英ポンド円の今後の見通しを予想!為替推移や長期的な展望を詳しく解説【イギリス】
ポンド円は国内におけるFXの取引高で、米ドル円に次いで2位につけている通貨ペアです。
ボラティリティが大きく、短期的に効率よく利益を狙えることが人気の要因となっています。
今回はそんな人気のポンド円について、特徴やこれまでの価格動向、今後の見通しなどを解説していきます。
ぜひ最後までご覧いただき、ご自身の取引の参考にしてみてください。
- ポンド円はFXで国内2位の取引高を誇る、人気の通貨ペア
- ボラティリティが大きく、短期間で大きな利益を狙えるが、相応のリスクも伴う
- 4月現在のポンド円相場は、リスクオンの流れで上昇傾向
- 今後は、EUとの対立構図や、経済回復に伴う利上げの影響に要注目
- ポンド円を売買するなら、松井証券のFXが使いやすい
なお、これからポンド円の取引を始めたいという方には、少額から始められる松井証券の FXが使いやすいです。
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ポンド円の特徴
まず、FXで人気の通貨ペアであるポンド円には、次のような特徴があります。
- ポンドの取引高は世界4位、ポンド円の取引高は国内2位
- ボラティリティが大きい
- ユーロとの相関関係が強い
ポンドの取引高は世界4位、ポンド円の取引高は国内2位
ポンドは米ドル、ユーロ、円に次いで、世界第4位の取引高を誇るイギリスの法定通貨です。
さらに通貨ペアのポンド円は、日本の投資家から人気を集めており、米ドル円に次ぐ国内2位の取引高となっています。
ちなみにイギリスはEUに加盟していたため、一時は統一通貨であるユーロの導入も検討されていましたが、国内の反対から通貨統合はおこなわれませんでした。
またイギリスは、2020年12月31日にEUからの完全離脱を果たしています。
ボラティリティが大きい
日本でポンド円の人気が高い理由は、ボラティリティ(価格の変動幅)が大きいことにあります。
先ほど述べた通りポンド円は高い取引量を誇りますが、その多くは実体経済からの需要ではなく、投機目的のものとなっています。
また貨幣の流通量としては米ドルやユーロに劣っており、それらのことが大きなボラティリティへとつながっていると考えられています。
ボラティリティが大きいことによって、ポンド円では短期間で大きな利益を狙うことができます。
ユーロとの相関関係が強い
イギリスはもともとEUに属していましたが、現在もユーロ圏と政治・経済において密接な関係にあります。
そのため、それらの通貨であるポンドとユーロにも、相関関係が現れることが多いです。
下の画像は、2017年から現在までにおける、ポンド円チャートとユーロ円チャートを重ね合わせたものです。
これを見ると、ポンド円とユーロ円が非常に似通った動きをしていることが一目瞭然です。
したがってポンド円を取引するなら、イギリスだけでなくEUの情報を仕入れたり、ユーロの価格動向をチェックしたりすることも重要です。
なお、ユーロ円の価格動向や今後の見通しについては別途解説しているので、気になる方はぜひ「ユーロ円(EUR/JPY)の今後の見通し」も合わせてチェックしてみてください。
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過去のポンド円の価格変動の要因
ポンド円ではこれまで、次のような要因で大きな価格変動が起こっていました。
これからポンド円の売買をしたいと考えている方は、どういったきっかけでポンド円が動くのか、またどれくらいの変動幅があるものなのかよく理解しておきましょう。
- リーマンショック・世界金融危機:2007年~2010年
- イギリスのEU離脱(ブレグジット)決定:2015~2016年
- 二転三転するEU離脱協議:2018~2020年
- コロナショック:2020年
リーマンショック・世界金融危機:2007年~2010年
変動要因として最初にご紹介するのは、サブプライムローン問題から生じた2008年のリーマンショックと、それに連鎖して起こった世界金融危機です。
2008年9月に、アメリカの大手投資銀行であるリーマンブラザーズが住宅バブルの崩壊とともに破綻してしまい、それを契機に世界的な株価下落が起きました。
またポンド円においても大きくリスクオフに動いており、2008年7月には210円台で推移していたのが、2009年1月には一時120円台前半をつけるまで、短期間で急落しました。
イギリスのEU離脱(ブレグジット)決定:2015~2016年
2つ目は、2016年にイギリスのEU離脱が国民投票を受けて決定したことです。
イギリスは1973年からEU(当時はEC)に加盟していましたが、EUがかかえる移民問題や、EUに所属することで生じる経済負担などの要因から、離脱を求める声が上がるようになります。
また2016年6月に離脱の是非を問う国民投票が実施され、その結果からイギリスのEU離脱が決定しました。
この一連の動きに対する市場の警戒感から、2015年中旬から2016年下旬にかけて、ポンド円は大きく下落しています。
二転三転するEU離脱協議:2018~2020年
EU離脱が決まった2016年の国民投票以降、関税など様々な離脱条件を定めるためにイギリスとEUが協議を重ねていくことになるのですが、お互いの主張がぶつかることでこれが非常に難航します。
例えば2018年11月にはイギリス政府とEUの間で離脱協定案の合意がなされたのですが、それはイギリス議会で否決されました。
また当初は2019年3月を離脱期限としていましたが、それも延期されてしまいます。
こういった先行きの見えないことに対する警戒感から、ポンド円は2018年から2019年にかけて再び下落基調が続きました。
なおEU離脱は、メイ首相から政権を引き継いだジョンション首相の元で、2020年12月31日にようやく達成されています。
新型コロナショック:2020年
これは皆さんの記憶にも新しいと思いますが、新型コロナが世界的に流行し始めた2020年2月末に、感染拡大に対する警戒感から世界中の株式市場で株価の暴落が発生しました。
またその影響を受けて、ポンド円においても大きくリスクオフ(円高ポンド安)に動いており、2月末から3月末にかけてのわずか1ヶ月間で約20円も下落しています。
なお、その後は迅速な金融緩和の影響もあり、徐々に復調していきました。
以上、ポンド円で過去に大きな価格変動を起こした要因を4つご紹介しました。
いずれも短期間で数十円の変動を起こしており、元々ボラティリティが高いことやこれらの過去の事例から、ポンドは投資家の中で”殺人通貨”と呼ばれることもあります。
そのためポンド円を扱う際は、他の銘柄よりも高いリスクを伴うことを理解した上で臨むようにしましょう。
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現在のポンド円の為替レート
それではここで、現在のポンド円の動向をチェックしておきましょう。
下の画像は、2021年1月から2024年現在までのポンド円チャートです。
2021年は当初、EUからの離脱が無事完了したことや、コロナ禍における金融緩和の影響から、リスクオン(円安ポンド高)の流れとなっていました。
しかし2021年6月以降は、アメリカにおけるテーパリングへの警戒感や、デルタ株感染拡大の影響などから、下落基調に転じました。
また2022年には度重なる首相交代がありましたが、利上げや円安の影響から現在に至るまで上昇基調の相場が続いています。
2022年から2023年にかけては大きく上昇しましたが、イギリスでは利上げ、日本ではマイナス金利維持と金利差拡大が大きく影響したと言えるでしょう。
現在はイギリスでの金利据え置き、日本ではマイナス金利解除となっていますが、まだ円安水準は強く193円の高値で推移しています。
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ポンド円の今後の見通し
続いて、気になるポンド円の今後についてですが、銀行や証券会社などから次のような見通しが示されています。
- 野村證券:利上げサイクルの終了
- 三菱UFJ銀行:英国経済はマイナス成長か
野村證券:マイナス成長回避も、内需の弱さは鮮明
野村證券では、2024年4月の国際金融為替マンスリーにおいて、BOEのタカ派姿勢に注目としています。
直近のデータから賃金上昇率の高止まりリスク及びインフレ率の減速ペース鈍化が示 唆されたことから、BoEの政策金利据え置きは長期化、利下げ開始はFRBやECBに遅 れる公算が高まったといえる。他中銀対比でタカ派的姿勢を維持すると見込まれる 中、当面のポンドは堅調に推移することが予想される。足元の市場はBoEの6月から の利下げ開始を織り込んでいるが、当社では利下げ開始時期を8月と予想しており、 今後も早期利下げ期待の剥落がポンドを押し上げよう。
野村證券 国際金融為替マンスリー 2024年4月
三菱UFJ銀行:インフレ加速がポンド相場の逆風に
三菱UFJ銀行では、FX Monthlyで、ポンドの見通しについて次のように述べています。
見通しに対するリスク要因としては、ユーロと同様に、中 東情勢の一段の深刻化を挙げておく。すでに生じているエネルギー価格の上昇や供給制約が長期化すれば、景気下押しとインフレ加速 の両面から英国経済とポンド相場にとっての逆風となろう。ポンド円は、円の動向に左右されやすい時間帯が続く。本日発表 された日銀の1 月会合の『主な意見』で全体的に前向きなトーンが 示されたことで、早ければ 3月にも政策修正に動くとの見方が強ま りつつある。このため、ポンド円の上値は重く、先行きは政策修正 期待の高まりから円買い圧力が高まるとの見方を維持している。
FX Monthly
これからポンド円を売買しようと考えている方は、これらに関するニュースには最低限アンテナを張っておくようにしましょう。
なお、現在のようなポジティブ・ネガティブな要素が入交り、やや先行きの見えづらい場面でFXを始めるなら、松井証券のFXが使いやすいです。
最小取引単位は1通貨なので、相場が読みづらければ、ロットを小さくしてリスクを抑えた取引が可能です。
これからFXを始めてみたい方は、ぜひ松井証券公式サイトをチェックしてみましょう。
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ポンド円のおすすめFX会社
FXができる証券会社は国内外に数多くありますが、今回はその中から使いやすいFX会社を2社厳選してご紹介します。
松井証券のFX
取扱通貨ペア | 20通貨ペア |
取引単位 | 1通貨 |
ポンド円のスプレッド | 9時~翌1時:1.1銭 上記以外:1.1~15.0銭 |
ポンド円のスワップポイント (2024年4月時点) | 買スワップ:+291円 売スワップ:-302円 |
デモトレード | 〇 |
公式サイト | 松井証券のFX公式サイト |
関連記事 | MATSUI FXの評判 |
- 業界最小の1通貨から取引できる
- レバレッジをあらかじめ限定して、リスクをコントロールできる
- LINEで経済指標の結果やマーケットの急変動を知らせてくれる
国内のFX会社は、最小取引単位が1,000通貨または1万通貨となっていることが大半です。
しかし松井証券のFXでは業界最小の1通貨から取引することができ、少額から投資したり、投資金額を細かく調整したりできるようになっています。
また国内他社の大半はレバレッジが最大25倍で固定されていますが、レバレッジなし・5倍・10倍・25倍の4つのコースから選択して、あらかじめリスクをコントロールできることも大きな特徴となっています。
さらに公式LINEをフォローすれば、LINE通知によって、経済指標や相場状況の情報をタイムリーに確認できる点も高評です。
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GMOクリック証券:FXネオ
取扱通貨ペア | 20通貨ペア |
取引単位 | 1,000通貨(但し、南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10,000通貨単位) |
ポンド円のスプレッド | 0.9銭原則固定 |
ポンド円のスワップポイント | 買スワップ:+290円 売スワップ:ー290円 |
デモトレード | 〇 |
公式サイト | GMOクリック証券:FXネオ公式サイト |
関連記事 | GMOクリック証券:FXネオの評判 |
- 低スプレッドで、スワップポイントは高水準
- 取引ツールも高機能、総じてスペックが高い
スプレッドが業界最狭水準なのはもちろんのこと、スワップポイントもマイナスが小さく、投資家に有利な高水準なものとなっています。
また、取引ツールも高機能かつ使いやすく、高い人気を誇るだけの理由が揃っています。
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ポンド円の注意点
最後に、ポンド円を売買する際の注意点を3つご紹介します。
- ボラティリティが大きく、相応にリスクを伴う
- 情報がやや少ない
- ロンドンフィックスでの急変動に注意
ボラティリティが大きく、相応にリスクを伴う
最初にポンド円の特徴としてボラティリティが大きいことを挙げましたが、ボラティリティが大きいと短時間で効率よく利益を狙える一方で、損失のリスクも相応に大きくなります。
特にポンド円以外のボラティリティの低い通貨も取引する場合は、それらと同じルールでポンド円を扱ってしまうと、思いがけない損失を受ける可能性があるので注意しましょう。
情報がやや少ない
FXに取り組む際は、国内外の政治経済の情報も日頃からチェックした方が値動き対して明確な根拠を持って対応できます。ただ、イギリスの情報は日本やアメリカのものと比べるとどうしても情報源が少なく、またタイムリーに正確な情報を入手することも難しくなっています。
ポンド円を取引する際は、そういった情報面での難点もあることを理解しておきましょう。
ロンドンフィックスでの急変動に注意
「ロンドンフィックス」とは、東京市場の仲値に相当する時間で、その日の対顧客向けの基準レートを決める時間のことで、現地時間16時(日本時間25時、サマータイム時は24時)に実施されます。
この時間の為替レートがイギリスにおけるその日の両替レートになるため、実需筋などの様々な思惑から、この時間の前後で激しく価格が変動する傾向があります。
ここへ下手に手を出すと急変動に巻き込まれて大やけどを負いかねないので、特にFX初心者はロンドンフィックス前後での取引はやらない方が無難です。
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ポンド円今後の見通しまとめ
今回は国内FXで人気の高いポンド円について、特徴やこれまでの価格動向、今後の見通しなどをご紹介しました。
- ポンド円はFXで国内2位の取引高を誇る、人気の通貨ペア
- ボラティリティが大きく、短期間で大きな利益を狙えるが相応のリスクを伴う
- 4月現在のポンド円相場はリスクオンの流れで上昇傾向
- 今後は、経済回復に伴う利上げの影響に要注目
- FXでポンド円を売買するなら、松井証券のFXが使いやすい
なお、今からポンド円など様々な通貨ペアを用いてFXを始めるなら、松井証券のFXが使いやすいです。
最小取引単位が1通貨となっているので、投資資金が少ない方でも無理のない取引をおこなうことができます。
口座開設は無料でできるので、ぜひこの機会に松井証券公式サイトをチェックし、ポンド円を取引してみましょう。
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