ノックアウトオプション取引とは?特徴・仕組みやメリット・デメリットを徹底解説
投資の方法は、現物取引だけでなく先物取引やオプション取引、信用取引など様々な種類があります。
今回はそういった数ある中から、オプション取引の一種であるノックアウトオプションをご紹介します。
ノックアウトオプションは、元手を抑えて投資を始めたい方や、損失リスクをあらかじめ明確にしておきたい方に適した投資方法です。
この記事ではノックアウトオプションの仕組みやメリット・デメリットなどを解説していきますので、これからノックアウトオプションにチャレンジしてみたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
- ノックアウトオプションは、損失をあらかじめ限定できるオプション取引
- ノックアウトオプションなら、上昇相場と下落相場のどちらでも利益を狙える
- FXやCFDと比べて、少額からハイレバレッジな取引も可能
- エントリーが成行注文以外でできなかったり、ノックアウト価格を途中で変えられなかったりと制限もある
- ノックアウトオプションを始めるなら、銘柄が豊富なIG証券が使いやすい
ノックアウトオプションは、株式取引やFXと比べるとマイナーな金融商品で、取り扱っている証券会社も限られています。
なおその限られた中でも、使いやすいのはIG証券のノックアウトオプションです。
他のネット証券では、法定通貨のみをノックアウトオプションの原資産としている場合が多いですが、IG証券では法定通貨のみならず株価指数や商品先物でもノックアウトオプションが可能です。
口座開設は無料でできるのでノックアウトオプションを始めるなら、まずIG証券の公式サイトをチェックしておきましょう。
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ノックアウトオプションとは?
ノックアウトオプションとは、ユーザーがあらかじめ設定した「ノックアウト価格(レベル)」に到達すると、自動的にポジションが決済されるオプション取引のことです。
またノックアウトオプションには、法定通貨や株価指数、商品先物などが原資産として使われています。
まずオプションとは、ある金融商品をあらかじめ定められた期日に、事前に定めた権利行使価格で売買できる権利のことです。
その”権利”を売買するのが、オプション取引です。
なおオプション取引にはノックアウトオプション以外にも、特別な条件が付与されていない通常のオプション取引(バニラオプション)やバイナリーオプションなどがあります。
ノックアウトオプションの仕組みと特徴
ノックアウトオプションの最大の特徴は、取引開始時点でリスクを限定できることです。
ノックアウトオプションではまず取引前に、その価格に到達すると自動で決済(ノックアウト)される「ノックアウト価格」を設定します。
また、「(購入時価格とノックアウト価格の差額)×購入ポジションのロット数」が最大損失額となるので、取引開始時点でどれだけのリスクを負うことになるのか明確に分かります。
なおノックアウトオプションでの必要証拠金(オプション料)は、その最大損失額と同義なので、余分な投資資金を必要としない高効率な金融商品だとも言えます。
FXやCFDとの違い
ノックアウトオプションは、法的通貨や株価指数、商品先物などを原資産としています。
また、原資産が同じ通常のFXや商品CFDとノックアウトオプションとは、ロットやpipsなど基本的な部分は共通しているのですが次の点で大きく異なります。
- ノックアウトオプションは、取引を始める前に「ノックアウト価格」を決めなければならない
- ノックアウト価格によって損失を限定することにより、FXや商品CFDよりも実質ハイレバレッジな取引が可能
バイナリーオプションとの違い
ノックアウトオプションと同じオプション取引の一種に、バイナリーオプションがあります。
FXをされている方であれば、ノックアウトオプションよりもバイナリーオプションならよく知っているという方も多いでしょう。
この2つのオプション取引の間に細かな違いはもちろんいくつもありますが、最も大きな違いはバイナリーオプションがポジションを立てた時点で利益と損失の両方が決まっているのに対し、ノックアウトオプションは損失のみが決まっていることでしょう。
ノックアウトオプションでは損失の固定はあっても利益の固定はないので、仕組みの上では一度の取引で大きな利益を狙うことも可能です。
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ノックアウトオプションのメリット
ノックアウトオプションには、主に次のようなメリットがあります。
- 上昇相場・下落相場どちらからでも利益を狙える
- 損失をあらかじめ限定できる
- 少額から投資できる
- ハイレバレッジな取引ができる
メリット①:上昇相場・下落相場どちらからでも利益を狙える
ノックアウトオプションでは買いポジションのみを立てられるようになっており、FXやCFDのように売りからポジションを立てることはできません。
しかしその買いポジションには、次の2種類があります。
- 「ブル(上昇)」の買いポジション ⇒原資産価格が上昇すると予測した場合に購入
- 「ベア(下落)」の買いポジション ⇒原資産価格が下落すると予測した場合に購入
このように2種類の買いポジションがあることにより、売りポジションを立てられてなくてもFXやCFDと同じように、上昇相場と下落相場のどちらからでも利益を狙えるようになっています。
メリット②:損失をあらかじめ限定できる
先ほども述べた通りノックアウトオプションでは、取引前にノックアウト価格を決めなければなりません。
また最大損失額は、設定したノックアウト価格と購入するポジションのロット数によって、取引前にあらかじめ決まってきます。
例えばUSD/JPYの通貨ペアでノックアウトオプションをおこない、その価格が上昇すると予測してブル(上昇)の買いポジションを持つことを考えてみましょう。
仮に1ドル100円の時に1ロット(1万通貨)のポジションを立てて99円をノックアウト価格としたとすると、その場合の最大損失額は1万円となり、それ以上の損失が出ることはありません。
最大損失額:〔100円×1ロット(1万通貨)〕ー〔99円×1ロット(1万通貨)〕=1万円
こういったことからノックアウトオプションなら、ノックアウト価格とロット数を適切に調整すれば、自身のリスク許容度の中で自在に損失リスクをコントロールすることができます。
メリット③:少額から投資できる
少額から投資できるのも、ノックアウトオプションの魅力の一つです。
例えばFXであれば、法律でレバレッジ倍率が最大25倍と決まっています。
そのためUSD/JPYで、1ドル100円の時に1万通貨のポジションを立てたいなら、最低でも証拠金が4万円必要になります。
必要証拠金:100円×1万通貨÷25=4万円
一方でノックアウトオプションでは、最大損失額=オプション料(必要証拠金)となっています。
そのため例えば同じくUSD/JPYで、1ドル100円の時に1万通貨分のブル(上昇)のポジションを立てて、ノックアウト価格を99.9円としたとしましょう。
この場合に必要になるオプション料(=最大損失額)は、FXと同じ数量を取引しているにもかかわらず、以下の通りわずか1,000円です。
オプション料(=最大損失額):〔100円×1万通貨〕ー〔99.9円×1万通貨〕=1,000円
このようにノックアウトオプションでは、FXやCFDなどと比べて同じ数量を扱う場合に、ノックアウト価格の設定次第でより少額から取引を始められるようになっています。
メリット④:ハイレバレッジな取引ができる
FXやCFDなどと比べて、同じ数量を扱う場合により少額から取引できるということは、「ノックアウトオプションはそれらよりもハイレバレッジな取引ができる」とも言い換えられます。
先ほども述べた通り、海外FXはその限りではありませんが、国内FXなら法律でレバレッジ倍率が最大25倍と決まっています。
またCFDでも、レバレッジの最大倍率が定められています。
しかしノックアウトオプションでは、損失を限定できるという投資家保護の仕組みが別途用意されていることから、レバレッジまでは規制が設けられていません。
先ほど示した例のように、USD/JPYのノックアウトオプションで1万通貨を1,000円のオプション料で動かしたのであれば、実質は1,000倍ものレバレッジをかけていることになります。
以上の通り、損失をコントロールしつつ、少額からでも高効率な取引ができるのがノックアウトオプションの魅力です。
興味を持った方はぜひこの機会に、取扱銘柄が豊富なIG証券で、ノックアウトオプションを始めてみましょう。
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ノックアウトオプションのデメリット
ここまでに示した通りノックアウトオプションには多くのメリットがありますが、一方で次のようなデメリットもあります。
- エントリーで指値・逆指値が使えない(成行注文のみ)
- スプレッド(取引コスト)はやや広め
デメリット①:エントリーで指値・逆指値が使えない(成行注文のみ)
FXやCFDであれば、エントリー時に成行注文だけでなく、指値や逆指値注文も使用できます。
そのため、できるだけ有利な価格になるまで引き付けてエントリーしたり、抵抗となって価格帯を抜けてからエントリーしたりすることが、チャートを見なくても自動でできます。
しかしノックアウトオプションでは、エントリー時は成行注文しか使用できません。
つまりノックアウトオプションの場合は、できるだけ有利な価格でエントリーしたければ、そのチャンスが訪れるまでチャートに張り付いて値動きを見ておかなければなりません。
なお決済の際には、ノックアウトオプションでも指値・逆指値注文を入れることが可能です。
デメリット②:スプレッド(取引コスト)はやや広め
ノックアウトオプションでは、スプレッド(売値と買値の価格差)が取引コストとして発生します。
FXでもスプレッド分を取引コストとして支払う必要がありますが、FXは取扱業者も多く、それらの競争による低コスト化が進んでいます。
一方で、比較的マイナーな金融商品であるノックアウトオプションは、FXやCFDと比べるとスプレッドがやや広めです。
例えばIG証券では、FXとノックアウトオプション両者のスプレッドに以下のような差があります。
通貨ペア | FXのスプレッド 【IG証券】 | ノックアウトオプションのスプレッド 【IG証券】 |
---|---|---|
USD/JPY | 0.2 | 0.6 |
EUR/JPY | 0.5 | 1.1 |
EUR/USD | 0.4 | 0.6 |
このようにノックアウトオプションは、FXやCFDよりもコスト面ではやや割高になっています。
ノックアウトオプションを始めるならIG証券
ノックアウトオプションの種類 | ・FXノックアウトオプション ・株価指数ノックアウトオプション ・商品ノックアウトオプション |
取引コスト | ・取引手数料なし ・スプレッド ・ファンディングコスト/スワップポイント※1 ・ノックアウトプレミアム※2 |
取引時間 | ・FX:平日24時間 ・株価指数:銘柄によって異なる ・商品:銘柄によって異なる |
ノックアウトオプションができる取引ツール | ウェブブラウザ:〇 スマホ・タブレットアプリ:〇(iOS、Android) |
公式サイト | IG証券公式サイト |
関連記事 | IG証券の評判 |
- 法定通貨のノックアウトオプション以外に、株価指数と商品のノックアウトオプションも扱っている
- 「ノックアウトプレミアム」によって、ノックアウト価格での決済時にスリッページが発生しない
- ノックアウトオプションのデモ取引ができる
ノックアウトオプションはFXやCFDと比べるとマイナーであり、取り扱っている証券会社が限られますが、その中ではIG証券が特に使いやすいです。
IG証券は現物取引を扱っていないものの、FXやCFD、オプション取引といったデリバティブ(派生)商品に力を入れているネット証券です。
ETFやコモディティのCFDなど、取り扱い商品が多いことも特筆すべき点です。
またオプション取引は、ノックアウトオプション以外にバイナリーオプションも取り扱っています。
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※1ファンディングコスト/スワップポイント
ファンディングコストは、ポジションを保有したまま日を跨いだ際に発生するコストのことです。
FXノックアウトオプションの場合は、スワップポイントと呼びます。
※2ノックアウトプレミアム
ノックアウトプレミアムとはノックアウト価格への到達時に、スリッページ(注文レートと約定レートの差)なしでの決済を保証するための保証料のことです。
ポジションを立てる際にオプション料の一部として徴収され、ノックアウト価格以外で決済すれば返金されます。
またIG証券のノックアウトオプションに対して、次のような口コミ・評判が上がっています。
- ノックアウトオプションの評判・口コミ
IG証券のノックアウトオプションのトレード。
様々な金融商品がありますが1万円以下から参加出来てリスク限定でオススメです。
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IG証券のノックアウトオプションは1000倍程度のハイレバよね。
しかも日本の法律で合法的に。
やり方次第ではかなり短期間で大金稼げるんじゃないのかな。
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IG証券のノックアウトオプション取引が初心者にもわかりやすくて使いやすいと思いました。
証拠金も入らず強制損切りラインを決めるので損失も最小限に出来るのが便利です。
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なおIG証券の口座開設は、満20歳以上であれば基本的にどなたでも可能です。
また口座開設にコストはかからないので、ぜひ気軽にIG証券の公式サイトをチェックしてみてください。
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ノックアウトオプションの取引方法
続いて、ノックアウトオプションの取引方法を見ておきましょう。
基本的な流れはどの証券会社でも変わりませんが、ここでは先ほどご紹介したIG証券の「商品ノックアウトオプション」を例にして、その方法をご紹介します。
- 取引したい銘柄を選ぶ
- ブル(上昇)かベア(下落)のどちらかを選択する
- ノックアウト価格を決める
- 取引ロット数を決める
- 必要に応じて、決済用の指値・逆指値を設定する
- 注文を確定する
STEP1:取引したい銘柄を選ぶ
まずは商品ノックアウトオプションの数ある銘柄の中から、取引したい銘柄を選びましょう。
取引システムのサイドバーで「商品/ノックアウト(KO)」をクリックすると、開かれたメニューの中から取引したい銘柄を選択できます。
ここでは例として、「スポット金」のノックアウトオプションを選択することとします。
なお、金の価格動向に興味のある方は、「金の価格予想」をぜひご参照ください。
STEP2:ブル(上昇)かベア(下落)のどちらかを選択する
取引した銘柄のチャートを表示できたら値動きを見て、取引できるタイミングだと判断できれば注文(成行注文)を入れましょう。
まずは、ブル(上昇)かベア(下落)のどちらか望む方を選択します。
STEP3:ノックアウト価格を決める
次にノックアウト価格を決めましょう。
なおIG証券のスポット金/商品ノックアウトオプションの場合、ノックアウト価格は1ドル刻みで選択できるようになっています。
STEP4:取引ロット数を決める
次に、ポジションのロット数を決めます。
IG証券のスポット金/商品ノックアウトオプションの場合、最小ロットは1ロットとなっています。
またノックアウト価格とロット数を決めると、必要なオプション料が算出されます。
自身の投資資金とリスク許容度を考えながら、ノックアウト価格とロット数、つまりはオプション料(=最大損失額)を調整しましょう。
STEP5:必要に応じて、決済用の指値・逆指値を設定する
続いて必要であれば、決済用の指値・逆指値を設定しておきましょう。
なお決済用の指値・逆指値は、注文後でも設定・変更が可能です。
STEP6:注文を確定する
以上の設定がすべて完了したら、最後に「注文確定」ボタンをクリックしましょう。
なおポジションの決済については、ノックアウト価格での決済(ノックアウト)以外は通常のFXやCFDと変わらず、成行注文または指値・逆指値注文によって決済できます。
このようにノックアウトオプションは、ノックアウト価格を除けば、その仕組みは通常のFXやCFDとそれほど大きく変わりません。
ノックアウト価格によるリスク管理については、実践の中から自分に合った設定を見つけていけばよいので、まずはIG証券公式サイトをチェックして、少額からノックアウトオプションを始めてみましょう。
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ノックアウトオプションに関するよくある質問
最後に、ノックアウトオプションに関してよく聞かれる質問を3つご紹介して、それらにお答えしていきます。
- ノックアウトオプションのポジションに決済期限(清算期限)はありますか?
- エントリーした後に、ノックアウト価格を変更することはできますか?
- 非課税制度を利用してノックアウトオプションをおこなうことは可能ですか?
ノックアウトオプションのポジションに決済期限(清算期限)はありますか?
ノックアウトポジションでは銘柄ごとに清算期限が定められており、それはおおよそ1年未満となっています。
例えば先ほどご紹介したIG証券におけるスポット金/商品ノックアウトオプションの場合、2021年10月時点でその清算日は、2022年8月5日に設定されています。
清算期限になるとノックアウト価格に到達していなくても、自動的に決済されます。
またノックアウトオプションでは、ポジションのロールオーバー(乗り換えにより、ポジションを清算日以降も持ち続けること)もできません。
エントリーした後に、ノックアウト価格を変更することはできますか?
エントリー後にノックアウト価格を変更することはできません。
なお、ノックアウト価格の内側に通常の逆指値注文(損切りのための注文)を入れることは可能です。
またどうしてもノックアウト価格を変更したい場合は、一旦ポジションを決済して、ノックアウト価格をずらした状態で再度エントリーからやり直しましょう。
非課税制度を利用してノックアウトオプションをおこなうことは可能ですか?
日本にはNISAやつみたてNISA、iDeCoといった非課税制度がありますが、それらはいずれも長期的な投資による資産形成を目的としています。
ノックアウトオプションは実質高いレバレッジをかけて、短期間で効率よく稼げる金融商品であり、つまりはそれらの非課税制度の対象外です。
ノックアウトオプションに関する疑問が無くなった方はぜひ、下のボタンから実際に始めてみましょう。
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ノックアウトオプションまとめ
今回は、オプション取引の一つであるノックアウトオプションをご紹介しました。
- ノックアウトオプションは、損失をあらかじめ限定できるオプション取引
- ノックアウトオプションなら、上昇相場と下落相場のどちらでも利益を狙える
- FXやCFDと比べて、少額からよりハイレバレッジな取引も可能
- エントリーが成行注文以外でできなかったり、ノックアウト価格を途中で変えられなかったりと制限もある
- 始めるなら、法定通貨以外に株価指数や商品先物でもノックアウトオプションができるIG証券が使いやすい
ノックアウトオプションは、損失をコントロールしつつ、少額からでも高効率な取引ができる優れた金融商品です。
ただ、エントリーが成行注文でしかできないなど、FXやCFDなどと比べると不利な部分もあります。
そのため利用を検討する際は、他の金融商品とも見比べて、自分の投資方針や生活スタイルなどに適したものかどうかよく見極めるようにしましょう。
なお、実際にノックアウトオプションを始めるなら、取扱銘柄が豊富なIG証券が使いやすいです。
口座開設申し込みはオンラインで簡単にできるので、ぜひこの機会にIG証券公式サイトをチェックして、ノックアウトオプションにチャレンジしてみてください。
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