楽ラップで損した?評判/口コミや実績・手数料・始め方を徹底解説

楽ラップ
運営ポリシー

当サイトは、コンテンツポリシーに則り、金融庁に登録済みの業者のみを掲載しております。また、当サイトは、当サイトに掲載している金融商品の価値を保証したり、推奨するものではありません。なお、このページには広告が含まれることがあります。

投資家の代わりに資産運用のアドバイスや運用の管理を行ってくれるロボアドバイザーやラップサービスが近年話題となっています。

「運用を始めてみたいけどどうやって金融商品を選べばいいかわからない」「平日の日中は仕事で忙しいので売買する時間がとれない」という方にはぴったりのサービスです。

楽天証券が提供するラップサービスとしてよく話題になるのが「楽ラップ」です。

今回は、楽ラップの特徴やメリット・デメリットについて紹介します。

この記事でわかること
  • 楽ラップは、楽天証券が運用するロボアドバイザー
  • 楽ラップの運用コースは全部で9種類
  • 16問の質問に答えることで、自分に合った運用コースを提案してくれる
  • 投資の知識がなくても始められる点や為替変動リスクが少ない点がメリット
  • スマホアプリがない点やNISAを利用できない点がデメリット
  • 楽ラップに代わるおすすめサービスはWealthNavi(ウェルスナビ)

楽ラップは投資の初心者でも手軽に投資を始められるサービスですが、NISAに対応していない点は大きなデメリットとなります。

また、投資商品も国内上場の投資信託のみとなるため他社のサービスの方が幅広い投資対象に投資を行える場合もあります。

楽ラップに代わるおすすめサービスは、WealthNavi(ウェルスナビ)です。

米国ETFへの投資を通じて、さまざまな資産に分散させながらリターンを狙うことができます。

おまかせNISAサービスを使うことで、手間なくNISAでラップサービスを利用することもできます。

WealthNaviに興味のある方は、ぜひこの機会に口座開設しておきましょう。

目次

楽ラップとは

rakurap-top

「楽ラップ」とは、いくつかの質問に答えることで自分に合った資産運用を楽天証券が代わりに行ってくれるサービスです。

「ロボアドバイザー(通称:ロボアド)」という仕組みを利用しているもので、運用コースの提案に加え、その後の運用まで自動で行なってくれるという特徴があります。

楽ラップでは、手軽に資産運用を始められるように1万円からの積み立て投資が可能となっています。

楽ラップの運用コース

楽ラップでは、全部で9種類の運用コースが用意されています。

各コースの違いは資産の構成比率とDRC機能の有無です。

保守型がもっとも株式の比率が小さく、かなり積極型がもっとも株式の比率が大きくなります。

運用タイプDRC機能(下落ショック軽減機能)の有無
保守型DRCなし
やや保守型DRCなし
やや保守型DRCあり
やや積極型DRCなし
やや積極型DRCあり
積極型DRCなし
積極型DRCあり
かなり積極型DRCなし
かなり積極型DRCあり

DRC機能とは、下落ショック軽減機能のことで、マーケットの値動きが大きくなった際に一時的に株式の保有比率を引き下げて、株式の値下がりによる損失リスクを緩和するための機能です。

投資においては、下落局面での大きな損失を避けることも重要です。

値動きが大きい局面では、ポートフォリオ内の株式の配分を下げて債券の配分を増やし、相場が落ち着いたところで元の資産配分に戻すのがDRC機能の役割です。

一方、DRCが発動しているところで株式市場が急激に上昇局面に戻ると、その恩恵を受けられないというデメリットもあります。

楽ラップの運用コスト

楽ラップでは、預けてある運用資金の中から定期的に自動で運営・管理費用が引き落とされる形式となっています。

手数料コースは以下の2つがあります。

固定報酬型毎月一定の比率で「固定報酬」を支払う最大年率0.715%
成功報酬併用型「固定報酬」+運用成果に応じた「成功報酬」を支払う最大年率0.605%+運用益の5.5%

楽ラップを契約している方の約85%が「固定報酬型」を選択しています。(2021年1月末基準)

運用成果がうまくいかないと固定報酬型は割高となりますが、1年間の収益率が2%を超えてくると「固定報酬型」の方が手数料を抑えて運用できます。

1年間の契約期間中に手数料コースを変更することはできないので、よく考えて決めるようにしましょう。

楽ラップの投資対象ファンド一覧

楽ラップでは、国内上場の投資信託を投資対象としており、米国上場のETFは投資対象ではありません。

為替による値動きをなるべく減らして運用することを目指しています。

以下は、楽ラップが投資対象としている資産の一覧です。

楽ラップの対象ファンド一覧
アセットクラスサブアセットクラス銘柄名運用管理費用信託財産留保額
国内株式国内株式ステート・ストリート日本株式インデックス・オープン0.1870%0.05%
外国株式先進国株式ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープン0.2200%0.30%
外国株式先進国株式たわらノーロード 先進国株式<ラップ向け>0.2200%0.00%
外国株式先進国株式(為替ヘッジあり)ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープン(為替ヘッジあり)0.2420%0.30%
外国株式新興国株式ステート・ストリート新興国株式インデックス・オープン0.3190%0.25%
外国株式新興国株式たわらノーロード 新興国株式<ラップ向け>0.3190%0.00%
国内債券国内債券ステート・ストリート日本債券インデックス・オープン0.1430%0.05%
外国債券先進国債券ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン0.1870%0.05%
外国債券先進国債券たわらノーロード 先進国債券<ラップ向け>0.1870%0.00%
外国債券先進国債券ステート・ストリート米国社債インデックス・オープン20.2970%0.30%
外国債券先進国債券(為替ヘッジあり)ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)0.2200%0.05%
外国債券先進国債券(為替ヘッジあり)ステート・ストリート米国社債インデックス・オープン(為替ヘッジあり)0.3190%0.30%
外国債券先進国債券(為替ヘッジあり)楽天・米国社債1-5年インデックス(為替ヘッジ)ファンド(ラップ向け)0.1375%※30.00%
外国債券先進国債券(為替ヘッジあり)楽天・米国社債5-10年インデックス(為替ヘッジ)ファンド(ラップ向け)0.1375%0.00%
外国債券先進国債券(為替ヘッジあり)楽天・USハイイールド社債インデックス(為替ヘッジ)ファンド<ラップ向け>0.33%0.00%
外国債券新興国債券ステート・ストリート新興国債券インデックス・オープン0.1320%0.05%
REIT国内リートたわらノーロード 国内リート<ラップ向け>0.2805%0.00%
REIT先進国リートたわらノーロード 先進国リート<ラップ向け>0.3300%0.00%

なお、ロボアドバイザーのご利用に興味のある方はぜひ「ロボアドおすすめ比較ランキング」の記事も読んでおきましょう。

楽ラップのメリット

楽ラップのメリットは主に以下の2点です。

楽ラップのメリット
  • 為替変動リスクが少ない
  • 投資の知識や売買する時間がなくても簡単に運用が始められる

為替変動リスクが少ない

楽ラップが投資対象としているのは国内の投資信託のみなので、為替の変動によるリスクを抑えることができます。

米国ETFなどは運用コストが割安ですが、ドル建てでの運用となるため円から投資を行うと為替の動きによる損益が発生します。

為替による値動きを抑えたい方には、楽ラップがおすすめです。

投資の知識や売買する時間がなくても簡単に運用を始められる

楽ラップは、自分に最適なポートフォリオの提案から運用まで、自動で楽天証券が代行してくれるサービスです。

そのため、投資についての知識が少なくても運用を始めることができます。

時間がなくて勉強ができない人にとってはメリットとなります。

また、知識があっても日中売買する時間がないという人にとっても、投資を代行してくれる楽ラップを利用すると手軽に投資を行うことができます。

他社のロボアドバイザー・ラップサービスでも同様に、おまかせで運用を行うことができます。

人気のラップサービスを選びたいのであれば、38万人(2023年9月30日時点)が運用を行なっているWealthNaviでの運用がおすすめです。

スマホ一つで入金・運用管理・出金まで手軽に行うことができます。

楽ラップのデメリット

楽ラップのデメリットは以下の3点です。

楽ラップのデメリット
  • 運用コストが割高
  • 楽ラップ専用アプリがない
  • NISAに対応していない

運用コストが割高

楽ラップは投資を代行してもらうロボアドバイザーサービスです。

ポートフォリオの提案から保有期間中の運用・リバランスなども投資家の代わりに行ってくれるため、自分で運用するよりも手数料は割高となります。

また、購入時にのみ手数料がかかるのではなく、保有資産全体に一定の割合で手数料が発生するため、運用している間は継続的に手数料を支払わないといけません。

利益を出すためには、最低でも運用コスト以上の運用益が必要になることを意識しておきましょう。

楽ラップ専用アプリはない

楽天証券は運用のための様々なツールやアプリを提供していますが、楽ラップ専用のスマホアプリはありません。

他社の多くのサービスでは専用アプリから運用実績の確認や契約状況の変更が行えるようになっています。

楽ラップだとインターネットブラウザからのみの利用となるため、使いづらさを感じるかもしれません。

NISAに対応していない

※2023年までのNISAに関する情報となります。

一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAで楽ラップを購入することはできません。

運用益を非課税としてロボアドバイザーによる運用を行いたいという方は、別のサービスを利用した方が良いでしょう。

このような楽ラップのデメリットが気になるという方は、WealthNaviの利用がおすすめです。

おまかせNISAというサービスで、NISAの非課税枠を利用しながらおまかせで運用を行うことができます。

通常口座+NISA口座での資産配分調整も自動で行われるので、面倒な手間も発生しません。

ロボアドバイザーでの運用に興味がある方は、WealthNaviでの運用を始めてみましょう。

楽ラップの運用実績

楽ラップは2016年にサービスを開始しました。

これまでの運用実績は以下のとおりです。

2021年6月〜2021年8月の運用実績

こちらは、2021年6月から2021年8月の3カ月間の楽ラップの運用コース別の運用実績です。

3カ月間で最も良いパフォーマンスなのは、「かなり積極型」であることがわかります。

株式市場の堅調な動きを背景として、組み入れ資産が値上がりしたものと考えられます。

しかし、この「かなり積極型」は株式の配分比率も多いため、下落局面の値動きも大きいです。

7月の運用実績だけ見ると、マイナスの運用実績となっているのも「かなり積極型」のみということになります。

また、3カ月間でみるとDRCの有無はそれほど大きな影響はないことが確認できます。

2016年7月〜の運用実績

こちらは楽ラップが設定された2016年8月以降の運用実績です。

設定来のパフォーマンスでも、「かなり積極型」のDRCなしのコースが最も値上がりしています。

チャートを見てわかる通り、値上がり幅も大きいですが、値下がり時の下落率もかなり大きくなっています。

大きなリターンは求めないからリスクを抑えたいという方は、株式の配分比率が小さい運用コースの方が適しているでしょう。

また、約5年という長期での運用となるとDRCの有無で運用パフォーマンスがかなり変わってくることがわかります。

ラップサービスでの運用は長期保有が前提となるので、長期間での運用実績も確認した上でコースを選ぶのが大事です。

楽ラップの評判/口コミ

https://twitter.com/toushihei/status/1460748598421843970?s=20
https://twitter.com/5oHKSDFZQTqWHUG/status/1460403878240075776?s=20

楽ラップを利用している人は、運用パフォーマンスに満足している人が多いようです。

口コミを見ていると、マーケットに合わせて運用コースの変更も検討しながら運用を行なっているようです。

最初はリスクの低い運用コースで試してみて、徐々にリスクの高い運用コースに変えてみる、という運用を行なっている人もいます。

楽ラップの始め方

楽ラップの始め方を以下で解説します。

運用コースの無料診断

楽ラップでは、フィンテックヴェンチャーのFinatextと共同開発したロボアドバイザーを用いて、運用コースの診断を行います。

16問の質問に答えることで、自分に最適な運用コースが提案されます。

質問は専門的な内容ではなく、画像のような簡単な質問がほとんどです。

あまり難しく考えず、自分の性格や考え方に近い答えを選んでいきましょう。

運用コースの決定

ロボアドバイザーの提案した運用コースを確認して、自分の求めるリスク・リターンと相違がないかを確認しましょう。

運用パフォーマンスの予測や、積立時のシミュレーションも確認することができるので、変更したい場合はここでしておくようにしましょう。

申し込み・運用スタート

運用コースが決まったら、投資金額などの必要金額を入力して申し込み(新規申込)となります。

申し込み・契約締結日、運用開始日は以下のようになります。

申し込み営業日の15時より前営業日の15時以降土・日・祝日
契約締結日申込日と同日申込日の翌営業日申込日の翌営業日
運用開始日契約締結日の翌営業日契約締結日の翌営業日契約締結日の翌営業日

楽ラップの契約期間が約1年間となりますが、毎年自動で更新されます。

また、契約期間中に運用金額や運用コースの変更は1年間に12回までとなります。

なお、楽ラップに申し込むためには楽天証券の総合口座を保有している必要があります。

楽天証券の総合口座をお持ちでない方は、事前に口座開設をしておきましょう。

楽ラップの評判 まとめ

本記事では、楽天証券が提供する楽ラップのメリット・デメリット、始め方などについて紹介しました。

この記事のまとめ
  • 楽ラップは、楽天証券が運用するロボアドバイザー
  • 楽ラップの運用コースは9種類
  • 16問の質問に答えることで、自分に合った運用コースを提案してくれる
  • 投資の知識がなくても始められる点や為替変動リスクが少ない点がメリット
  • スマホアプリがない点やNISAを利用できない点がデメリット
  • 楽ラップに代わるおすすめサービスはWealthNavi(ウェルスナビ)

楽ラップよりもおすすめしたいロボアドバイザー・ラップサービスはWealthNaviです。

預かり資産9,000億円(2023年7月4日時点)突破、運用者数36万人(2023年3月31日時点)。

投資の基本である「長期・積立・分散」を手軽に自動で行うことができます。

あわせて読みたい

この記事を書いた人

MediaArgoを運営する、MediaArgo編集部です。金融・投資に関する情報をわかりやすく正確にお伝えします。

目次