仮想通貨FUDとは?FTX債券トークンの将来性を徹底予想!
2022年11月11日、アメリカの大手仮想通貨取引所FTXが、連邦裁判所に対して破産申請をおこないました。
破産によって生じた負債額は100億ドル~500億ドル(約1.3兆円~6.5兆円)に上り、その債権者の数は10万人を超えると見られています。
今回取り上げる「FTX User‘s Debt(以下FUD)」は、そんなFTXの債権に流動性を生むためにつくられた債券トークンです。
この記事では、FUDの基本的な特徴や将来性などを、わかりやすくご紹介しています。
- FUDは、経営破綻したFTXの債権を担保にして発行された債券トークン
- 発行元は海外取引所Huobiとのつながりを持つDebtDAO
- 当初は1FUD=1ドルの想定だったが、現在は1FUD=10ドルに引き上げられている
- 2023年6月時点では海外取引所のHuobiが、FUDを独占的に取り扱っている
本記事執筆時点(2023年6月時点)で、FUDの取り扱いがあるのは海外取引所のHuobiだけです。
Huobiで取引をするならまず、国内の仮想通貨取引所で元手となるビットコインなどを用意することになります。
ビットコインなどのメジャーな通貨は大半の国内取引所で調達が可能ですが、その中でもBITPointは、Huobiに送金する際に手数料がかからないため、調達先にぴったりです。
FUDに関心がある方は、ぜひBITPoint公式サイトのことも、この機会にチェックしてみてください。
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仮想通貨FUDとは
名称 | FTX User‘s Debt |
ティッカーシンボル・通貨単位 | FUD |
ローンチ時期 | 2023年2月5日 |
トークン規格 | TRC20(トロンチェーン) |
価格 | ¥1,544.77 /FUD |
時価総額ランキング | 2752位 |
取り扱いのある仮想通貨取引所 | Huobi(旧Huobi Global) |
FUD(FTX User‘s Debt)は、2022年11月に経営破綻した海外取引所FTXへの債権を担保にして発行された、債券トークンです。
1FUD=債権1ドル相当となるように設計され、2023年の初回発行では2,000万FUDが発行されました。
発行元は、海外取引所Huobi(旧Huobi Global)とのつながりを持つDAO「DebtDAO」です。
また、本記事執筆時点(2023年6月時点)でFUDは、Huobiのみでの取り扱いとなっています。
仮想通貨FUDの特徴
債券トークンのFUDは、主に次のような特徴を有しています。
- FTXの債権を担保にした債券トークンである
- FTXの財務状況次第で流通量や適正価格が変わる
- 初上場の直後に大きく高騰した
FTXの債権を担保にした債券トークンである
先ほども述べたようにFUDは、経営破綻したFTXの債権を担保にしてつくられています。
FTXの負債状況は今のところ正確に算出されてはいませんが、破産申請書類によると負債額は100億ドル~500億ドル(約1.3兆円~6.5兆円)に上り、その債権者の数は10万人を超えると報告されています。
DebtDAOは、その負債の内の約1億ドル分の債権を担保にして、FUDトークンを発行しました。
余談になりますが発行元のDebtDAOは、Twitterのアカウントはあるものの、公式サイトなどは存在していません。
海外取引所のHuobiとのつながりがあるようですが、詳しい素性は今のところ不明です。
初上場の直後に大きく高騰した
ここで、FUDの上場直後の値動きを見てみましょう。
FUDは、1FUD=1ドル相当として設計されたのですが、2023年2月5日にHuobiへ上場すると瞬く間に値上がりし、一時は1FUDあたり200ドル近くまで高騰していました。
本記事執筆時点では10ドル付近まで値下がりしていますが、それでも当初の想定よりも高い水準で推移しています。
当初発行分の9割が市場から破棄された
繰り返し述べたとおり、FUDは1FUD=1ドルとなることを想定して設計されました。
しかしいざ蓋を開けてみると、想定を超えた需要が集まり、価格も大きく高騰してしまいました。
その乖離を埋めるため、発行元であるDebtDAOは、2023年2月7日に当初発行分の9割に当たる1,800万FUDを破棄しました。
その結果FUDの価値は圧縮され、想定の価格が1FUD=10ドルに変更されています。
仮想通貨FUDの価格予想・将来性
それではここで、FUDの将来性について考察してみましょう。
- DebtDAOが流通量をコントロールしている
- 先行きはFTXの債務状況に大きく依存する
- 上場先が増える可能性は低い
DebtDAOが流通量をコントロールしている
FUDは、1FUD=1ドルとなることを想定して設計され、発行元のDebtDAOからは当初、適正価格が0<1FUD<5USD(5USDT)であることが示されていました。
しかし市場上場後にこの適正価格を大幅にオーバーする事態となったため、DebtDAOによるテコ入れで当初発行分の9割が破棄され、想定の価格が1FUD=10ドルに引き上げられました。
その結果として適正価格も、0<1FUD<50USD(50USDT)に変更されています。
先ほど紹介したように、本記事執筆時点(2023年4月時点)でのFUDの価格は10ドル付近で推移しており、変更後の適正価格の範囲内に収まっています。
市場のボラティリティなどによっては、また大きく値上がりする事態も考えられますが、それにより適正価格を逸脱するようなら発行元のDebtDAOの手によって、市場流通量と1FUDあたりの価値のコントロールが再びなされるかもしれません。
先行きはFTXの債務状況に大きく依存する
経営破綻したFTXの債務状況は今のところ、正確には把握しきれていません。
市場上場時のHuobiからのプレスリリースによるとFUDは、FTXがデータベースを復元するか、FTXにおける債権者の正確な債務情報を確認できたのち、実際の債務額に基づいて二次発行がなされるようです。
また二次発行の数量は、判明した債務額によって決まる仕様になっています。
このようにFUDは、追加発行の有無・時期・数量、ひいては市場価格の動向も、今後明らかになるであろうFTXの債務状況に大きく左右されます。
上場先が増える可能性は低い
冒頭に述べたとおり、本記事執筆時点(2023年10月時点)でFUDの取り扱いがあるのは、海外取引所のHuobiのみです。
またHubiは、FUDが上場する際のプレスリリースにおいて、FUDのことを「Huobi が独占的に提供する最高品質の FTX 負債資産」と述べています。
そのため、FUDが今後、国内外問わずHuobi以外の仮想通貨取引所に上場する可能性は低いと言えるでしょう。
仮想通貨FUDの買い方
繰り返し述べているように、FUDの取り扱いがあるのは今のところ、海外取引所のHuobiだけです。
したがってここでは、国内取引所とHuobiの併用によるFUDの購入方法を紹介していきます。
- 国内取引所で元手となるビットコインなどを調達する
- Huobiで口座を開設する
- ビットコインなどを元手にHuobiでFUDを購入する
国内取引所で元手となるビットコインなどを調達する
まずは、Huobiでの取引の元手となるビットコインやイーサリアムなどのメジャーな通貨を、国内取引所で調達しましょう。
ビットコインなどのメジャーな通貨は、国内でも大抵のところで取り扱われています。
しかしその中でもBITPointは、Huobiの口座へと仮想通貨を送金する際に手数料がかからないため、特に調達先にぴったりです。
まだ国内取引所の口座をお持ちでない方は、この機会にBITPoint公式サイトをチェックしてみてください。
Huobiで口座を開設する
続いて、海外取引所のHuobiで口座を開設しましょう。
Huobiは、2018年末に日本居住者向けのサービスの提供を停止し、その代わりとして2019年に、国内取引所であるHuobi Japanでのサービスの提供を開始しました。
しかし、本記事執筆時点(2023年6月時点)ではHuobi Japanと並行して、海外取引所のHuobiも再び、日本居住者の利用を受け付けています。
なお日本では、金融庁による事業者登録を受けていない仮想通貨取引所(無登録業者という)は、日本居住者に対して営業をおこなってはならないと資金決済法で定められており、今のHuobiはその法律に違反している状態にあります。
(暗号資産交換業者の登録)
第六十三条の二 暗号資産交換業は、内閣総理大臣の登録を受けた者でなければ、行ってはならない。
平成二十一年法律第五十九号 資金決済に関する法律
なおユーザー側は、無登録業者を利用しても法的なペナルティを課されることはありません。
しかし利用の際は、法に認可されていないサービスに触れる以上、万が一のトラブルの際に日本の法律で守ってもらえないリスクがあるということを、あらかじめよく理解しておきましょう。
ビットコインなどを元手にHuobiでFUDを購入する
Huobiの口座を用意できたら、国内取引所で用意したビットコインなどを口座に送金したのち、それを元手にしてFUDを購入しましょう。
なおHuobiでのFUDの通貨ペアは、FUD/USDTまたはFUD/USDDの2種類で、ビットコインなどで直接FUDを購入することはできません。
そのためFUDの取引をする前に、用意したビットコインなどをUSDT、もしくはUSDDに換えるようにしましょう。
以上、国内取引所とHuobiの併用によるFUDの購入方法を紹介しました。
国内の仮想通貨取引所の中でもBITPointなら、元手となるビットコインやイーサリアムをHuobiに送金する際に手数料がかかりません。
また、新規ユーザー向けのお得なキャンペーンも実施されていますので、気になる方はBITPoint公式サイトを覗いてみてください。
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仮想通貨FUDのよくある質問
最後に、FUDに関してよくある質問を3つ、ご紹介します。
- DEX(分散型取引所)でFUDの取り扱いはありますか?
- FUDに発行上限はありますか?
- FUDに償還期限はありますか?
DEX(分散型取引所)でFUDの取り扱いはありますか?
FUDは、トロンチェーンの「TRC20」という規格を用いてつくられたトークンです。
TRC20トークンの多くは、通常の仮想通貨取引所(CEX)だけでなく、同じくトロンチェーンを基盤にしたDEX(分散型取引所)でも取り扱われています。
しかしFUDについては、Huobiが独占的に取り扱っており、今のところトロンチェーンベースのDEXには流通していません。
FUDに発行上限はありますか?
例えばビットコインの場合は、「マイニング」という仕組みによって日々新しいビットコインが発行されており、それによる価値の希釈を防ぐために発行上限が設定されています。
一方でFUDは、継続的に新規発行がなされる仮想通貨ではないため、発行上限という仕様をそもそも必要としません。
FUDに償還期限はありますか?
一般的な債券には、額面金額を返さなければならない償還日があらかじめ設定されています。
一方でFUDや、FUDの担保になっている債権については今のところ、発行元であるDebtDAOから償還日に関する言及はなされていません。
そのため、いつまでにFTXから返済されるようになっているのか、償還期限がそもそもあるのかは不明です。
仮想通貨FUDのまとめ
今回は債券トークンのFUDについて、その特徴や将来性などを紹介しました。
- FUDは、2022年11月に経営破綻したFTXの債権を担保にしてつくられた債券トークン
- 当初は1FUD=1ドルを想定して設計されたが、のちに1FUD=10ドルに引き上げられた
- 発行元であるDebtDAOが示したFUDの適正価格は、0<1FUD<50USD(50USDT)
- FUDの取り扱いがあるのは、海外取引所のHuobiだけ
FUDは債券トークンであり、経営破綻してしまった仮想通貨取引所FTXの債権を担保にして生まれました。
市場への初上場の際には、大きな高騰を見せており、投資家から高い注目を集めていることがうかがえます。
興味がある方はぜひご自身でも、実際にFUDに触れてみてはいかがでしょうか。
なお、繰り返し述べてきたとおりFUDの取り扱いがあるのは、今のところ海外取引所のHuobiだけです。
また、Huobiに取引の元手となる仮想通貨を送金する際、BITPointなら送金手数料がかかりません。
FUDへの投資を検討している方は、BITPoint公式サイトも合わせてチェックしておくとよいでしょう。
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