アート/絵画を売りたい時どうすればいい?売却方法や売り方を解説
最近、アートや絵画などの作品を鑑賞目的としてだけでなく、投資や資産形成のために所有する方が増えてきています。
所有しているアートや絵画を売却して収益を出すためには、適切な売却方法が選ぶことがとても大切です。
そこで今回の記事では、アート/絵画の売却方法について詳しく解説していきます。
売却する際のポイントや相場などもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- アートや絵画の売却価格は「需要と供給」×「美的な価値」×「希少性」で決められることが多い
- アート/絵画の売却の相場は、その時々のトレンドや世界の経済状況などによっても変化する
- 売却する際は、プライベートオークションや美術品専門の買取業者の利用が良い
- 売却価格を下げないためには付属品も全て揃えておくことが大切
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アート/絵画が売りたい・売却したい
鑑賞目的で購入した絵画や親族から引き継いだアートなどは、さまざまな理由で手放さなくてはならないこともあるかと思います。
また、投資や資産形成のためにアートや絵画を購入したという方は、できれば高い金額で売却したいというのが本音ではないでしょうか。
アートや絵画の売却価格は、以下のような要因によって決定されると言われています。
- 美的な価値
- 需要と供給のバランス
- 希少性
- その他
それでは一つずつ確認していきましょう。
美的な価値
美的な価値は、アートや絵画の外観に基づいた価値のことです。
ただし、美的な価値は国や文化圏によって異なるため、客観的に評価することは困難だと言われています。
需要と供給のバランス
アートや絵画の価格を決定する上で、需要と供給のバランスが非常に大切だと言われています。
欲しい人が多ければ多いほど作品の価格は上がるため、今までほとんど値がつかなかった作品でも、ある時急に高値で取引されることもあります。
実際に、発表当初に比べて100倍以上の売却価格になっている作品も存在しています。
希少性
希少性は、アートや絵画の価値を左右する非常に大切な要素だと言われています。
市場に出回っている数が少なければ希少性が高くなり、売却価格も高くなりやすいです。
反対に、人気の作品であっても出回っている数が多いとその分希少性は下がり、価格も低くなりやすいです。
その他
上記でご紹介した要素以外にも、アート作品の売却価格に影響する要因があります。
- 作品のサイズ
- 作品のコンディション
- 制作された年代
ブランド品や車などのように「定価」が決められている場合は売却金額を把握しやすいですが、アートや絵画などはさまざまな要因を鑑みた上で決められるため、非常に複雑です。
またトレンドによって価値が大幅に変動しやすいということも頭に入れておいてください。
また、アートや骨董品の相続をお考えの方は「アートの相続を徹底解説」をご覧ください。
アート/絵画の売却の相場は?
アート/絵画の売却の相場について解説していきます。
ただ、絵画やアート作品には定価というものが設定されていないことがほとんどなので、その時々のトレンドや世界の経済状況などによって売却価格が変化していきます。
ここでご紹介する売却相場は、あくまで目安として参考にしてみてください。
- 10万円以内
- 100万円〜
- 1,000万円〜
- 1億円以上
10万円以内
若手アーティストの作品や無名な作品の場合は、売却価格が10万円以内になるケースが多いようです。
また有名なアーティストの作品だとしても、版画やプリントなど希少性が低い場合は10万円以内になることもあります。
100万円〜
有名なアーティストの作品や人気ジャンルであれば、100万円以上の価格で取引されることもあります。
特に最近ではデジタルアートやVRアートなどのジャンルの需要が高まってきており、オークションなどでも高値で取引されています。
ブロックチェーン技術を活用したNFTアートなども注目を集めており、若手アーティストの作品でも数百万円で売買されているようです。
1,000万円〜
誰もが知るようなアーティストの作品は、数千万円以上の価格で売却できることもあります。
実際に世界で活躍している現代アーティストの作品などは、海外のオークションで1,000万円以上の価格で取引をされています。
また、アーティストが自らの手で作った世界で1つだけの作品なども高額で売却できる可能性が高いです。
1億円以上
アートや絵画の中には、1億円以上の高値で売却できるものもあります。
例えば、日本を代表する現代アーティストの草間彌生氏や奈良美智氏の作品は、実際にオークションで億単位で落札されています。
また物故作家(すでに亡くなったアーティスト)の場合だと、この先作品が制作されることは無いため価格が高騰しやすくなります。
アート/絵画の売却方法・売り方
アート/絵画の売却方法・売り方について解説をしていきます。
- プライベートオークションでの売却
- 共同保有プラットフォームで売却
- 美術品の買取業者に売却
- 委託販売を利用する
プライベートオークションでの売却
まずは、プライベートオークションで売却する方法をご紹介します。
特定の集団や限定されたバイヤーだけで行われるオークションのこと。
アートコレクターたちが集まり、出品されている作品に対して最も高い値段をつけた人が購入するという方法です。
需要の高い作品を出品すれば、思いもよらない価格で売却することもできるかもしれません。
ただ、オークションを利用するにあたって会員登録料や出品手数料が発生することもあります。
オークション会社にもよりますが、落札されたとしても現金化には時間がかかってしまうこともあるので注意しましょう。
共同保有プラットフォームで売却
アートの共同保有プラットフォームで売却するという方法もあります。
アート作品を「オーナー権」として複数人で保有できるサービスのこと。
サービスによっては一部のオーナー権を保有したまま売却することができるため、複数のオーナーと作品をシェアすることも可能です。
美術品の買取業者に売却
すぐにでも現金化をしたいという方には、美術品の買取業者に買い取ってもらうのも有効な売却方法です。
美術品の買取業者はアートや絵画などに関する専門知識があるため、作品の価値を正確に判断することができます。
また買取業者によっては「店頭買取」「宅配買取」「出張買取」などに対応しているため、忙しい方でも売却しやすいところが魅力的です。
ただし、オークションなどに比べて売却価格が低くなる傾向があります。
委託販売を利用する
売却方法にお悩みの際は、委託販売を利用するのも良いでしょう。
委託販売は、画廊(ギャラリー)などに作品を預け、購入希望者が現れたら売却してもらうという方法です。
作品の金額は自身で設定することができるため、買取よりも高い金額で売却できる可能性があります。
しかし必ずしも売却できるというわけではなく、売却時期を予測できない点がデメリットです。
アート/絵画の売却のポイント
アート/絵画の売却のポイントをご紹介します。
- 付属品を全て揃えておく
- 正しく保管しておく
- よく比較して売却先を選ぶ
付属品を全て揃えておく
アートや絵画を売却する際は、作品の付属品を全て揃えておくことが大切です。
付属品には以下のような種類があります。
- 額縁
- 鑑定書
- 保証書
- 箱
上記の付属品を揃えておくことで、売却時の価格を上げたり査定をスムーズに進めることができます。
また鑑定書や保証書などは、その作品が本物だという証明になるので紛失しないように注意してください。
正しく保管しておく
売却を検討している作品は、正しく保管しておくようにしましょう。
なぜなら作品の保存状態は売却価格に大きく影響するからです。
作品にシミ、割れ、カビ、日焼け、退色などのダメージがあると売却相場は下がってしまうため、高く売却したいなら作品を袋・箱に入れ、購入時の状態で保管しておくことが望ましいと言われています。
もし飾る場合は、高温多湿な場所、直射日光、タバコの煙などを避けるようにしましょう。
また、作品自体だけでなく付属品の状態も売却価格に影響する場合があります。
付属品も新品に近い状態で保管することが望ましいので、扱いにはくれぐれもご注意ください。
よく比較して売却先を選ぶ
売却先はよく比較した上で選ぶと良いでしょう。
例えば美術品の買取業者に依頼する際、業者によって査定額が異なる場合があります。
1社だけで決めてしまうと安い値で売却してしまう恐れがあるため、複数の買取業者に査定を依頼した上で売却先を決定すると良いでしょう。
また他の売却方法でも言えることですが、悪質な業者やサイトには十分ご注意ください。
預けた作品が持ち逃げされたり、明らかに相場よりも低い価格で買取される恐れもあるため、口コミや評判をよく確認してから利用したほうが良さそうです。
【まとめ】アート/絵画を売りたい
今回は、アート/絵画の売却について解説していきました。
- アートや絵画の売却価格は「需要と供給」×「美的な価値」×「希少性」で決められることが多い
- アート/絵画の売却の相場は、その時々のトレンドや世界の経済状況などによっても変化する
- 売却する際は、プライベートオークションや美術品専門の買取業者の利用が良い
- 売却価格を下げないためには付属品も全て揃えておくことが大切
アート作品や絵画は車やブランド品などのように明確な相場が決まっていないため、売却しにくいと感じている方も多いかもしれません。
しかし、その分思いもよらなかった金額で売却できることもあるので、大きな利益を狙いにいくこともできます。
お手持ちのアートや絵画を売りたいと考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にベストな売却方法を見つけてみてください。
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