仮想通貨/ビットコイン債券とは?メリット・デメリットを解説
低リスクの有価証券である「債券」の中には、ビットコインなどの仮想通貨で運用されているものがあります。
特に、ビットコインを法定通貨として採用したエルサルバドル共和国では、ビットコイン債を発行する予定です。
しかし、仮想通貨には暴落するリスクなどもあるため、ビットコインの債券に投資したほうがいいのかについて、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回の記事は、仮想通貨(ビットコイン)の債券の特徴やメリット・デメリットについて解説します。
- 仮想通貨の債権とは、仮想通貨建てで運用される債券、または仮想通貨を担保にして運用される債券のこと
- エルサルバドル共和国では、ビットコイン債を2021年に発表し、2022年末に運用が予定されている
- 債権の中でも利回りが高く、高いリターンが得られる
- 満期時に仮想通貨が値上がりすることで更なる利益が見込める
- 債券で運用することで仮想通貨のリスクを軽減できる
- 一方で、通常の債券よりリスクは高く、ボラティリティの高さによる影響がある
- 発行元が破綻すると債券の価値がなくなる
- 長期間の保有が前提なため、リスクに注意
- 仮想通貨初心者の場合は国内取引所で現物取引から始めることが望ましい
- 国内取引所の中では独自の注文方法が魅力のDMM Bitcoinが使いやすくて便利
仮想通貨の債券にはリスクを抑えながらリターンを狙えるというメリットはありますが、相場の分析が必要です。
そのため、初心者の場合は国内仮想通貨取引所で現物の売買に慣れておき、相場の動きを理解するようにしましょう。
国内取引ではBitMatch注文という独自の注文方法でコストが少ないDMM Bitcoinが初心者向きの口座となっているため、気になっている方は公式サイトから情報を確認してみましょう。
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仮想通貨/ビットコインの債券とは?
仮想通貨の債権とは、仮想通貨を担保、もしくは仮想通貨建てで運用される債券のことです。
- 国や企業などの発行体が、投資家などを通じて資金を借り入れるために発行する有価証券のこと
- 債券には満期が設定されており、満期である償還日には、額面金額に上乗せされた金額が一括で返還される
- 投資家は、発行体に対してお金を貸す代わりに利子付きで返済してもらう
例えば、利率3%で100万円の債権が1年満期だった場合、1年後に103万円で償還されます。
実際にエルサルバドル共和国では、ビットコイン債を2021年に発表しました。
エルサルバドル共和国のビットコイン債では、年率6.5%の10年債券で、5年間のロックアップ期間(解約不可能な期間)があります。
また、債券保有中にビットコインの価格が上昇した場合、利益の50%を償還時に還元することが特徴です。
エルサルバドル共和国のビットコイン債は1口100ドルから購入でき、集まった資金の50%についてはビットコインで運用されます。
したがって、ビットコインを担保にして運用されているのがエルサルバドルのビットコイン債です。
仮想通貨の債券ではドル建てなど法定通貨で購入するものの他にも、ビットコイン建てなどの仮想通貨で購入するものもあります。
例えば、1口1BTCで年率3%、1年満期のビットコイン債を1口購入した場合、1年後には1.03BTCが償還されます。
仮想通貨/ビットコイン債券のメリット
仮想通貨の債券には以下の3点、メリットが挙げられます。
- 債券の中でも利回りが高い
- 仮想通貨の価格が上がると利益が得られる
- 仮想通貨投資に比べてリスクが低め
債券の中でも利回りが高い
仮想通貨の債権は、他の債権と比べて利回りが高いことが魅力の1つです。
例えば、日本で発行されている個人向け国債の利回りは、以下の通りです。
種類 | 利率 |
---|---|
変動金利・10年満期 | 0.17% |
固定金利・5年満期 | 0.05% |
固定金利・3年満期 | 0.05% |
上記のように日本の国債では0.05%〜0.17%と、預金金利よりも少し高い程度です。
一方で、先述したエルサルバドル共和国のビットコイン債では、年率6.5%に加えてビットコインの運用益の50%が満期時に償還されるため、利回りが良いことがわかるでしょう。
そのため、債券の中でもなるべく利回りを上げたいという場合には仮想通貨債が適しています。
仮想通貨の価格が上がると利益が得られる
仮想通貨債のメリットは、表面上の利率だけでなく、仮想通貨の価格上昇によっても利益が得られる点です。
例えば、1口1BTCで年率3%、1年満期のビットコイン建て債券を1口購入した場合、1年後には1.03BTCを受け取れます。
しかし、ビットコインの価格が1BTC=300万円から1BTC=400万円に値上がりしていた場合、1.03BTCで412万円となります。
この場合、当初300万円の価値だったビットコインに利息分と値上がり益が発生するため、利益額は112万円です。
つまり、通常の債券や仮想通貨のみを購入した場合と比べて仮想通貨の価格上昇によるメリットが大きいです。
また、仮想通貨建てだけでなく、仮想通貨を担保として運用される債券でも同じようにメリットがあります。
例えば、先述したエルサルバドル共和国のビットコイン債では、ドル建ての運用ではありますがビットコインの利益の50%を満期時に償還します。
したがって、債券の利回りに加えて仮想通貨の値上がりによる利益が増えるため、一般的な債券よりも得られるリターンは大きいと言えるでしょう。
仮想通貨投資に比べてリスクが低め
仮想通貨の債権は仮想通貨投資に比べてややリスクが抑えられる傾向にあります。
例えばエルサルバドル共和国のビットコイン債では、ドル建てで運用されているため、ビットコインの価格が下がった場合でも償還金が下がりません。
また、ビットコイン建ての債券を購入し満期時に価格が値下がりした場合は損失となりますが、利回りによってビットコインの数量が増えて償還されているため、仮想通貨そのものを購入するより損失は少ないです。
そのため、リスクをなるべく抑えたい場合は仮想通貨担保の債券、少しリスクを抑えたい場合には仮想通貨建ての債券が適しています。
仮想通貨/ビットコイン債券のデメリット
仮想通貨の債券には以下の3点、デメリットが挙げられます。
- 債券の中でもリスクが高い
- 発行元が支払えなくなる可能性がある
- 満期まで保有しなければいけない
債券の中でもリスクが高い
仮想通貨債は、ボラティリティーの高い仮想通貨を担保、通貨建てにしている特性上、他の債券に比べてリスクが高いです。
- 価格変動の度合いを表す言葉
- ボラティリティーが高い=価格変動が激しい
仮想通貨の中には1日で10%以上の価格変動が発生する銘柄も存在しているため、数ヶ月、数年後には損失が大きくなっているかもしれません。
実際、エルサルバドル共和国のビットコイン債は度重なる仮想通貨相場の変動によって、発行が2022年末まで延期されています(2022年10月時点)。
確かに得られるリターンは他の債券に比べて高いですが、同時にリスクも大きくなる点に注意しましょう。
発行元が支払えなくなる可能性がある
債券には、発行元が満期時に償還金を支払えなくなるというリスクがあります。
例えば、エルサルバドル共和国が発表しているビットコイン債を、償還するのは国の財源です。
つまり、エルサルバドル共和国が満期時に財源不足となった場合、投資家に資金が返還できないリスクがあります。
国の財源が不足するとは考えにくいかもしれませんが、過去にはギリシャ、スリランカが破綻している事例もあるため、現実に起こりうる可能性が高いです。
したがって、仮想通貨の相場だけでなく、発行体が満期時に資金を返せるかという安全性も確認しておく必要があるでしょう。
満期まで保有しなければいけない
仮想通貨債では、満期まで保有しなければ利益を得にくい仕組みなため、長期間の運用が必要です。
前述したエルサルバドル共和国のビットコイン債は、10年満期で5年間のロックアップ期間が設けられているため、最低でも5年間は資金を預けなければいけません。
また、満期前に中途解約する場合には、提示されている利率で運用されないといったケースが一般的なため、ほとんど利息がつかないことが考えられるでしょう。
運用が長期化すればするほど、仮想通貨や発行体のリスクが大きくなるため、注意が必要です。
仮想通貨/ビットコイン債券のまとめ
今回の記事は、仮想通貨(ビットコイン)の債券の特徴やメリット・デメリットについて解説しました。
- 仮想通貨の債権とは、仮想通貨建てで運用される債券、または仮想通貨を担保にして運用される債券のこと
- エルサルバドル共和国では、ビットコイン債を2021年に発表し、2022年末に運用が予定されている
- 債権の中でも利回りが高く、高いリターンが得られる
- 満期時に仮想通貨が値上がりすることで更なる利益が見込める
- 債券で運用することで仮想通貨のリスクを軽減できる
- 一方で、通常の債券よりリスクは高く、ボラティリティの高さによる影響がある
- 発行元が破綻すると債券の価値がなくなる
- 長期間の保有が前提なため、リスクに注意
- 仮想通貨初心者の場合は国内取引所で現物取引から始めることが望ましい
- 国内取引所の中では独自の注文方法が魅力のDMM Bitcoinが使いやすくて便利
債券は有価証券の中でもリスク・リターン共に低いことが魅力ですが、仮想通貨の債券ではある程度のリターンが見込めます。
ただし、ボラティリティの高さや運用期間の長さから、リスクも大きくなってしまうため、運用前に相場の状況をしっかりと分析しなければいけません。
特に、仮想通貨の取引に慣れていない人であれば債券から始めるのではなく、仮想通貨の現物取引を少額から始め、相場を勉強することが望ましいです。
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