パラジウムCFDとは?メリット・デメリットや価格動向を分かりやすく解説【上級者向け?】
パラジウムは貴金属の一つで、近年は金(ゴールド)とそれほど変わらない価格で取引されています。
また、マイナーな部類には入りますが、金やプラチナと同じく先物市場で投資対象としても扱われています。
今回はそんなパラジウムの先物価格を原資産としているパラジウムCFDについて、その特徴やメリット・デメリット、取引が可能なネット証券などをご紹介します。
貴金属に対して投資してみたい方や、商品CFDに興味がある方はぜひ最後までご覧いただき、ご自身の投資の参考にしてみてください。
- パラジウムは貴金属・レアメタルの一種で、主にガソリン車の排ガス浄化用の触媒に使われている
- 産出国が限られており、主な産出国であるロシアと南アフリカの政治経済から、価格は影響を受ける
- 需給の変化が価格に影響を与えているため、特に自動車産業での需給の変化には要注目
- ボラティリティが非常に大きい上にレバレッジもかかるので、リスク管理には要注意
- パラジウムに投資するなら、IG証券の商品CFDが使いやすい
パラジウムは金やプラチナなどと比べるとマイナーな銘柄で、そもそもそれをCFDで扱う証券会社は限られるのですが、その限られた中で使いやすいのはIG証券です。
IG証券の商品CFDでは、最大20倍までレバレッジをかけてパラジウムに投資することができます。
レバレッジによって少額から投資を始めたい方や、短期間で資産を増やせる投資をしてみたい方は、ぜひIG証券でCFDに挑戦してみましょう。
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パラジウムCFDとは?
パラジウムは、金・銀・プラチナと同じく8種類ある貴金属の内の一つです。
産出量が少ないことから、レアメタル(希少金属)の一つにも数えられます。
用途としてはまず、ガソリン車の排ガス浄化用の触媒をはじめとして、様々な反応の触媒に使われています。
その他には、加工がしやすいことからジュエリー用の合金の材料にも使用されています。
なお、パラジウムは採れる国が限られており、2017年時点では産出量の38%がロシア、37%が南アフリカとなっており、この2か国だけで全体の75%を占めています。
さらに上位5か国だけ(南アフリカ、ロシア、ジンバブエ、カナダ、アメリカ)で、世界全体の産出量の96%に上ります。
パラジウムCFDとは、以上のような特徴を持つパラジウムの先物価格を原資産としたCFD(差金決済取引)のことです。
パラジウムCFDの特徴
さて、パラジウムのCFDには次のような特徴あります。
- 産出国の政治経済の影響を受ける
- 需給のバランスの変化で価格も変動する
- ボラティリティが大きい
産出国の政治経済の影響を受ける
先ほど述べた通り、パラジウムはロシアや南アフリカなどの限られた国からしか産出されないことから、それらの国の政治経済が価格に大きな影響を与えています。
例えば2018年にはアメリカ・ロシア間の対立の中で、アメリカがロシアのアルミニウム生産大手「ルサール社」に経済制裁を科したことから、パラジウムの供給不安へと波及していき、価格が高騰しました。
需給のバランスの変化で価格も変動する
これはパラジウムに限ったことではありませんが、コモディティ(商品)は需給のバランスが変化することによって、価格も変動していきます。
具体的には、需要が供給を上回ると価格が高騰し、逆に供給過多になれば価格は下落していきます。
パラジウムの場合は例えば、2016年以降にガソリン車向けの需要が増えたことで、価格も高騰していきました。
ボラティリティが大きい
ボラティリティ(価格変動の度合い)が非常に大きいことも、パラジウムの特徴の一つです。
以下の画像は、パラジウムの先物価格のチャートに、金(ゴールド)と米ドル/円のチャートを重ね合わせたものです。
米ドル/円と金はどちらもパラジウムと同じく、差金決済取引(米ドル/円の場合はFX)の銘柄として扱われています。
米ドル/円は比較的ボラティリティが小さく、それよりも金の方がボラティリティが高いことから、金はハイリスク・ハイリターンな投資ができる銘柄として親しまれています。
しかし、上に示したチャートからわかる通り、パラジウムは金よりもさらにボラティリティが大きくなっており、つまりはよりハイリスク・ハイリターンな投資ができる銘柄となっています。
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パラジウムCFDのメリット
続いては、CFDでパラジウムに投資する場合のメリットを見ていきましょう。
- 短期間で大きなリターンを狙える
- 売りからでも取引を始められる
- ほぼ24時間取引ができる
短期間で大きなリターンを狙える
先ほど述べた通り、パラジウムのボラティリティは他の銘柄と比べて非常に大きくなっています。
それに加えてCFDでは、レバレッジをかけることができます。
そのためパラジウムのCFDでは、短期間で大きなリターンを狙うことができ、また少額から大きなリターンを得ることも可能です。
売りからでも取引を始められる
現物取引の場合は、投資対象そのものを購入して「安く買って高く売る」ことでしか、キャピタルゲインを得ることができません。
しかしCFDの場合は、証拠金を担保にして売りからでも取引が可能で、「高く売って安く買い戻す」ことで利益を得られます。
後ほど価格動向を詳しくご紹介しますが、2021年中旬以降に下落相場が続いているパラジウムにおいても、CFDであれば利益を上げることが十分に可能です。
ほぼ24時間取引ができる
例えばIG証券におけるパラジウムCFDの取引時間は、日本時間で平日8:00~翌7:00(サマータイムは7:00~翌6:00)となっています。
平日はほぼ24時間取引が可能なので、日中は仕事で忙しい方はもちろん、夜間に仕事をされている方でも、自分の都合の良い時間に取引を楽しむことができます。
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パラジウムCFDのデメリット
一方でパラジウムCFDには、次のようなデメリットもあります。
- リスク管理の難易度が高い
- 投資に役立つ情報を入手することが難しい
リスク管理の難易度が高い
先ほどパラジウムCFDは、ボラティリティが大きいこととレバレッジを使えることから、短時間で大きなリターンを狙えるというメリットがあると紹介しました。
しかしそれは損失についても当てはまることで、高いボラティリティとレバレッジによって、わずかな時間で大きな損失を被ることも起こり得ます。
なお、大きな損失を防ぐには取引数量を抑えたり、損切りのラインを明確にしたりといった適切なリスク管理が重要になります。
ただ、そのリスク管理の難易度は現物取引と比べて高くなっているため、大きなリターンを狙えるからと戦略もなくパラジウムCFDに飛びつくのは禁物です。
投資に役立つ情報を入手することが難しい
株式投資やFXのようなメジャーな金融商品の場合は、投資に役立つノウハウや情報をネット上からいくらでも入手することができます。
しかしそれらと比べてマイナーなパラジウムCFDでは、ノウハウを学んだり、価格に影響する情報などをタイムリーに仕入れたりすることが難しくなっています。
これら2つのデメリットから、パラジウムCFDはやや上級者向けの投資とも捉えられるでしょう。
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パラジウムの価格動向
次にパラジウムの価格動向を、2016~2020年の5年間と、2021年に分けて確認していきましょう。
2016~2020年の価格動向
まず、2016~2020年の長期的な値動きは以下の通りとなっています。
ご覧の通りパラジウムの価格は、2016年から2020年までひたすら右肩上がりで、この5年間で約320%も高騰しています。
その主な要因は、世界的にガソリン車の需要が高まったことにあります。
かつて特にヨーロッパ諸国では、ガソリン車よりもディーゼル車の方が高いシェア率を誇っていました。
しかし2015年にドイツのフォルクスワーゲンでディーゼル車の排ガス不正問題が発生し、そこからディーゼル車のシェア率が減少していき、相対的にガソリン車の需要が伸びていきました。
その結果、ガソリン車の排ガス浄化用の触媒に使われるパラジウムも需要が高まって、価格が高騰していきました。
なお近年は、クリーンエネルギーを謳う電気自動車が台頭してきて、世界各国で脱ガソリン車の声も上がってきています。
そのため、自動車業界からパラジウムへの需要の変遷には今後も要注目です。
2021年以降の価格動向
続いて、2021年以降の価格動向も見ておきましょう。
2021年は4月末まで価格が上がっていたのですが、それ以降は下落が続き、結果的には1年間で約20%のマイナスで終えています。
なおこの下落は、半導体不足によって自動車の生産・販売台数が落ち込んだことが主な要因だと見られています。
近年、半導体不足が様々な業界で悩みの種となっているのは、皆さんもご承知のことでしょう。
その状態はハイテク化が進む自動車業界も然りで、半導体不足から自動車の生産・販売台数が落ち込み、それによってパラジウムの需要も減少したことから価格の下落につながりました。
ちなみに半導体大手のIntelは、この半導体不足が2023年まで続く可能性があると見ており、パラジウムの価格に与える影響もまだまだ見逃せません。
このように電気自動車の台頭や半導体不足によるガソリン車の生産減など、今後に不安要素があるパラジウム市場ですが、CFDであれば下落相場でも取引のチャンスを得られるので、まったく問題にはなりません。
パラジウムのCFDに興味がある方は、ぜひこの機会にIG証券の利用を検討してみてください。
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パラジウムをCFD取引できる証券会社
貴金属をCFDで扱うネット証券はいくつかありますが、その中でもマイナーなパラジウムを扱っているのは、国内だと「IG証券」と「サクソバンク証券」に絞られます。
その2社がそれぞれどういった特徴を持っているのか、ここで見ていきましょう。
IG証券
取り扱うCFDの種類 | 株式CFD 株式指数CFD 商品CFD 債券先物CFD |
パラジウムCFDの取引コスト | 最小スプレッド:10ドル |
パラジウムCFDのレバレッジ | 最大20倍 |
パラジウムCFDの取引時間 (サマータイム) | 8:00~翌7:00 (7:00~翌6:00) |
公式サイト | IG証券公式サイト |
関連記事 | IG証券の評判 |
- 世界中にユーザーを抱える人気のネット証券
- 商品CFDをはじめとして、取り扱う銘柄数が豊富
- 一定の条件をクリアすると、プレミアムサービスを受けられる
IG証券は世界中に30万人以上の顧客を抱える、ロンドン発の人気ネット証券です。
現物取引の取り扱いはありませんが、FXやCFD、オプション取引といったデリバティブ商品には競合他社よりも力を入れており、特にCFDについては利益ベースで世界のトップに立っています。
商品CFDについては、金属以外にもエネルギー資源や穀物の銘柄も豊富で、それらに対して最大20倍のレバレッジをかけて取引することが可能です。
また、取引回数や取引量などで一定水準をクリアすると、コスト面の優遇やパーソナルサポートといった「プレミアムサービス」を受けられるのも、他社にはない魅力となっています。
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サクソバンク証券
取り扱うCFDの種類 | 株式CFD 株式指数CFD 商品CFD 債券先物CFD |
パラジウムCFDの取引コスト | スプレッド:約10ドル |
パラジウムCFDのレバレッジ | 最大20倍 |
パラジウムCFDの取引時間 (現地時間) | 18:01~翌17:00 |
公式サイト | サクソバンク証券公式サイト |
関連記事 | サクソバンク証券の評判 |
- デンマークのサクソバンクグループが手がけているネット証券
- 取り扱う銘柄数が豊富
- MT4やTradingViewなどの外部ツールを利用できる
サクソバンク証券は、デンマークのサクソバンクグループが日本で展開しているネット証券で、FXやCFDなどのデリバティブ商品を扱う他、外国株の現物取引も提供しています。
CFDの商品ラインナップはIG証券と遜色がなく、様々な銘柄を取り揃えています。
またサクソバンク証券は、高性能な自社取引ツールに加え、MT4やTradingView、MULTI CHARTSといった外部取引ツールに接続できるのも特徴の一つとなっています。
パラジウムCFDのやり方
パラジウムを商品CFDで扱うネット証券として「IG証券」と「サクソバンク証券」を取り上げましたが、ここではIG証券を例にして、実際にパラジウムへ投資する方法をご紹介します。
- IG証券で口座を開設する
- 口座に投資資金を入金する
- パラジウムの値動きを分析する
- 売買の方向や数量などを決めて、注文を入れる
STEP1:IG証券で口座を開設する
まずはIG証券公式サイトにアクセスして、口座開設を申し込みましょう。
IG証券は満20歳以上で日本在住の方であれば、基本的にどなたでも口座開設が可能です。
また口座開設に手数料はかからないので、まずは気軽に申し込みをしてみましょう。
STEP2:口座に投資資金を入金する
口座開設が完了したら、次はその口座に投資資金を入金しましょう。
入金方法は以下の2通りがあります。
- ベストレシーバー入金(金融機関窓口、ATM、提携外のネットバンキングからの振込)
- クイック入金(提携金融機関のネットバンキングを利用した入金)
三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、PayPay銀行、楽天銀行、ソニー銀行、住信SBIネット銀行、ゆうちょ銀行
※三井住友銀行とPayPay銀行では、振込手数料が発生します。
STEP3:パラジウムの値動きを分析する
口座に投資資金を入金できたら、いきなり投資を始めるのではなく、まずはチャートを開いて値動きを分析しましょう。
なおIG証券では、分割チャートによるマルチタイムフレーム分析や、豊富なツールを駆使したテクニカル分析が可能です。
自分に合ったものを選んで分析をおこない、取引のチャンスを探りましょう。
STEP4:売買の方向や数量などを決めて、注文を入れる
分析から根拠を持って取引できるタイミングが来たら、最後に売買方向や数量など以下の項目を決めて、注文を入れましょう。
- 注文方向:売り注文/買い注文
- 注文方法:成行/指値・逆指値/IFD/IFO
- ロット数
- スリッページ許容値
- 両建ての有無
以上がIG証券の商品CFDで、パラジウムに投資するまでの一連の流れになります。
仕組みが理解できたら、ぜひこの機会にIG証券公式サイトをチェックして、取引を実践してみましょう。
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パラジウムCFDに関するよくある質問
最後に、パラジウムCFDに関してよくある質問を3つご紹介します。
- パラジウムにはいくらから投資できますか?
- デモトレードでパラジウムに投資することは可能ですか?
- CFDのレバレッジは変更できますか?
パラジウムにはいくらから投資できますか?
CFDでは最小取引単位などのルールが証券会社ごとで異なる場合があるので、一概にいくらから投資できるとは言えません。
なおIG証券の場合は、2023年5月時点で原資産としているパラジウムの先物価格が約1,900ドル(約21万円)となっています。
ここからがやや複雑なのですが、IG証券では最大レバレッジが20倍、1ロットの単位が20ドル、最小取引単位が0.1ロットであることから、現在は最低で約190ドル(約2万1,000円)の証拠金があれば取引が可能です。
デモトレードでパラジウムに投資することは可能ですか?
今回紹介したIG証券とサクソバンク証券は、どちらもデモトレードが可能となっています。
最初からリアルなお金をつぎ込んで投資することが不安な方は、まずはデモトレードで経験を積むとよいでしょう。
CFDのレバレッジは変更できますか?
IG証券とサクソバンク証券の商品CFDはいずれも最大レバレッジが20倍となっていますが、その数値を投資家自らが変更することはできません。
取引の際は、入金する証拠金と注文ロット数で、レバレッジを上手くコントロールしていきましょう。
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パラジウムCFDのまとめ
今回は、商品CFDの銘柄の一つである「パラジウム」についてご紹介しました。
- パラジウムは貴金属・レアメタルの一種で、主にガソリン車の排ガス浄化用の触媒に使われている
- 産出国が限られており、主な産出国であるロシアと南アフリカの政治経済から、価格は影響を受ける
- 需給の変化が価格に影響を与えているため、特に自動車産業での需給の変化には要注目
- ボラティリティが非常に大きい上にレバレッジもかかるので、リスク管理には要注意
- パラジウムに投資するなら、IG証券の商品CFDが使いやすい
パラジウムは主に、ガソリン車の排ガス浄化用の触媒に用いられています。
そのためこれまで、ガソリン車の需要拡大に合わせてパラジウムも価格の高騰が続いていました。
しかしその状態が今後も続くとは限らず、クリーンエネルギーを使う自動車が普及してガソリン車が衰退していけば、需要の減少から価格が下落していく可能性もあるでしょう。
ただ、もし今後大きく値崩れが起きたとしても、売りからでも取引が可能な商品CFDであれば、問題なく相場から利益を勝ち取ることができます。
パラジウムや商品CFDに興味がある方は、ぜひこの機会にIG証券公式サイトをチェックして、多くの取引チャンスを実際に掴んでいきましょう。
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