたとすれば、そのゲームアイテムがほしいという人がピンポイントで現れなければ売買が成立しません。

そういったNFTの流動性の低さを解消すべく登場したのが、NFTのレンディングプラットフォームである「NFTfi」です。

NFTfiにおいてお金の貸し手側は利息で稼げるというメリットがあるため、条件さえマッチしていれば、興味のないNFTが担保にされている場合でも貸し借りが成立し得ます。

つまり、売買をする場合よりも高い流動性を生み出すことができます。

個人が貸し手と借り手のどちらにもなれる

NFTfiは、いわばデジタルアートやゲームアセットのNFTを用いた質屋です。

ここで現実の質屋と大きく違うのは、個人のユーザーがお金の貸し手にもなれることです。

現実の質屋は、お金の借り手側には誰でもなることができますが、お金の貸し手側には質屋営業法による営業許可を取っている事業者でないとなることができません。

それに対してNFTfiでは、そういった中央集権的な事業者を排除しており、質屋営業法のような法律も今のところないため、個人でお金の貸し手になることが可能です。

貸し借りの条件設定をユーザー同士で自由におこなうことができる

現実の質屋の場合は、質屋営業法に基づいて事業者が査定をおこない、貸し出す金額や金利などを設定します。

しかしNFTfiでは、貸し手と借り手の当事者同士で、自由に貸し借りの条件を設定することができます。

ただ、自由度が高いということは例えば過剰な金利をかけるといった悪意のある設定をおこなうこともできるので、貸し手と借り手のどちらの立場であっても、そういった不利な条件を飲むことのないように自分自身で身を守る必要があります。

NFTfiの評判

続いて、NFTfiに対するSNS上の評判を見てみましょう。

NFTfiの良い評判

まず、NFTfiへの良い評判は以下のようなものがあります。

NFT担保で暗号資産を借りれるNFTfiやArcadeのようなサービス上で、既に貸金のようなサービスも生まれているのか。。

MetaStreetは既に$14mil調達しているとのこと。

今後NFT x DeFiはますます高度化していきそう。

Twitter

NFTfiすごい!!!

NFT担保にイーサ借りられるシステム。

個の価値が担保されるシステム強すぎ・・・

Webの質屋さん。

Twitter

NFTfiはこれまで流動性に乏しかったNFTを変え得る画期的な仕組みとして、多くの方が好意的に受け止めています。

またNFTfiやその他のプラットフォームのあり方を通して、NFT x DeFi全般の将来性に期待する声も上がっています。

NFTfiの悪い評判

一方で次のように、NFTfiに対するネガティブな声も見られます。

結局、NFTに価値があると思わせるdefi利回り需要か。

NFTじゃなくて利回り得られる仕組みにお金が回ってるだけだ。

NFTfi。

Twitter

簡単に入れて金融感がないという意味でやっぱりNFTFiが一番怖いな。

Twitter

NFT自体が近年生まれた比較的新しい技術です。

そういったこともあって、NFTやNFTfiの在り方そのものに懐疑的な方も時折おられます。

またNFTfiではNFTを担保にして、個人同士で自由にお金の貸し借りができることが大きな利点となっていますが、ほぼ規制のない状態で誰でも簡単にそれができてしまうことを逆に不安視する声も上がっています。

NFTfiの利用を検討する際は、ぜひこういった良い評判と悪い評判の両方をご自分でもチェックしてみてくだい。

またその上で、NFTfiのメリット・デメリットを整理して、不利益を被ることのない使い方を自分ができるのかどうかをよく考えてみましょう。

NFTfiの使い方

それではここで、NFTfiの実際の使い方をご紹介します。

NFTfiでは、仮想通貨の借り手と貸し手のどちらにもなることができるので、その方法をそれぞれ解説していきます。

なお借り手と貸し手のどちらであっても、MetaMaskなどのウォレットは必ず必要になります。

MetaMaskについては別途「MetaMaskとは?」で解説していますので、MetaMaskのことが分からない方は、まずはそちらをチェックしてみてください。

仮想通貨を貸し出して、利息で稼ぐ方法

まずは、仮想通貨の貸し手側の使い方を見ていきましょう。

仮想通貨を貸し出して、利息で稼ぐ方法
  1. イーサリアムまたはDAIを仮想通貨取引所で用意する
  2. ウォレットをNFTfiに接続する
  3. 借り手を選んで貸付条件を設定する
  4. 貸付オファーへの受諾を待つ
STEP
イーサリアムまたはDAIを仮想通貨取引所で用意する

仮想通貨の貸し手となるなら、まずはNFTfiで取り扱われているイーサリアムまたはDAIを用意しましょう。

イーサリアムを購入するなら人気取引所「bitFlyer」、DAIを購入するなら「GMOコイン」がおすすめです。

なおイーサリアムを利用する場合は、一旦UniswapなどのDEXを利用して、イーサリアムをwETH(Wrapped ETH)に交換する必要があります。

wETH(Wrapped ETH)とは?

wETH(Wrapped ETH)とは、ERC20(イーサリアムブロックチェーンでのトークン規格の一つ)に準拠したトークンのことです。

1ETH=1wETHとなっています。

イーサリアムはERC20に準拠していない、言い換えれば規格が古いので、そのままではNFTfiを含むDappsやDEX上で、他のERC20に準拠したトークンと直接交換したりすることができません。

そのため、一旦wETHに換える必要があります。

ちなみにDAIの場合はそもそもERC20トークンとなっているため、わざわざイーサリアムのように交換する必要がありません。

また、用意したwETHまたはDAIは、MetaMaskなど自身のウォレットに送っておきましょう。

STEP
ウォレットをNFTfiに接続する

貸し出すための仮想通貨をウォレットに用意できたら、NFTfiのサイトにアクセスしてウォレットを接続しましょう。

トップ画面で「Lend(貸す)」をクリックしたのち、遷移先で自身のウォレットのロックを解除して接続します。

STEP
借り手を選んで貸付条件を設定する

「Lend(貸す)」を開くと、以下のように担保に設定された様々なNFTが表示されます。

その中から、自身の貸付条件に合うものを探してみましょう。

担保となっているNFTを選択すると、以下のようにそのNFTと借り手の情報、借り手側の希望(借りたい金額と希望貸付期間)が表示されます。

借り手側の希望を参考にしながら以下の貸付条件を設定して、借り手に対してオファーを出しましょう。

NFTfiで設定できる貸付条件
  • wETHとDAIのどちらを貸し付けるか
  • いくら貸し付けるか
  • 貸付期間(7日、14日、30日、90日の中から選択)
  • 金利(年利)と返済額

例えば2wETHを年利5%で90日貸し付けるという条件を設定した場合、返済額は2.024658ETHとなり、貸し手はその利息分の0.024658wETH(手数料の差し引きが別途あり)を稼ぐことができます。

なおオファーを出す際は、NFTfiに自身のwETHまたはDAIの管理を許可する署名を事前におこなっておきましょう。

STEP
貸付オファーへの受諾を待つ

貸付の条件を設定してオファーを出したら、あとは借り手がそれを受諾することを待ちましょう。

オファーが受諾されれば、マッチングが成立します。

NFTを担保にして仮想通貨を借りる方法

続いて、仮想通貨の借り手側に利用方法は以下の通りです。

NFTを担保にして仮想通貨を借りる方法
  1. ウォレットをNFTfiに接続する
  2. NFTの担保設定をおこなう
  3. 貸し手からのオファーを待つ
STEP
ウォレットをNFTfiに接続する

まずは担保にしたいNFTをウォレットに入れて、それをNFTfiに接続します。

トップ画面で「Borrow(借りる)」をクリックしたのち、遷移先で自身のウォレットのロックを解除して接続します。

STEP
NFTの担保設定をおこなう
画像引用:NFTfi.com Medium

「Borrow」を開くと、ウォレットに入っている自身のNFTが一覧で表示されるので、その中から担保とする対象を選びます。

また、その際に希望する金額と貸付期間を設定できます。

STEP
貸し手からのオファーを待つ

NFTを担保に出すと、それを見た貸し手側からオファーが届きます。

オファーの内容が望みに叶っていれば、それを受諾しましょう。

オファーを受け入れると、NFTは担保としてロックされ、自身のウォレットに仮想通貨が支払われます。

また返済の際は、ロックされたNFTを選択すると手続きをおこなうことができます。

以上、NFTfiを使って仮想通貨の貸し借りをする方法をご紹介しました。

貸し手になって利息で稼ぐなら、まずはbitFlyerにて、軍資金となるイーサリアムを調達しましょう。

NFTfiのよくある質問

最後に、NFTfiに関してよくある質問を3つご紹介します。

NFTfiに関するよくある質問
  • 貸し付けた仮想通貨が期限内に返済されない場合はどうなりますか?
  • NFTfiの利用料金はいくらですか?
  • NFTfiを利用する上で、何かリスクはありますか?

貸し付けた仮想通貨が期限内に返済されない場合はどうなりますか?

万が一貸し付けた仮想通貨が定めた期限内に返済されなかった場合、貸し手は担保となっているNFTの差し押さえを選択することができます。

差し押さえを実行した場合は、担保となっていたNFTが自身のウォレットに転送され、未払いの仮想通貨の請求は放棄されます

NFTfiの利用手数料はいくらですか?

まず仮想通貨の借り手側には、手数料は一切求められません。

一方で貸し手側は、得られた利息の内5%を手数料としてNFTfi側に支払うこととなります。

例えば1ETHを貸し付けて、利息込で1.05ETHの返済を受けたとすると、得られた0.05ETH×5%分が手数料となります。

NFTfiを利用する上で、何かリスクはありますか?

NFTfiは個人同士の取引であり、第三者が取引を適正かどうかチェックしてくれたりすることはありません。

そのため取引をおこなう際に自分が一方的に不利な立場にならないようにするには、様々な知識を身につけて自分で身を守るしかありません。

例えば借り手が、担保になっているNFTの市場適正価格よりも大きな貸付金額を望んでいたとしましょう。

それに対して、もしも自身が市場適正価格を知らずに、相手の望むままに仮想通貨を貸し付けたとすれば、おそらくその仮想通貨は返済されないでしょう。

そうした方が借り手側は得をするからです。

一方で貸し手側は、返済がなければNFTを自分のものにすることができますが、それは貸し付けた金額よりも安いものなので、損をしてしまうことになります。

また自身が借り手となる場合は、過剰な利息を設定したオファーをかけられることもあるので、そういった自分が不利になるオファーを安易に受諾しないようにする必要があります。

NFTfiにはこういったいわば相手の良いように騙されるリスクがあり、それを防ぐには自身が知識を蓄える他ありません。

NFTfiのまとめ

今回はNFTのレンディングプラットフォーム「NFTfi」についてご紹介しました。

この記事のまとめ
  • NFTfiは、NFTを担保にして仮想通貨の貸し借りができるプラットフォーム
  • 現実の質屋と違って、個人がお金(仮想通貨)の貸し手になることもできる
  • 貸付金額や貸付期間などのルールは、個人同士で決めることができる
  • 貸付に使える通貨はイーサリアム(wETH)またはダイ(DAI
  • 貸し手になるなら、イーサリアムはbitFlyer、DAIはGMOコインなどで調達できる

NFTfiを使うと、NFTを担保にしてイーサリアム(wETH)またはダイ(DAI)の貸し借りをすることができます。

また貸し手になった場合は、利息によって収益を上げられます。

NFTfiを使って稼いでみたいと思った方は、ぜひこの機会にbitFlyerでイーサリアムを調達して、貸付相手を探してみましょう。

この記事を書いた人

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