仮想通貨/ビットコインのクジラとは?特徴や追跡方法について解説!

仮想通貨クジラ
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近年、仮想通貨業界において「クジラ」という言葉が注目されています。

このクジラは海を泳ぐ鯨ではなく、クジラのように巨大な大口の投資家のことを指しています。

特に仮想通貨相場が順調だった2021年においては、企業や金融機関などが仮想通貨投資に参入することによって、多くの新しいクジラも誕生しました。

今回は、仮想通貨/ビットコインにおける「クジラ」について、特徴やなぜ注目すべきなのか、クジラの動向を分析する方法などを詳しく解説します。

すでに仮想通貨投資を始めている方も、これから仮想通貨投資を始めたいと思っている方も、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • 仮想通貨/ビットコインのクジラとは、仮想通貨業界で多数の通貨を保有する大口の投資家のこと
  • ビットコインの場合は1,000BTC以上、イーサリアムの場合は10,000ETH以上がクジラと呼ばれる目安
  • 仮想通貨業界では、少数のクジラの保有額が取引量の大部分を占めている
  • クジラの動きを分析することで、相場の予測・動向チェックにつながる可能性がある
  • 仮想通貨/ビットコイン投資を始めるなら、コストを抑えて取引可能なDMM Bitcoinをチェックしよう

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目次

仮想通貨/ビットコインのクジラとは?

仮想通貨やビットコインにおける「クジラ」とは、多数の仮想通貨を保有して大口取引を行う市場参加者のことを指します。

「クジラ」という言葉は、もともと金融・経済用語として株式市場などでも用いられていました。

ウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスなどの著名投資家の他、機関投資家や投資ファンドなどがクジラに該当します。

日本では、GPIF(年金)、日本銀行、共済、ゆうちょ銀行、かんぽ生命のことをまとめて「5頭のクジラ」とも呼びます。

仮想通貨市場においては、ビットコインを1,000BTC以上保有する投資家を指してクジラと呼ぶことが多いようです。

また、イーサリアムの場合は10,000ETH以上保有する投資家が一般的にクジラと呼ばれます。

最近は仮想通貨の市場に大手企業が参入してくることも珍しくなく、上場企業などの仮想通貨投資は度々ニュースなどで報道されています。

今後も大手企業やファンドによる参入は続くと考えられており、これらのクジラの動向は見逃せません。

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仮想通貨/ビットコインのクジラの特徴

仮想通貨/ビットコインのクジラの特徴を確認していきましょう。

主な特徴は以下の3点です。

仮想通貨/ビットコインのクジラの特徴
  • クジラは大きく分けると3種類
  • 少数のクジラが流通額の多くを占める
  • クジラの動きが仮想通貨の価格に影響を与える

クジラは大きく分けると3種類

クジラは大きく分けると以下の3種類に分類することが可能です。

クジラの種類
  • アーリーアダプター層のクジラ
  • トレーダー層のクジラ
  • 不正に関わる層のクジラ

アーリーアダプター層のクジラ

アーリーアダプター層のクジラは、仮想通貨の登場初期からビットコインなどの仮想通貨を保有していた投資家のことを指します。

例えば、ビットコインは2009年にサトシ・ナカモト氏による論文にて発表されましたが、最初の取引時の価格は0.0025ドルでした。

流通当初からビットコインに注目していた投資家は、非常に安い値段でビットコインを手に入れることができたのです。

その後ビットコインが幅広く流通するようになっても、流通額の大部分をアーリーアダプター層が占めていましたが、直近ではアーリーアダプター層の保有割合は減少傾向にあります。

これは、ビットコインのマイニングが盛んになってそもそもの発行額が増えたことや、一部のアーリーアダプター層が価格上昇によって保有資産を売却したことなどが理由として挙げられます。

アーリーアダプター層は市場に参加するのが早かったという理由で保有率が高いため、頻繁な取引に前向きな投資家ばかりではありません。

保有割合としては一定の存在感を持つものの、取引の動向を確認する上ではそれほど影響はないでしょう。

また、これから新しく上場するような仮想通貨に積極的に投資を行う投資家や、未だ知名度の低い草コインに投資する投資家も、その後その仮想通貨がビットコインのように価格が跳ね上がった場合はアーリーアダプター層となる可能性があります。

トレーダー層のクジラ

投資・投機目的で仮想通貨を取引しているクジラをトレーダー層のクジラといいます。

個人投資家も中にはいますが、金融機関や企業、仮想通貨取引所や投資ファンドなどが大半を占めます。

著名投資家や大企業の仮想通貨の保有額の増減は、仮想通貨の価格に影響を与えることもあります。

例えば、アメリカの電気自動車大手のテスラは、2021年2月にビットコインに15億ドル投資したことを公表しました。

テスラはその後何度か売却を行い、2022年7月には購入したビットコインの約75%にあたる9億3600万ドル(約1300億円)相当のビットコインを売却して法定通貨に換金したと発表しました。

このテスラによる売却が発表されたあと、ビットコインは一時1.6%下落しました。

このように、クジラによる仮想通貨の購入・売却は相場にも影響を与えることがわかります。

ビットコインを保有する上場企業としては、他に以下のような企業があります。

ビットコインを保有する上場企業
  • MicroStrategy Inc.(アメリカ)
  • Galaxy Digital Holdings(カナダ)
  • Square Inc.(アメリカ)
  • Marathon Patent Group(アメリカ)
  • Hut 8 Mining Corp(カナダ)
  • Coinbase(アメリカ)
  • NEXON Co Ltd(日本)

CoinGeckoによると、上場企業によるビットコインの保有率は、総発行量の1.18%となっています。(2022年2月28日現在)

不正に関わる層のクジラ

不正に関わる層のクジラは、違法に仮想通貨を手に入れて保有する個人やグループを指します。

不正アクセスやハッキング、違法売買など非合法な手段にによって仮想通貨を手に入れるため、保有額は大きくても仮想通貨市場の価格にはほぼ影響を与えません。

不正に仮想通貨を手に入れるクジラは、仮想通貨の売買益が目的なのではなく、匿名性の高い仮想通貨で資産を保有することが目的であることがほとんどです。

そのため、取引所などの正式な場所ではほとんど取引しないと言われています。

少数のクジラが流通量の多くを占める

ビットコインは、すべての取引記録がブロックチェーン上に記録されるため、トランザクションを分析することで、どのビットコインアドレス(ウォレット)が現在どのくらいビットコインを保有しているかを突き止めることが可能です。

仮想通貨クジラ1
引用:BitInfoCharts

BitInfoChartsによると、1,000BTC以上を保有するアドレスは2,150存在します。

アドレス数は全てのアドレスのうちの0.01%程度でありますが、コインの保有率は全体の40%を超えています。

上の図を見るとビットコイン投資への参加者ほとんどが、保有額1BTC以下のゾーンに集中していることがわかります。

仮想通貨クジラ2
引用:BitInfoCharts

また、BitInfoChartsではビットコイン保有額TOP100のアドレスを確認することができます。

ビットコインの保有額TOP100のアドレスだけで、全体の約15%の保有額となっています。

少数のアドレスがビットコインの多くを保有していることがわかります。

仮想通貨クジラ3
引用:BitInfoCharts

BitInfoChartsでは、画像のように各アドレスのビットコイン保有量や、保有量の増減を確認することが可能です。

個別のクジラの保有額の推移を確認することで、仮想通貨市場の分析につながるかもしれません。

クジラの動きが仮想通貨の価格に影響を与える

ビットコインをはじめとする仮想通貨は、他の金融商品と比べて取引量が少ないという特徴があります。

そのため、大きな資金を有するクジラが動くことで価格に与えるインパクトが他の金融商品以上に大きいのです。

過去にも実際に、クジラの取引によって1日に価格が10%以上上下したということもあります。

先述の通り、1,000BTC以上を保有するクジラの数は少ないですが、それらの保有額を全て合わせると全体の約4割となります。

これだけのボリュームがあれば、クジラが団結すれば仮想通貨の価格をコントロールすることもできてしまいます。

しかし、実際にはクジラの投資目的や運用スタンス、相場への見方が同一ではないため、相場操縦のようなことは困難だと考えられています。

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なぜクジラに注目する必要がある?

クジラの動きに注目することで、今後の仮想通貨/ビットコインの動きを予測することにつながる可能性があります。

クジラで頻繁に取引を行う層は、金融機関やヘッジファンドなどのトレーダー層です。

これらは個人投資家よりも相場の分析力や資金力に優れていることが多いため、今後の相場を判断する手がかりにもなるでしょう。

特に最近はクジラが増えてきたこともあり、クジラの動向をチェックして「クジラが購入したから買う」「クジラが売却したから売る」という動きをする投資家も増えています。

こうした流れが起こる中では、いち早くクジラの動きをつかんで、自分の取引スタンスを決めることが重要です。

ビットコインのウォレットのアドレスは、保有者が誰であるかはわかりませんが、アドレスごとの個別の取引記録を確認することが可能です。

保有額の大きいクジラのアドレスをチェックしておけば、今後の動きを予測する参考になるかもしれません。

クジラクラスター

クジラの動きを確認する際に「クジラクラスター」が注目されることがあります。

クジラクラスターは、複数のクジラが一斉にポジションを持った価格帯のことです。

それぞれのアドレスがいつどの通貨をどれくらい保有したかはブロックチェーン上に記録されているため、クジラが購入した価格帯を知ることは可能です。

仮に、クジラがビットコインを購入した場合は、当然購入した価格よりも上の価格で売却しようとします。

クジラが相場に対して強気であれば購入したビットコインをそのまま持ち続けますが、相場に対して弱気になれば、購入した価格よりも価格が高いうちに手放そうと考えます。

クジラの購入タイミングと売却タイミングを確認することで、今後の相場予測に利用できるかもしれません。

また、クジラクラスターは下値の抵抗線として見ることもできます。

クジラが購入した価格まで相場が下落すると、再びクジラが買い増しに動く可能性が高いと言われているため、クジラクラスターをサポートラインとして利用する人もいるようです。

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仮想通貨/ビットコインのクジラの動向の確認方法

仮想通貨/ビットコインのクジラの動向を確認するためには、いくつか方法があります。

確認しておきましょう。

仮想通貨/ビットコインのクジラの動向の確認方法
  • Whale Alert(ホエール・アラート)
  • Whalemap(ホエールマップ)

Whale Alert(ホエール・アラート)

Whale Alert(ホエール・アラート)は、クジラの取引記録をリアルタイムで追跡し、大きな金額の取引が行われた際にTwitterやメールによって通知を発信してくれるサービスです。

https://twitter.com/whale_alert/status/1552759531486302208?s=20&t=pZq20SZvotII93crxExIRQ

上記のTwitterアカウントのフォロワーは、2022年7月28日で228.9万人となっています。

このTwitterアカウントを確認すれば、何の仮想通貨がいつどのくらい売買されたかがすぐにわかるようになっています。

Whalemap(ホエールマップ)

仮想通貨クジラ4
引用:Whalemap

ホエールマップは、クジラの売買動向をグラフ・図で示したものです。

青い円で示されたところは、クジラが保有したまま動きがないところ(クジラクラスター)を示しています。

ホエールアラートでは個別のクジラの動向を把握することが可能ですが、ホエールマップでは複数のクジラの動きをまとめて確認できます。

このように、仮想通貨/ビットコインのクジラの動向を確認する方法はいくつかあります。

ツールによっては、利用者が使いやすいようにカスタマイズできる有料サービスや、個別のアドレスを常に監視して通知を送ってくれるようなサービスもあります。

ただし、これはあくまでも各リサーチ会社などによる独自のデータに基づくツールであるため、利用する際は自己責任で使うようにしましょう。

また、ツールの中には出所がはっきりしない怪しいものがあるかもしれません。

個人情報を抜きとるような怪しいサイトには十分注意してください。

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仮想通貨/ビットコインのクジラのまとめ

今回は、仮想通貨/ビットコインのクジラについて、特徴や分析方法などを紹介しました。

この記事のまとめ
  • 仮想通貨/ビットコインのクジラとは、仮想通貨業界で多数の通貨を保有する大口の投資家のこと
  • ビットコインの場合は1,000BTC以上、イーサリアムの場合は10,000ETH以上がクジラと呼ばれる目安
  • 仮想通貨業界では、少数のクジラの保有額が取引量の大部分を占めている
  • クジラの動きを分析することで、相場の予測・動向チェックにつながる可能性がある
  • 仮想通貨/ビットコイン投資を始めるなら、コストを抑えて取引可能なDMM Bitcoinをチェックしよう

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この記事を書いた人

MediaArgoを運営する、MediaArgo編集部です。金融・投資に関する情報をわかりやすく正確にお伝えします。

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